5月8日に観て、その後いろんなシーンを思い浮かべ その美しさを反芻し その意味合いを考える。それも映画の楽しみのひとつである。その間、レビューも書けず 書くと上記の楽しみも終わってしまうことが嫌で、今>>続きを読む
前作「アンダーザスキン」から10年。
アンダーに3.9を付けた後の本作品
スコアを付けるのに 悩んだ。
敢えて、ストーリー性を極力抑え ヘス家族の日常生活を まるで監視カメラの如く淡々と描く。その人>>続きを読む
松浦寿輝が好きで小説は数冊読んだ。東大の高名な教授で、思想家的な側面もあり、その類いの書籍は極めて難解で深い。
それを 前提に、映画芸術ベストワンの本作品を観たが 多分に荒井監督の色に脚色され、映画愛>>続きを読む
ニーチェの馬に次ぐ2作目のタルベーラ
ニーチェはDVDで観たが、まさに脳天をぶっ叩かれた程の衝撃を受けた(4.7スコア)
本作品も普遍的なテーマで 特にハンガリー出身の監督の怒りが色濃く出ている。>>続きを読む
スペインの某所で作った巨大オープンセット。
其処には、共感も無ければ 没入感も無い。
まるで、長編のCMを観せられている様なペラペラの映像。
俳優の無駄使い。
4Kレストア版が公開中に、BS松竹東急で観れたのは ありがたい。
あまり好みではないが、良くも悪くも
アメリカ映画。
ハーベイ カイテルはどの作品もいい。
市川実日子は稀有な女優である。
そして、何より個人的に好きな女優でもある。
考えてみれば、彼女の女優歴は1998年 二十歳からもう25年にもなる。その前はファッションモデルをやっており、市川美和子は実>>続きを読む
小津映画の遺作
省略の美
岩下志麻、結婚を決める迄の過程を
最初の行き違いのくだりから以降を
すっ飛ばし、結婚相手が誰かさえも
描かない所がこの作品のキモ。
手練れの小津の遺作にふさわしい。
日本映画が テレビの後追いを始めたのは いつ頃からだろう?
本作品もそのひとつ
横山秀夫の傑作が、最初に映像化されたのは2015年のNHKが先である。
映像のセンスといい 演出といい キャスティング>>続きを読む
普遍的で哲学的
冒頭のシーン(東京の朝焼け&木漏れ日を下から撮ったモノクロ)から鳥肌
紛れもない傑作である事 確信。
まず 録音(あらゆる生活音)が素晴らしい
編集 カット割(タイミング)が絶妙>>続きを読む
東宝配給の小津映画
東宝、松竹、大映、俳優座、等々 多氏彩々の俳優陣
されど、本作品は中村鴈治郎の為に創った映画である。
中村鴈治郎は、予てより「浮草」では
芝居一座の座長役で厳しくも人情溢れる
達>>続きを読む
9作目の黒澤作品
スァーストシーンの船上での 麻生久美子の強風に髪が激しくたなびくバックショットから もう怖い。
バスの車中のショット、加藤晴彦が自殺するシーン等は 「キュア」からの引用か?
