海老川さんの映画レビュー・感想・評価

海老川

海老川

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

西川美和監督作品初観賞。

すばらしき世界というタイトルで、この役所広司のポスタービジュアル。純粋な濁り気の無いすばらしさはどう考えても描かれないと悟れるいやらしさ。

わたしは「適当にいい加減に」生
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

映画のまち調布の民なのでシアタス調布で鑑賞しました。
5ヶ月ぶりにレビューを書く意欲が、良くも悪くもわいてくる作品だった。

京王電鉄が「花束みたいな恋をしよう企画」なるものを打ち出しているんだが、中
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

3.5

そりゃ確かに凄惨で嫌な気持ちになるシーンだけどそれをそのまま額面通りに受け取る映画祭の客もどうなのよ。

復讐映画なのですが薄幸の白人女囚とアボリジニのバディモノでもあって、最初の対面の時に地獄みたい
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

ダークユニバース、誰の目にも明らかだった失敗プロジェクトだったけどよく方針転換してくれてこんな素敵な作品ができて良かったです。

こんな上手いこと現代風にこの題材扱えるものかね、しっかりずっと怖かった
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はちどり(2018年製作の映画)

3.8

兄貴ま〜〜じでクソだなあって感じで副題としては男も役割を押し付けられて辛いんだよってのがあるのは分かるんけど未だにそこは咀嚼しきれてないというかクソなことはクソじゃないですか?そりゃ国が教育がと言って>>続きを読む

エルモと毛布の大冒険(1999年製作の映画)

3.0

セサミストリートに全く触れてこなかったから初めて分かったけどエルモってこんな可愛いのね。
そうそう、自分が嫌いな人間と同じことを自分がやってしまうこと、あるんだよな。
割と全子どもに気付かせたいメッセ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.8

めっちゃ記録サボっちゃってた、、

2ヶ月前に鑑賞。
言いたいことは分かるけどその言いたいことがそこまで深くも面白くも感じられなかったかしら。そしてそのメッセージを抜きにしてしまうとやっぱ特筆すべき絵
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

そうそうもういい加減結婚に縛られる世界も終わりにしようや。本で描けてたらな、いいんだよなジョー。
割と良い意味でのどっち付かずの構成に仕立て上げてて上手いなあ。

ジョーとピューとシャラメの関係性とか
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

とてもよかった。
最後の声はロドリゴだからこそ聞けたんだな。あれくらい艱難辛苦を耐え抜かないとダメなんだってよ。
こいつらの布教の理由は究極のお節介なんだけど、自分の幸せは分け与えてあげたいという思考
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

2.8

設定のぶっ飛び具合はそのままぶっ飛んでて良いんだけどキャラはもうちょい普通で良かった気がする。単なるコメディに留めないなら。他人の身体って感度も違って気持ちよくなさそう。

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

2.6

すぐにこういう行動していっこ作品つくるの、人柄というか色が出ててすごく良い。カメ止めのエンディングに感じた感動の根本がここにあるんだな。あくまで作品としてのスコアにはなるけど単なる面白さじゃ計れないも>>続きを読む

ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

4.0

う〜〜〜んおもろい!!

地球は平面だと信じ主張する人たちのドキュメンタリー。

どういう背景があってこのコミュニティが出来上がってるのかが明快に解る解る。面白いくらいに同じタイプが集まっている。番組
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.0

引きこもり生活になったらなったでユーチューバーとか普段見ないコンテンツに手を出して映画疎かになりがち。

破滅型人間の泥沼ギャンブル劇。泣いちゃうあたりの精神のグルグル、とてもよく分かってつらい。クソ
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

1.8

ひたすら嫌いだった。いや駄目でしょ。

男が心開く過程も薄いし女の方は彼氏いるくせにあのテンションだし。

考えを改めさせるために金にものを言わせた成金豪遊。なにに共感すればよいのか。競馬のとこ本当に
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.2

前作ほど乗り切れず。
激甘姉ちゃんの偉大さが分かる。なんとなく一辺倒な調子で抑揚が無かった。

計画コロコロ変わるのが面白さもあり、そりゃ無いやろって冷めた所もあり。アレハンドロのボーダーラインが揺ら
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.2

ガバい展開が多めだけど退屈はせずに楽しめる。

西部時代でめちゃめちゃ虐げられるダコタファニング。とにかく悲惨だし虐げる側の牧師が本当にキモい。
4つの章仕立てで時系列もごちゃってるのだけどそこまでそ
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一人っ子の国(2019年製作の映画)

4.0

一人っ子政策ドキュメンタリー。

他人事じゃないわねえ、国には逆らえないもんだ。

後悔はしつつも間違ったことはしていないというスタンスの人間がほとんどで、その人たちにとってはその通りなんだろうな。思
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

2.6

特段響くものはなかった。
シャラメの異常な造形とラストの顔は見どころだが。

ふつうに浮気してんじゃんってなる。ふつうにクソだし全く純愛でも切ない恋でもないよね。贖罪しなきゃね。ラストは罰としての表現
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

