Kasaiさんの映画レビュー・感想・評価

Kasai

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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

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対話性幻聴と自我障害があって過去に凄絶ないじめの経験ありって統合失調症の患者の暴力繰り返しちゃうタイプの病歴にすごい近いと思いました。
何で主人公の彼女を森田君が好きになったのか分からない感じが、恋愛
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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ちょうど麻布競馬場の小説を読んでいたので、扱ってる題材は似てたなと。こちらの方が日本の旧態依然とした部分にちゃんと指摘を入れてましたが。
婚約者の浮気の問題になったときにいわゆる昼ドラ的な、主人公と浮
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黄龍の村(2021年製作の映画)

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前半ホラーのノリでやってたのにいきなりアクション映画に切り替わって頭の中に?が並びました。
前半の俺たち最強みたいなきっつい大学生ノリの解像度の高さがよかったです。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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フュリオーサ前に改めて鑑賞。
独特の世界観と雰囲気の作り方はほんとピカイチだよなと。
謎のギターマンとか腐り果てた村の4本足竹馬状態人とか、あんまり本編に関係ない人たちのビジュアルが好きすぎる。

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

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輪郭がぼかしたようなタッチで、色彩も綺麗で観ていて楽しい映画でした。
ただ、リンダもお母さんも友達のキッズたちも性格ひどすぎません?
ストライキでチキン買えないから、養鶏家から盗んだれ、から始まって、
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関心領域(2023年製作の映画)

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他人の連れた犬が昔の飼い犬に似てるとか、今度育てたい野菜のこととか、住んでる家を離れたくないから夫には単身赴任をしてほしいとか、そんな日常をアウシュビッツ収容所の真横でやり続ける。
収容所をひたすら関
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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なんでこれがこんな高評価になってるのか自分には理解ができませんでした。
ヤクザの仁義!かっこいい!みたいな意見がちらほら見られたけどこの映画ってどっちかといえばそういう仁義を時代がら通せなくなってるっ
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心霊写真(2004年製作の映画)

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『女神の継承』の監督の作品ということで視聴。『女神の継承』的なおどろおどろしさだったり、神秘的な感じはなく、ひたすらにTHE・ホラー映画って感じでした。
部屋真っ暗にしてイヤホンで聴いてたので2回くら
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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目玉の親父に身体があった頃の話で、脚本が結構ちゃんとしてて面白かったです。
ちゃんちゃんこも鬼太郎が生まれるタイミングでできたものだったとは。

ある男(2022年製作の映画)

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「顔の見えない男を眺める顔の見えない男」って最初に出てくる絵が物語の展開を示唆してる演出がよかったです。
「血は争えない」とか「蛙の子は蛙」とかその手の話で、実際家族歴って精神的な部分では大きいしない
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

あまりにも…あまりにも…。
「自然との向き合い方、ただしあくまでも現代的に」って感じのテーマがあって、決して文明を捨てよみたいな内容にはせず、そのうえで自然の中で生きるとはどういうことなのか、を丁寧に
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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落下した死体が、自殺なのか他殺なのかを巡って裁判が進んでいく様子が見やすくて、一方で登場人物1人1人が変にキャラクタライズされてない感じというか、いいところもあるけど悪いところもあって一方的な感情を抱>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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ヨーロッパ企画の作品は舞台にしろ映画にしろエンターテイメントとして完成されてるよなあと。
貴船川のほとりの旅館でひたすら同じ2分間を繰り返し続けてそこから脱出しようとするって話で、ループものの中でも2
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

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私利私欲に走ってなぜか死んでも美容整形したいおばさんだけちょっと幸せになれて他はだいたいみんな人生が破綻するっていうドタバタコメディって感じでした。あっさりとブラッドピット殺して退場させられるキャステ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

「生活」をここまで説得力を持って描けてる作品ってなかなかないんじゃないかなと。
別にドラマティックではないし、出会った人たちが自分の世界からあっという間にいなくなったりもするなかで、いいことと悪いこと
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異人たち(2023年製作の映画)

5.0

広い世界でただ生きることが如何に窮屈で息苦しいか、っていうのを性的マイノリティーの主人公が交通事故で亡くした両親と邂逅するって展開で描いてて、作品全体の雰囲気としてはかなり切ないものではありましたがめ>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

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ジェンダー論だったり優生思想だったりに片足突っ込んだホラーって感じでした。
エアビーで借りた家が被ったの何か意味ある、というか相手側の男絶対何かありそうだったのにそれはほんとにたまたまだったってことな
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シティーハンター(2024年製作の映画)

