Kaz66さんの映画レビュー・感想・評価

Kaz66

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.9

前作「怒りのデスロード」より9年…
前作でもほぼほぼ主役だった“フュリオサ”の、デスロードに至るまでの前日譚。
世界崩壊から45年、幼少期に“母なる緑の地”から凶悪バイカー集団に連れ去られ、政略的に(
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.8

こっわ…。
これじゃ教師になりたいとは思わないよねー。
新任教師に起きた事件?からその対応を巡り、保護者からの猛烈な批判、生徒の反発、同僚教師との対立が雪崩式におき、闇の沼に落ち身動き取れなくなってゆ
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

さすが、アカデミー国際長編映画賞/音響賞、および各国の映画祭(の特に音響系)を席巻してる作品だけあって、(「ケイコ目を澄ませて」じゃないですが)“耳で観て、心で想像する”ような作品でした。
アウシュビ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.9

(物語が)動き出しましたねー。
前章に比べて分かりやすく“セカイ系”“異種排除”の方向に動いたと思いますが、まぁそこは吉田玲子さんの脚本がしっかりしてるので…、僕はコッチの方が好きです。(でも原作ファ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

3.6

いいキャスト揃ってるだけどなー。
北村匠海はじめ其々“大人の”役をやり出してるんで、なんか期を逃してる感が強い…。
アニメで充分楽しんじゃってるし…。
昨年劇場で観てたならもうちょっとアツくなれたかも
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

4.4

んー、なんだろう?この感覚…
『素晴らしい、感動した』とはちょっと違う、トテツモナイものを前に只々『❗️』と感嘆・感服するしかない…みたいなコトかな。
「ボヘミアン・ラプソディ」よりも評点低いのはそう
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

「ジョジョ・ラビット」「ソー:🩷&⚡️」のタイカ・ワイティティ監督の新作という事で、結構期待してたんだけど…フツーでした。
2001年のFIFA W杯予選でオーストラリアに31-0で大敗した“世界最弱
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

「空白」「神は見返りを求める」の吉田恵輔監督・脚本の話題作。
企画にスターサンズ(故)河村さん、音楽:世武裕子→「空白」と同じ陣容という事で…、想像はしてましたがとても重〜い内容でした。
突然の「幼女
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.1

思ってたほどは“悪くなかった”…
でもまぁ、東野圭吾原作映画の中では、名作の部類ではないだろう。
演技としては、森川葵が“持っていった”感が強かったっすね。
WEST.重岡くんも頑張ってたけど…
全て
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.7

まず…映像(CG、モーションキャプチャー)はホント“最新”って感じで素晴らしかった。
ウェス・ポール監督(メイズ・ランナー)らしいプロットやカメラ・アングルも“色”が出てて良かったと思う。
評点もマッ
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.3

パート1は結構好きだったんだけどなぁ…。
画力も既視感高いものとなり、高ブラない。
お得意のスローモーションも少なく、“REBEL”のエモーションもアガらない…。
最終決戦も煮えきらず、なんか“お安い
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

「偶然と想像」がベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)、「ドライブ・マイ・カー」がカンヌ国際映画祭で脚本賞とアカデミー賞で国際長編映画賞、そして本作「悪は存在しない」でヴェネツィア国際映画祭で>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.5

「最後まで行く」で韓国映画「A HARD DAY」をリメイクした藤井道人監督が次に手掛けたのは、台湾出身のジミー・ライのエッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作に同じく台湾の俳優チャン・チェンが>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.7

「Winny」の開発者である金子さんの伝記映画としては面白かった。
当時の印象: 「Winny」は著作権を侵害する違法ソフトウェア…も自分自身払拭できたし、後進のソフトウェア開発者にとっても意味のある
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タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)

4.0

「TIGER」「WAR!!」「PATHAAN」から成る“YRFスパイ・ユニバース”。
タイガーはさしずめMCUでのキャプテン・アメリカ的存在か…。
まるで「ミッション・インポッシブル」と「ワイスピ」を
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.1

んー、僕には合わなかったかな…。
モンスター・ヴァース第5弾で、米では1作目GODZILLAに次ぐ大ヒットとなってるようですが…。
前作ゴジラvsコングに続きアダム・ウィンガード監督(ブレア・ウィッチ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.9

さすが“カメレオン俳優”鈴木亮平!
まわりの役者さん達が霞むくらいのキレっキレの入りっぷり…、身体も恐ろしい程仕上げてましたねー。
香はちょっと雰囲気違ったなぁ。
唯一ついていってるのは木村文乃ぐらい
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.5

ウノコレさんの同級生:荒木伸二監督の「人数の町」に続く第二弾。これで2本続けてのオリジナル脚本作品は、インディ製作と言えども今の日本ではなかなか珍しい状況です。
今回も近未来の“ありそうな”ディストピ
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.7