2.8

冒頭からもう完全にこれは母親を根っからの悪として描いてないなって悟れるので、展開に期待が持てなくなってしまう。
その上で許されるおこないも好きになれる要素も全く無いので、ここを赦す映画自体が好きになれ
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.5

退院記念。

うわあ〜面白い。ただただ面白い。
導入がすげえや。設定だけで食い入るように見ちゃうね。そしてコメディだったことに衝撃を受ける。

8割型のギャグが面白い。ヒット率が高くて満足。ドタバタ劇
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.2

想像の範疇を超えなかったかなという感じ、無難に面白かったけどね。
そこまで他のヒーローと差別化してるかと言われるとそうでもないような気がしてしまう。他の人らもみんなアク強いし。

顔が変わっちゃって大
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.8

ミュージカルと同じくらい世を席巻して欲しい名作。そこで育ってきた監督曰く、フランスの中で最も荒れた貧しい地域が舞台。
劇中の子どもらもみんなそこに住んでる子ら。抑圧からの解放が演技に出てるのが伝わる。
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.2

辛みとエグミのある展開なのに、静かに落ち着いたムードで終始アーティスティックに綺麗だった。

抑揚とか盛り上がりとかそんなのを取っ払って、ひたすらシャロンとケビンの心中に想いを馳せる作品なんでしょう。
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

2.8

この世の感動できる映像コンテンツは全て感動ポルノだと思っているし、「お涙頂戴」とかそんなもんただの好き嫌いだろって感じなのでそこには嫌悪感は抱かなかった。間違いなく良作。色んな人に刺さりやすい、分かり>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

ミシェルの育ってきた環境が特異すぎて中々一般的なフェミ・ミソジ論に落とし込みにくいな。
この人の周りに下半身脳が多すぎてこんな密集する環境そうそう無いだろうと思いつつも、それは世間知らずなだけかもしれ
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.4

ひたすら綺麗な絵柄が続くのかと思いきや中々渋めの暗めのパートも有りで単純に楽しかった。

カルロスライフが特に良くて、だからこそもう少し比重あっても良いくらい。1番涙腺に来たのもここ。また孤独になるの
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

これはもうどうしても終始母親にイラつきを感じてしまうんだけど、そのイラつきの根源を考えてしまうと途端にドップリと世界の闇に覆われてしまって一体何にイラつけばいいのだろうと対象を見失ってしまう。

自分
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.8

非常に高いレベルで満足できる傑作ホラー。あえてホラーと言う。悪趣味な描写だけに留まらず熱くなれるし泣けもするし驚きもあるしで映画としてのパラメータが高い。

キャラクターも凄い。
遊んでる場面、ほんと
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

3.5

タリバン政権下の少女の話。
とにかく女性は全ての権利を奪われているので1人で外出もできない。だから男装して生き抗う。

実際のアフガンもそうだけど、こんなゴリゴリの過激武闘派たちによく抵抗の意を示して
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

まさに視覚効果賞。
これでもかというくらい没入感という言葉が批評に使われているが本当にその一言。

世界に集中させるべく無名俳優の起用。2人ともたいへん好き。顔でキャラが分かるね。主人公とその友人感満
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.4

脳性麻痺を持つ女性の冒険譚。そう題材やらパッケージからは想像もつかない冒険譚。
演じるのはオーディションで決まった、素人の本当の脳性麻痺患者。
限りないリアルな演技で、冒頭の風呂の介助シーンから秒で世
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.3

全人類が見よう、頼むから。

前作 "わたしは、ダニエル・ブレイク" でもそうだった、社会的弱者の描き方が心底落ち込むくらいに生々しい。
決して感動ポルノにも悪趣味な絶望にもならずに、淡々とこういう人
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音楽(2019年製作の映画)

2.8

タイトルそのまんま、音楽のような作品。
突き刺されば旋律が頭に残り心が高揚しファンになる一方で刺さらなければ悲しく置いてけぼりになってしまう。残念ながら後者だった。

最初に鳴らしたところとか古美術の
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.5

オーストラリアのやつがまだ3分の1ほどしか鎮火できていないという邪悪すぎる森林火災。

実話がベースな消防部隊の話。
アクション寄りかと思いきや、ジャケットで敬遠してたのを後悔するくらいに敏感で繊細な
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.4

王道も王道のミステリー。
真っ向勝負すぎて凄い。

ただベタの中にもカップの描写しかり家族の問題しかり格差要素を盛り込んで現代の王道にしている。
原作無しでこんだけ完璧な脚本書くのとんでもないな。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

夏至の極み乙女。

Filmarks試写会で見てきました。
良い〜アプリだなおい。
生アスターも拝んできました。

ヘレディタリーでホラー界に怒涛の殴り込みをかけてきての長編2作目。
レビューに困るく
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