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鈴木亮平の役作りが完璧すぎてそれだけで充分楽しめる内容でした。このために実弾練習して銃器数種類組み立てられるところまで役作ってくるとか正気じゃないけど、それだけ入れ込んでるの素敵でした。冴羽獠のギャグ>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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劇場版で原作未発表の新情報明かしてくるのやめてくれ心臓に悪いわ。
土方歳三の俳句、五稜郭の歴史的な変遷、とかかなり推理パートに力入ってたのに、テーマソングかかったら途端にアホアホアクションてんこ盛り映
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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脳みそ1ミリも使わず、始める前に同行者と「何も予告とか観てないけどたぶんこんなんだよね」って話してた内容がだいたいそのまま出てくるんだけど、そこがいいよね。
緻密で繊細な内容を見たいときもあるけど、こ
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Winny(2023年製作の映画)

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天才が出てくる作品が好きで、裁判ものも好きなのでかなり刺さりました。
日本のテック分野が欧米に遅れを取った理由の1つと言われるWinny事件を扱った内容で、よく言われるような「ナイフで刺したやつが捕ま
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

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前作同様にミスリーディングが多く仕掛けてあって、インターネットのいい点も悪い点も詰め込まれててよかったです。
インターネットあるある、みたいなのが多くてちょこちょこ「分かるなあ〜」ってなりながら観てて
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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ホラーを謳ってはいるものの、内容としては未知との遭遇的な一種のSFモノで、ストーリーを字面だけで表すなら「金稼ぎのためにUFOの写真を撮ろうと宇宙人と戦う話」みたいな前作と比べるとかなり俗っぽくも見え>>続きを読む

リッチー・リッチ(1994年製作の映画)

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王道の起承転結型ストーリーって感じで、やってることは金持ち息子の命を狙う悪役との戦いってそんなに軽いわけじゃないけどリラックスして観てられる内容でした。
こういう映画最近少ないよなあ。
マコーレカルキ
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

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中盤あたりの、音楽でこのスイッチを起動してみよう!みたいなゲームのチュートリアル見てる感じの内容が続いたところは今回大丈夫かな?と若干心配に思いましたが、オチの日記のくだりとかはかなり好きでした。劇場>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

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Creepy Nutsの歌詞に出てくるので鑑賞。
リドリースコットの日本愛をこれでもかと詰め込んだみたいな作品でした。
高倉健に松田優作にマイケルダグラスにキャストが豪華な一方で、このシーンいる?みた
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ブロンド(2022年製作の映画)

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マリリンモンローの生涯を追った伝記映画で、テーマは自己愛と性の消費みたいな重めな内容、しかも抽象的な描写が多いうえに3時間弱かかるっていう観ててかなりカロリーを使う映画でした。
今もそうなんだろうけど
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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ラッセルクロウはいつの間にこんなかっこよおじいになっていたのか…
中盤以降のダークファンタジーみたいな世界観がかなり好きでした、カタコンベのシーンの雰囲気とか最高
ホラー映画観てるっていうかフロムゲー
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みぽりん(2019年製作の映画)

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ずーっと「ここからホラー展開かな?」と思わせつつ最後までシュールギャグで駆け抜けてた奇作。残り10分の主題歌かかるところのやりたい放題感最高だったな、邦画でこのC級感を貫いてるのなかなかすごい。
結局
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市子(2023年製作の映画)

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無戸籍のくだりはちょうど最近『星を編む』でも読んだ話だったので既視感がありました、たまたまですけど。
無戸籍で産み落とされた人物の生きづらさだったり、障害児が産まれることで生じる半永久的な介護とその家
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

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「男性の性的な加虐性って姿形は違えど似たようなもんだよ、それと女性は戦ってるんだよ」みたいなテーマをホラー仕立てにしてて、前半のアーティスティックな情景に対比して後半は腕とナイフのシーンだったりおじさ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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物語が抱える物語性そのものに一種の疑問符を投げかけてるようなテーマが斬新でよかったです。
マイノリティ全般に対して過剰に物語性を求める風潮自体を風刺するような話の展開をしつつも、「なーんて言ってるこの
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

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強い高齢者キャラクターはだいたい好きなので、激渋つよつよおじいちゃんすごくよかったです、映画の内容としてはジョンウィックシリーズとかMr.ノーバディとかあのへんの系統でした。
最強ってよりはしぶとく生
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スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

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森見登美彦が何かのエッセイで紹介してた作品がアマプラにきてたので鑑賞。
世界観が独特なのに、その世界観の説明みたいなのは本当に最低限に収めて、ひたすら自作の飛行機を作ろうとする2人を描いてる、珍しい雰
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

SNSでは「『ボーはおそれている』と同じような分かりにくい映画だ」って批評が散見されたり、上映後も「全然分かんねえ笑」みたいなこと言ってる人たちが周りに何人もいましたが、そういう人たちと同じ世界で生き>>続きを読む