1949年、戦後わずか4年後の作品。
その後続く父親と娘の愛情を紡ぐ 元となる作品。
108分の間、無駄なシーンはひとつもなく見事な脚本。
原節子の前半の笑顔のシーンと
父親の再婚(嘘)を知って>>続きを読む
嵌められて、刑務所に投獄される迄と
脱獄してからの後半がいいが
刑務所の中でのシーンが いかにも永すぎる。そこが ジャームッシュらしいと
言えばそれまでだが、カット割等でキュッと縮めたら 脱獄後のシ>>続きを読む
GODZILLA映画にいろんな事入れすぎ。
政治
核
戦後レジーム
アメリカ(かの国)
日本(この国)の復興
登場した俳優 主役の3人以外は、多過ぎて五十音順で流れる エンドロール
(野村>>続きを読む
無作為に世界地図を指差した所がフィンランド。訳ありげな独りの女性(小林聡美)が食堂を始め しばらくの間は殆ど客が来ない日々が続いたが 最後には満員になったというお話。
しかし その過程で、ある偶然が>>続きを読む
いちご白書白書をもう一度観た(バンバンかよ)
1970年の作品にしては、カメラワークとかモンタージュ、編集も以外に良く、なんと言っても、挿入歌(csny、ジョニー ミッチエルとか)が良かった。
西川美和は好きな監督で 「夢売る二人」以外の作品は全て観ているが、本作品は見事に失敗作である。
もちろん、今の日本映画界に於いて 全てオリジナル脚本を貫く監督は 稀有である。
決定的な失敗の理由は、>>続きを読む
リアルタイムで劇場で観て以来の久しぶりの4Kデジタル完全修復版で再観賞。
切り通し、光の使い方、品のあるエロチック、軽み、唯一無二の世界観。
大谷直子の艶っぽさ、藤田敏八の押さえた演技、なんと言っ>>続きを読む
キネマ旬報で、高評価だったので観てみたらガッカリ。
近い過去(コロナ禍)の事を映画で語るのは難しいとはいえ、深みがなくペラペラの映画だった。
板谷由夏はモデル的にスタイルが良すぎで、どう考えてもミ>>続きを読む
この時代の 映画俳優って 凄い。
緒方堅、三國連太郎、北村和男は
言わずもがな。誰もが、確固たるスタイルを持っている。
特筆すべきは、清川虹子。
戦前の エンタツ・アチャコの時代から
出演しており>>続きを読む
大島渚と言えば、テレビの対談で野坂昭如と殴りあいの喧嘩わした場面がよみがえり、熱情型の熱い男という印象しかない。
過去作品では、少年・戦メリ・御法度
しかなく、偉そうな事を言える立場には無い。
攻>>続きを読む
映画とは 総合芸術
映画でしか表現できない物を表現するのが映画である。
文学や演劇では表現できない物が
この映画にはある。
とにかく、冒頭のモノクロ画像から始まり、long time ago(昔々)>>続きを読む
プラトニックなダブル不倫
結局、ウォン カーワイは 煮え切らないプラトニックが好きなのね
1960年代の香港
二人が隣同士で住むアパートの
おせっかいで プライバシーに口を挟む
デリカシーの欠如>>続きを読む
公開当時に観ての再観賞。
時代により、映画の評価も変わることは
自然なこと。
公開当時は、このカメラワークに酔いしれ クリストファードイルの撮影は 一種のブームになった。
令和になり、主人公の独白>>続きを読む
若尾文子のいる置き屋に 山岡久乃が乗り込んで来る所から 俄然面白くなる。
突然訪れるラストの余韻が 川島らしい。
溝口健二を彷彿とさせるファーストシーンの美しさ。
凝りに凝ったカメラアングル。
効果的な音楽が 不穏な空気を際だたせる。
モノクロの襖絵が美しい。
いじめ、虐待、モンスターペアレント、ママ友との付き合い等々。これらの事は
日々日常の中で、当たり前にある。
でも、それらの事は 生きていく中で皆やり過ごしてストレスと感じない様にしている。
おばあち>>続きを読む
この映画のみそは、バンドの演奏が
アフレコではなく、実際にオンレコで俳優が実際演奏しているところではないか。この演奏シーンから 映画は一気にラストまで 疾走する。
今や 中堅の俳優陣の若かりし頃の>>続きを読む
東京オリンピックの2年前の作品
大映配給
新藤兼人の脚本
この時代の日本映画は 何故こんなに才気に溢れユニークなのか?
ワンシチュエーションにより カメラは
殆どが この団地の一室で撮影される>>続きを読む
映画にストーリーは要らない
空、光、ミリアム ルーセル、泰西名画、ただただ 美しい。
場内の客は、珍しく女性が圧倒的に多かった。
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映画開始し5分位してから、途>>続きを読む
ジョアンナシムカスに激似の
ミリアムルーセル。
「カルメンという名の女」から2年経ち
当時23歳の彼女。
54歳のゴダール叔父さんは もうメロメロ。
登場人物の台詞は殆ど意味不明。
映像と音のコラ>>続きを読む
「勝手にしやがれ」の僅か2年後に、彼は此を創った。
2年の間に 彼の中で何があったのか?
本作品を観るのは2回目で 最初は相当前で、こんなにも過激だったのかと改めて思った。
本作品に限らず、ゴダー>>続きを読む