戯連堂さんの映画レビュー・感想・評価

戯連堂

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7BOX [セブンボックス](2012年製作の映画)

5.0

迷匠Aピュン監督作「ネメシス」('92)に夢中な少年の手押し車のブツを巡り、リアルに汚ったねー市場中手押し車軍団がハイテンションで襲ってくる、世にも珍しいパラグアイ映画。みんなの憧れは高嶺の花ほぼガラ>>続きを読む

失われた世界(1960年製作の映画)

-

色んな意味で凄い作品。オブライエンやハウゼン作品の巨大獣が当時のスタンダード中Aアレンは敢えてコストダウン、製作期間短縮の為「トカゲ恐竜」を登場させる。しかも男性目線ステレオタイプの女性が登場、観てい>>続きを読む

ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

5.0

笑うに笑えないコメディ仕立ての告発ドラマ。キッスのロゴマークTシャツを始めとする生活感漂う戦争の犠牲者たちがやけに生々しい。誰も一銭の得にもならない闘いを強いらされ、あげくの果ては誰も彼もが傍観…。(>>続きを読む

死霊伝説ヘルデモンズ(1989年製作の映画)

5.0

ディズニー「リメンバーミー」と同舞台オアハカ"死者の日"ツアコン神父が、生贄子供を面倒臭そに捌きながら投資ブローカーの夢をボヤくピアノも得意な悪の帝王との負け戦。キャスト中ノーマークなインチョキ臭いオ>>続きを読む

幽霊刑事(2001年製作の映画)

5.0

かの"人肉饅&エボラ"で香港三級片の頂点に君臨したヤリすぎ監督Hヤウ作、構えて正座鑑賞するも、のほほんネアカ幽霊と捜査する香港一不幸な警察官の不条理物語。最後まではぐらかす監督底意地の悪さ❤️(共同監>>続きを読む

お葬式(1984年製作の映画)

5.0

当時到底映画素材になりそうもない題材。昔々公民館で「ベン・ハー」が只で観られると勇んで行けば上映前「俳優伊丹十三講演会」氏の物凄く下らない話で会場は爆笑。「この人が映画作れば面白いのになぁ~」と思って>>続きを読む

ファイナル・ファイター/鉄拳英雄(1988年製作の映画)

5.0

人間の痛さ限界に挑戦ジェット粉骨砕身すぎる監督主演作。戦後日本人以上にアメリカ人憎しの凄まじさ。リングの勝利で終わりかと思いきや酒場を破壊し、まるでターミネーターかジェイソンが乗り移り殺人鬼と化すトン>>続きを読む

人類SOS!(1962年製作の映画)

5.0

世界の殆どが盲目→それを捕食するトリフィドが出現蔓延と、かつて映画界にゾンビが闊歩する世以上に絶望するシチュエーションがあっただろうか? 人々が壁伝いに恐る恐る歩き、公共の乗り物が爆発炎上する終末の描>>続きを読む

アンノウン(2011年製作の映画)

5.0

96時間なオヤジ巻き込まれミステリーかと思いきや、観客の予想をはぐらかしまくる地上版「トータルリコール」 シリアス展開否、自分の凶器で返り討ちの凄腕の殺し屋、殺そうとしたら自殺されちゃったり微睡みつつ>>続きを読む

メイド 冥土(2005年製作の映画)

5.0

出稼ぎ先お家周りが恐怖の特売集中月間っちゅうことで、朝から晩まで次々ドッキリ連発、寝る間もなしのメイドさん。シンガポールで中華夫婦が雇ったフィリピーナの目を通した恐怖根幹ベクトルが、どんどこ変化球の雨>>続きを読む

妖艶霊鬼2(1983年製作の映画)

5.0

こんなドイヒーな映画を、と言いつつ筋が解んなくて見返すうち、話しはどうでもいいのを理解。悪魔付きの人を気味悪がり銃で射ち、飛び降りを救出せぬ香港警察。どのタイミングでお部屋が呪われたか解せぬ主人公に、>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

