kikiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.7

映画というよりも、舞台を見ているような感じ。
セットが無くて、地面に白い線を引いて建物や道を表現しているだけなんだけど、見ている内に貧しい建物が見えてくる不思議。

この演出で凄いのは、壁が無いので関
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.4

冒頭の自衛隊の戦闘シーンが圧巻の出来。
そこからいつもの第2小隊の日常と、事件解決の流れが秀逸。
しかも第2小隊が解決した小さな事件が、実は1つの大きな事件の断片だったとか、話の展開が上手い。

事件
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

2.9

話の進み具合は少しゆっくりだけど、事件の真相やら結末やらはよく出来てると思う。

演出が映画というよりも、ドラマっぽい感じになってる気がする。
例えば、会話のシーンで喋る方にピントを合わせて聞く方はボ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

黒人のシャーリーは差別を受けても抵抗せず、すんなり受け入れるし、ずっと変わらない。
一方のトニーは黒人を下に見ていたのに、何度も差別を目の当たりにする事で、どんどん考えが変わっていく。

普通なら社会
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.3

ストーリーが陰鬱だと、その主人公も陰鬱な性格ってのは、どうにかならないのかなー。
他にも怪しいと感じる人物は怪しい見た目をしてるし、ウザい大学生もテンプレすぎる絡みをしてくるし、日本ドラマでよく見る悪
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.0

食人木を題材としたホラー映画。

不妊症の夫婦が「切り株の赤子」を産む前と後では、別の内容だと思って見た方がいいかも。
産む前はそれぞれのフェティシズムが強調されて描かれているが、出産後は「切り株の赤
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.6

歴代スパイダーマンを見てきた人の為の、ファンサービスのような映画。
本作の前に、初代3部作とアメイジング2作を見てることが前提の内容になっている。

内容は3人のスパイダーマンが力を合わせて世界を救う
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

2.2

映像がカッコよかったり、途中でアニメになったりと、オシャレ系のB級映画。

彼氏は違法薬物の運び屋をしていたが、その金を車内に置き忘れて紛失。
逆ギレした彼氏は主人公に責任転嫁して、金を作るよう命じる
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.2

監督が「様々な解釈ができるように製作した」と言っていることから、考察するのが好きな人向けの内容です。

ストーリーは疑心暗鬼になった村人たちが、誰を信用すればいいのか分からなくなって混乱していくパニッ
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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

3.0

一ノ瀬がアンコールワットにこだわる理由は伝わってこないが、戦争の悲惨さは感じられる。

コミュ力おばけの一ノ瀬は、現地の子供たちや人々とすぐに仲良くなれる。
それが戦闘が始まると、一ノ瀬はさっきまで仲
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

エイリアンとは戦わず、言語を理解して話し合おうとする珍しい内容。
それだけかと思いきや、言語を通して過去現在未来が同時に存在している世界を描こうとしてるのが凄い。
(同時に存在するとは何なのか分からな
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地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

2.1

前編は面白かったのだけど、後半は…。

考えが違う者たちが、共通の問題に立ち向かう為に力を合わせて打ち解けていく。
そんな前編から、後半は世界を救う為に主人公が行動する、よく見る展開に落ち着いていく。
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.6

見た後に幸せない気持ちになれる映画。
歌が中心にあって、ポイントとなるところで良い感じに音楽が挿入されて楽しい気持ちになる。

メキシコを1年近くかけて取材してから製作しただけあって、舞台となる「死者
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.0

全体的には良いんだけど、何か足りないというか、惜しい感じの作品。
それは過去のマンガやアニメを参考にしたと感じるキャラクターの言動が、見ていて映画というよりもテレビアニメって感じるからなのかも。

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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.3

松本大洋の世界観が、そのまま映像化されたのが嬉しい。
漫画以上に細かいディテールの数々、配色や構図、カメラ割りなども、松本大洋のキャラが動くとこんな感じなのか!と納得させられる。

ストーリーは原作そ
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EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2021年製作の映画)

1.6

監督は作りたいものを作った。
そこに見たかった、期待したものはありませんでした。。

いろいろな作品をオマージュしてるのか、ここはウルトラマンっぽいとか、エヴァっぽいとか、ガンダムっぽいとか、そんなシ
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.4

なぜ、デススターにあんな単純すぎる弱点があったのか。
その理由が描かれている。

結末は分かっているものの、それでもハラハラドキドキしながら楽しめる。
ラストは名もなき兵士たちの戦いって感じで、とても
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

