けーすけさんの映画レビュー・感想・評価

けーすけ

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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.4

『海底47m』を彷彿とさせる作り。こちらは高所恐怖症には辛い時間に拘束される。

自業自得と言ってしまえばそれまでだけれど、鉄塔に登る動機を知ると少し不憫にも思えてくる主人公の二人。

あの手この手を
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.5

怪演ロバート・デ・ニーロに地の果てまで追い詰められるサスペンス。

復讐の念に駆られた彼が、主人公の弁護士一家を執拗に苦しめていく。行き過ぎていて最早滑稽に見えてくるが、いつ牙を剥くのかと警戒心が解け
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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

この声は届いているか。
この恐ろしさを想像できるか。

アウシュビッツ収容所の隣りで自適な生活を送る家族。ドラマチックな出来事は一切起きず、描かれているのは淡々とした"いつもの日常"。

日常に溶け込
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.3

傑作以外の何者でもなかった。
"素晴らしい"以上の言葉が見つからない。

流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

誰にも邪魔されず、流れるように生きたい。

文と更紗の幼気な二人。誘拐犯と被害者というレッテルが剥がれぬまま邂逅し、再び紡がれる特別な関係。厳しい現実が二人を切り裂こうとも、互いに心の隙間を埋めながら
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バタフライ ルーム(2012年製作の映画)

3.5

時系列が弄られているため若干混乱しつつも、登場人物たちの救いようの無さと老女の狂気的な執着を存分に味わえる内容で面白かった。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

コカインを摂取しちゃった神出鬼没の狂暴クマさんが人間たちに襲いかかる、ゴアも笑いもしっかりキマッてる良質なアニマルパニック映画。

まさかの実話をモチーフにした作品だが、コメディなので「馬鹿だなぁ」と
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真実(2019年製作の映画)

3.8

国民的大女優であり母でもあるファビエンヌの自伝本が出版されたことがきっかけに、母娘が"真実"と対面するヒューマンドラマ。

母娘の間に見え隠れする畏れや憎しみ、そして愛。

劇的でドロドロとした重苦し
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.6

航空パニックと反政府ゲリラとのサバイバルアクションが掛け合わさった、緊迫感倍加の一作。

遠く離れた地に住む娘との再会のため、乗員乗客の命を守るため、ジェラルド・バトラー演じるトランス機長とマイク・コ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

知識なしの俄かで鑑賞したけれど、今作もキャラがわんさかお祭り映画で楽しさが数珠繋ぎだった。

函館を舞台とした土方歳三にまつわる日本刀とキッドの秘密に迫る謎解きミステリーで、個人的には前作『黒鉄の魚影
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

小さな貝の大きな一歩。

実写とストップモーションアニメが融合した、ふんわりと柔らかな映像に心が透き通る。

まだまだ見たこと触れたことのない世界で、愉しさを見つけながら一生懸命生きる貝のマルセルたち
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毒娘(2024年製作の映画)

3.5

鑑賞前後で作品に抱く印象が丸っ切り変わった。今は清々として、心機一転何か新しいことを始められそうな気分で足元が軽い。

これは毒を以て毒を制すということだろうか。一見幸せそうな家族に渦巻く闇を表出させ
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REDリターンズ(2013年製作の映画)

3.7

危険度未知数イケおじイケおば再集結。
メンバーを豪華に増員して、さらに騒々しく暴れまわる痛快な続編。

『若造に世界が救えるか‼︎』というキャッチコピーの通り、本当は前線から引退する気なんてさらさらな
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バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.5

ゲーム『バイオハザード』のCGアニメーション映画の第4弾。

今作もゲームファンを喜ばせる演出が散りばめられ、滅多に見られない主要キャラ大集結の特別感と共闘アクションには高揚した。

ただ、これだけの
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ロジャー・ラビット(1988年製作の映画)

3.8

スティーヴン・スピルバーグが指揮をとり、ロバート・ゼメキスが監督を務め、さらにクリストファー・ロイドがキャストで出演という、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでお馴染みの全幅の信頼を寄せられる>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

感情がこんがらがって言葉として何も吐き出せない。必死に答えを見つけようと手を突っ込み掻き回したことで、より奥へと埋もれ取り出せない状態になっている。その手と思考を停止して「面白かった」で片付けてしまえ>>続きを読む

同級生(1998年製作の映画)

3.8

1998年の作品だが、今も十分通ずる同性愛をテーマにした不変の青春ドラマ。

ひょんなことから親密になり、芽生えた真っ直ぐな想いを隠すことなく伝えようとするスティーヴン。一方、ガールフレンドがいるにも
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.6

ゆるすぎる脱獄、3人のキャラの交流関係とオフビートなロードムービー感、焦りのない時間の進みと一つ一つの場面…たまらん。

いつも後腐れがなくて良いよ、ジャームッシュ。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

呑めや歌えやな華々しいビジュアルとは裏腹に、仕事や家庭のことと重く頭を痛めてしまう意外にも暗さが目立つ内容だった。

マッツ・ミケルセン演じる教師マーティンたちが、血中アルコール濃度を常に0.05%に
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市子(2023年製作の映画)

4.0

"市子"の壮絶な人生に何を想う。

恋人からのプロポーズを受けた翌日、忽然と姿を消してしまう市子。そもそも彼女は何者なのか…?各エピソードにより想像し難い彼女の過去が徐々に明かされ、いつしか平静を保て
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変な家(2024年製作の映画)

3.3

オカルト動画クリエイターの雨宮、変人設計士の栗原がバディを組み、とある家の間取りに隠された恐るべき真相を探っていくという、映画版らしい肉付けがされた雨穴さん原作のミステリー。

間宮祥太朗さんと佐藤二
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愚行録(2017年製作の映画)

3.7

信じられる人間が誰もいない、深い泥沼に沈められていくような重苦しいミステリー。

一家惨殺事件の真相を追う毎に、次々と露わになる彼らの愚行と意外な関係性。嘘か実か、彼らの語りに翻弄されながら静かに物語
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.2

半径15m以内に接近した者は全員即死。ある意味無敵だが、現実世界では生活に支障をきたす能力をひょんなことから手に入れてしまった主人公リアムの行末は…。

リアム自身がこの能力に気付くまでを描いた序盤は
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

身体がヒクついて喜ぶ気狂いの映画体験。
これ以上ないトリップが病み付きになる。

『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスターが、またしても心を掻き乱す異次元の作品を引っ提げてやって来た。
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

原作ゲームは未プレイ、ゲームシステムは動画などで把握した上で鑑賞。

原作ゲームのテイストに合わせてか、全体的にホラー描写がマイルドで怖さはなく刺激不足。

弟が失踪して悪夢に苛まれ、さらに妹との生活
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

胸熱のぶっ刺さり歴史サスペンス。

序盤のおちゃらけた空気感は徐々に消え去り、いつしか緊張の糸が張り巡らされた狂悪な闇の中に閉じ込められてしまう。

"盲目の目撃者"の意味や隠された真相…二転三転する
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