自然環境そっちのけ、周囲利益を守る建前の誰も得せぬ三つ巴戦。人にとっての「正義」が必ずしも地球的に正しいのか?うっかり不測の憎しみ=怨み祟りを背負い村八分な主人公が冷静に堪える姿を、今の世の偉い人々に>>続きを読む

シーラ号の謎(1973年製作の映画)

5.0

表題被害者のシーラの過去をドッキリゲームで炙り出す筈の仕掛人が罠にハマったら…。という地味だが、やや荒唐無稽な二重三重の仕掛け脚本の妙。タイトルロールのパズルだらけのお部屋には二三泊程してみたい❤️ >>続きを読む

デモンズ(1985年製作の映画)

5.0

シモネッティのバリバリサウンドに乗ってシアター内で元気なゾンビが噛んだり、絞めたり、引っ掻いたり友だち百人大作戦。対するキャラも人生色々、タダ券に釣られる女学生、鑑賞出来ぬもわざわざ来た盲目紳士、の不>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

千と千尋以来劇場でのジブリ鑑賞。丁寧リアルな調度品💓とは真逆なもろアニメ画サギ眼球の登場から、宮崎・やっぱり俺じゃないとダメだ・駿氏に首根っこ掴まれ、2時間振り回されっぱなしにされる得体の知れないドフ>>続きを読む

ロケットマン!(2006年製作の映画)

5.0

アカデミックにタイの米産業の歴史を紐解くも、飛び乱れるロケット、喰人癖で何時も腹ペコ大きなおっさん、妖術使いの牛飼い、白塗りの猿拳、生娘を育てるゾンビじじい、そのじじいと合体し一人芝居をするラスボス等>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

5.0

前作の酷さに椅子からズリ落ちそうになり「俺の見たいIJはこんなんじゃない💢」…あれから15年、迷った末に足を運んだ開店ガラガラの劇場内に、80年代時のインディがっ! 味方サブキャラがやたら殺され(70>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

この手の幾多作品は大抵健常者視点だが、障害者視点・心情がじめっとすることなくダイレクトに伝わる面白さ。
発表会のデュエット、二人で手話を交わすかと思いきや…。無音シーンのセンスオブワンダーに打ちのめさ
>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

5.0

おっさん版「愛と青春の旅立ち」か「マイフェアレディ」過去のトラウマと差別意識からの脱却物語。一歩間違えれば全編コメディよりになりかねないものの、名優両人の緊張と笑いの良いバランスで終始ノーブルな空気💓>>続きを読む

自殺サークル(2002年製作の映画)

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怖い映画を見ようとしたら、やっぱり出落ち映画…。笑点以前の林家たい平が怖い、ローリーの役名が鈴木宗男なのが怖い。お料理中指をザクザクは返還前香港ホラー三級片のパクりが怖い。話が進むに連れて恐くなくなる>>続きを読む

ファイナルファンタジー(2001年製作の映画)

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昨今マリオのヒットより、ゲーム原作の映画をと…。映像の絵は凄んごく素晴らしいのだが、監督プレイのゲームを蘊蓄交えで見ている感。弱すぎる登場人物達の表情がカチカチ、ストーリーの抑揚がない、折角CGならで>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

5.0

違反を障害盾に切り抜け♪セプテンバー~まるでパンまつりオマケ貰いのように不採用証明書が欲しい男。障害・貧困を逆手取るバチ当たりブラックなくすぐりの数々💓 オペラ座のシーンで確かに喜怒哀楽を押し殺しての>>続きを読む

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

5.0

ほぼドラゴンへの道(海を渡ってきた兄貴) 丸っきり80年代辺りデタラメ気味香港映画の再来は脚本の一人助演デブさん王晶のタマモノ💓 凄すぎる再現率の歌舞伎町セットの中、縦横無尽に暴れまくるドニさん圧巻ア>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

5.0

'心'でなく'効率'で行動する現代に対して時代遅れ義理人情ジジイの世代ギャップの無駄な抵抗コント集。死体になって袋叩き中尾彬の描写は武監督ならでは。緩い割りに商店街がバラバラになるカーチェイス💓 ※ヤ>>続きを読む