本来ならまともな戦闘シーンも無く、ダラダラと殺されていくだけのダンケルクの戦いを、タイムリミットものとして作り変えた監督が凄い。

物語はスピットファイアとは別に、民間からも小船が救出に向かう。
そし
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.7

炎や赤い色を象徴として、それぞれの怒りが連鎖していくお話。

一見すると娘を焼き殺された主人公の怒りがメインかと思われるのだけど、実は暴力警官も怒りの連鎖の中心にいる。
暴力警官が聴いてる曲がABBA
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.4

火星で鉄腕DASHと聞いて見てみたら、そのまんまだった(笑)

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

4.1

主人公の俳優さん、すごい。
みんながイメージしてるナードなポジションの男子を、見事なまでに再現してる!笑

学食で友達のポテトを貰って、そのままポケットにin!
それを授業中に先生の目を盗んで食べると
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ビルとテッドの地獄旅行(1991年製作の映画)

3.3

B級映画でおバカなことをしてるキアヌ・リーブスが見られる珍しい作品。

ファッションもリアクションもダサいけど、それがいい。
死神が良すぎて主役2人よりもいい味を出してるけど、そこもまた楽しい。

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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.9

期待しないで見たら、予想外に良くできてて面白かった!

最初は大学生特有の内輪ノリ(側から見てるとちょっと寒い感じ)が辛く感じるけど、暫くしたら慣れてきてコメディとして見られるようになる。
タイムリー
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けものがれ、俺らの猿と(2000年製作の映画)

1.3

一言で言えば、一貫性なく、こだわりまくった場面を繋ぎ合わせた映画。

それぞれの場面をPVとして見たらカッコいいし、面白い。
しかしそれが1本の映画として見るとなると辛いものがある。

ストーリーも一
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紙の月(2014年製作の映画)

3.7

宮沢りえの、くたびれてるけど色気のある雰囲気がいい。
それが若い男に溺れて道を踏み外していくことに説得力を増している。

最初は臆病に行動してるのに、少しずつ大胆になっていったり、見た目も派手になって
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

前半はいろいろと寒々しい場面も多くて、B級映画が苦手な人には苦痛かも。
しかし、そこを超えると、後半から一気に面白くなる。

後半の面白さは前半の内容ありきなので、とりあえずどんなにつまらないと感じて
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PARTY7(2000年製作の映画)

3.3

オープニングのアニメがカッコいい。
内容は登場人物の無意味な会話を楽しむ感じで、そのノリが合う人だけが楽しめる。

オシャレっぽいものをナンセンスでトッピングして、ノリで走り切る、そんな作品がいくつも
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花の詩女 ゴティックメード(2012年製作の映画)

4.5

配信も円盤も無く、映画館での上映のみでしか見ることができない作品。
去年、10年ぶりに上映されて、改めて鑑賞。

永野護先生の頭の中で、GTMがどんな音を出しているのか、どんな動きをするのかが見られて
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エイリアンVSヴァネッサ・パラディ(2004年製作の映画)

2.8

後頭部の長いあのエイリアンと、ヴァネッサ・パラディが戦うと思って見てはいけない。
宇宙人が地球にやってきて、意味わからんままドタバタするB級コメディとして見るのか正解の気がする。

確か監督がインタビ
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.5

今見ても色褪せない。
むしろ、今だと規制されそうな血みどろの表現がそのまま見られる。

作画も変態的で、解けた包帯が地面をウネウネと動くシーンとか、何でこんなシーンにここまで力入れてるんだ?と思う部分
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

2.2

殺人の動機が弱い上に、結末も救いのない感じでモヤモヤしたまま終わる。
「事件を解決することが、必ずしも幸せには結びつかない」という結論から、逆算して組み立てたのかなという内容でした。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.7

ジャック・ニコルソン怪演と、左右対称の美しい映像を見る映画。
PVのような美しい映像の数々は、一見の価値あり。
終わり方に物足りなさは感じるものの、壊れていくジャック・ニコルソンが素晴らしくて満足。
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

今では当たり前になっている、選手の方に価値があるイメージ戦略。
それがどのように成されていったのかが、マイケル・ジョーダンを通して見ることができる。

今までの常識とはかけなられた事をしようとするのだ
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.2

Netflixを契約するきっかけとなった作品。
どれだけ酷いフェスだったのかが気になって見たら、想像を超える酷さで笑った。

無能なボスの周りに、有能な人が集まるとこうなるのか!という見本みたいな感じ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.4

登場人物が多いけど、それぞれに個性と学校内でのヒエラルキーが見て取れる。
なので自分の学生時代と重ね合わせて見ると「自分はこのポジションだったわ」と、共感できるキャラを見つけることができるはず。
それ
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