23年末、今作から始まった“杉咲花、不幸な生い立ち映画”三部作…(法廷遊戯、市子、52ヘルツのクジラたち)
永瀬廉/杉咲花/北村匠海の3人を中心に、柄本明・生瀬勝久・筒井康隆・大森南朋らが脇を固める法
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

んー、僕には何が面白いのか?わからなかったです。
原作漫画(未読)はかなり評判良かったですが…、マンガは面白いのかな?
変声期の中学合唱部部長(ソプラノ担当)のジュブナイルもの…?
彼にヤクザの綾野剛
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.0

『待っているだけじゃ、救えない命がある』
すべての命を救うためーー
あのHEROたちが帰ってくる!
監督はTVドラマの演出から引き続きの松木彩。
脚本は「キングダム」シリーズの黒岩勉。
TV版以上の“
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.6

Empower Girls Movie の第一人者ソフィア・コッポラが贈る…、第二次大戦下、望郷の思いも募る異国の地(西独)で世界が憧れるスーパースター“エルヴィス”と恋に落ちた9th gradeのプ>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

劇場版「コナン」シリーズ27作目。
監督は、2019「紺青の拳」、2021「緋色の弾丸」に続き永岡智佳。
ここ数年に比べ、謎解き要素多め、小ぢんまり現実的な設定となり、コナン/平次/怪盗キッドの三すく
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

「A24」の世界戦略として、韓国CJ ENMと組んで(日本ではハピネット)送り出す…、
35才の女性監督:セリーン・ソン自身のキャリアにインスパイアされた“半自伝的”初作品。
韓国における女性のキャリ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.7

川っべりにあるハイツ“ムコリッタ”の住人たちのなんでもない日常を描きだす映画。
「ムコリッタ」は仏教における時間の単位のひとつで、1日(24時間)の1/30=48分を意味する。直接は「しばらく」や「少
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.6

「悪なき殺人」のドミニク・モル監督最新作。
テーマは『未解決事件』
フランスでは殺人事件の20%が未解決だそう…
本作も、2013年に起きた「モード・マレシャル殺人事件」を元にしたフィクションで、事件
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

プレステの人気レーシング・シミュレーション・ゲームの実話に基づいた実写化。
どんな実話かと言うと、全世界のゲームユーザーの中での成績優秀者10名がチーム日産のレーシング・ドライバー・アカデミーに参加し
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.6

東野圭吾原作の「ガリレオ」シリーズ、
「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続く第三弾。
殺人事件の関与を疑われながら“黙秘”を武器に無罪を得た男の不可解な死。
そこに絡む関係者たちの“沈黙”は、罪を隠
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

通常スクリーンでの鑑賞なので、“IMAXの没入感”はない状態での評点です。
たしかに重厚なサイエンス(physics)映画として、マンハッタン計画を主導し「原爆の父」として知られる物理学者の伝記映画と
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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.9

ロックンロールの創始者、魂の解放者、
リトル・リチャードの余り表に出てなかった史実と素顔を描く感動のドキュメンタリー!
プレスリーも、ビートルズやストーンズも、ボウイやフレディも、プリンスやMJも…、
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

浅野いにお(ソラニン)の原作は未読。
前章・後章の2部作なので、一先ずの評点です。
監督は「ぼくらのよあけ」の黒川智之。
シリーズ設定・脚本が「ガールズ&パンツァー」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.4

(それこそが川村元気の才能なのだろうが…)
周到に準備された「恋愛がないことを物語にした」“恋愛映画”
これはヤラレました!大ヒットの予感…

(直近作だけでも…)「ラストレター」「すずめの戸締り」「
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FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.3

凝り固まった映画ファンの映画的常識に挑む野心作!
という事でしたが…、
僕にはオチ(伝えたいメッセージ)がよく分からない作品でした。
(それが“凝り固まってる”って事なのでしょう)
それなら「狂宴」と
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テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.4

トランプもその影響力を恐れる歌姫テイラー・スウィフトによる、その名の通り彼女の全ての“時代”を巡るベストヒット・ツアー。
「Lover」「Fearless」「Evermore」「Reputation」
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

PART 1 に比べて一気に分かりやすく面白くなった印象。やはり1 でプロットや登場人物背景を丁寧に、かつ素晴らしい美術デザインでしっかり描いたからだろう。(そのせいでストーリー的にはそんなに進まなか>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

コレは面白かった!
さすが、カンヌ映画祭パルムドール受賞作
(更にパルム“ドック”賞も受賞!)
にして、アカデミー賞脚本賞受賞作だけのコトあります。
監督は女性として3人目のパルムドール受賞を果たした
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