八つ墓村(1977年製作の映画)

5.0

犬神家ヒットの翌年、金田一氏の推理物語かと思えば渥美耕助さんは蚊帳の外、犯人は陰で糸引く血塗れ落武者、どよん祟りがメインのスプラッター、かつド直球憑依オカルト系。脚本家橋本氏の主人公タツヤが空港職員と>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

5.0

張込み場急ごしらえのチキン店が大繁盛「イラッシャイマセ!」で捜査が後手後手に、諦めた頃に店が麻薬デリバリーの総本山に…。オフビートかつ、やりすぎな笑いづくし。麻薬捜査でなく、店を潰された班長恨みのラス>>続きを読む

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

5.0

序盤のTジョーンズ監督死亡シーンから始まる英国Monty Python風味の地球存亡を賭けた超ミニマムな徹頭徹尾しょーもない宇宙大戦争。(宇宙人達:パイソンズメンバー、ついでに犬:Rウィリアムス) 主>>続きを読む

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

5.0

警官顔面お好み焼から意味なく覚醒イコさんに、トンカチ姐さん、金属バットマン、可愛い目をした浮浪マン(Yルヒアン💓ワープ能力付)など面白濃すぎなキャラ続々登場も、不要な日本人パートで疾走感がぶつ切れ、神>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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時計仕掛けのオレンジ、ポセイドンアドベンチャー(akaタイタニック)、ジョーズ、ジュラシック…等々のパク…否、オマージュに家族愛、戦争孤児、森がダメなら海の人たちがとばっちり、捕鯨はダメよを詰め込み、>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

5.0

色々な所からおこられそうな無数作品のコラージュ(宝塚、BTTF、M:I、隠し砦の三悪人、キングコング、SW4 etc...)を巧く散りばめながら、主要人物の必要以上に真摯な力演と台詞回しが爆笑を誘う。>>続きを読む

新喜劇王(2019年製作の映画)

5.0

「白雪姫/血の中華街」がヒロイン主演で完成かと思いきや、その後も萬年エキストラが過去の惨事をネタに成功、人生無駄なことは何一つな~い物語。実のところ主人公より顔見る毎に罵りまくるも、人並み外れて彼女を>>続きを読む

血みどろの入江(1970年製作の映画)

5.0

犬神家の湖よりドロドロな恐ろしい入江がそこにあった!荘厳なチプリアー二の曲、物憂い車椅子の老婆、いきなりの殺し…の犯人が…というハート鷲掴みの開幕!(お後のタコへの攻撃も強烈)ノーブルな画面構図の中、>>続きを読む

デアボリカ(1973年製作の映画)

5.0

夏の終わりに古風な悪魔払い譚を鑑賞しよう、と思えば…悪魔の説教、BGMいきなりダメ出し、ヒロインがバナナの皮拾い喰い・正座クルクル、子供部屋ジンバルで児童虐待、街中で執拗に追い回す鼻笛オジさんetc…>>続きを読む

クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)

5.0

開幕一番「ファールプレイ」スコアの鳴り響き。女装・無声映画脇役の様な変装の戦い。2人目師匠の茶碗乗りや唐揚げ争奪戦、引っ張れ砂袋修行、喜怒哀楽ラスボス戦etc…。初監督作にしてジャッキーの良さてんこも>>続きを読む

ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー(2015年製作の映画)

5.0

これは愉しや💓 ハロルド氏は黄金期ハリウッド絵コンテ師として名作の下支え…かと思いきや、その作品監督以上にアイディアに溢れビジョンが見えていることにびっくり。決して世に云う「名作」が必ずしも名監督の手>>続きを読む

プセの冒険 真紅の魔法靴(2001年製作の映画)

5.0

ペロー原作「親指トム」をひたすら忠実ナーバスかつブラックに振り切ったダークファンタジー。親に口減らしされ、喰人鬼の家で一休みの内容に子供が見るにはズンドコ超へヴィの設定にトラウマ必至ないわくつきお蔵入>>続きを読む

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