kanzmrswさんの映画レビュー・感想・評価

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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

ゆっくりと流れる時間の中心にある“場”。場が人を吸い寄せるし、いろんな感情を和らげる。
そういう場っていいな。

本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

4.2

よくぞこれを書いてくれたし、映像化してくれたと感謝したい。
3部構成でそれぞれ展開があって飽きないし、語り中心の静かな画の中にも巧みなカメラカットが素晴らしい。

タイガーテール -ある家族の記憶-(2020年製作の映画)

3.2

主題は共感できるのだが、抑揚がほとんどないし、全体にぼんやりしているあたり、映画としては面白みに欠ける。

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

笑いあり、歌あり、踊りあり。
およそ紛争とは結びつかなさそうなものだが、それらが当たり前に編み込まれたことで、日常と紛争の近さが、より登場人物たちの心の浮き沈みを象徴する。

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.0

成仏させられない感情の記憶、その積み重ねが青春だよな。
純度100%の青春映画で、ストーリー、シーン構成、過去と現在の切り替えもお手本通りで隙がない。
個人的には、手紙の語りやいくつかのオマージュの場
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Winny(2023年製作の映画)

4.2

映画として、また、そのメッセージに対してのスコアをつけました。
同時代を生き、リアルタイムの報道を知る身としては、ちょっと美化されすぎかなとも感じはした。

生きちゃった(2020年製作の映画)

4.0

どうなったって、本当のことを言うんだ。これに尽きる。
人との関わりが、複雑から徐々に単純化されていく過程の描き方が秀逸。

金魚の記憶(2023年製作の映画)

3.6

台湾文化センター 台湾映画上映会2024 にて鑑賞。
幸福と不安と不穏がいったりきたりするのは、3人という不安定さからくるものだろうか。多少難解なぶぶんもあるが、瞬間々々で切り取られる映像がとにかく美
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

20数年ぶりに観た。
映像の生々しさはあのときのままに、割と落ち着いて見られた。
より細かい部分へ目がいったのは、自分が年を重ねたからかもしれない。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.5

思春期の終わりから大人になる過程で経験するモラトリアム。
その瑞々しい躍動と、どうにもならない苦しみをこんなにも生々しく、鮮やかに描いた作品は初めてかもしれない。

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃに作り込まれたサスペンスだった。サスペンスというより、もはやホラー。

ひとつの太陽(2019年製作の映画)

3.8

なんだか整理できない感情が渦巻いている。映像の雰囲気、全体の静かさと内容の濃さとの落差が大きすぎる。
間を空けてまた観ようと思う。

雨に叫べば(2021年製作の映画)

3.2

熱は伝わった。
エンディングテーマがとてもよい。

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.2

ふざけ7割が私の認識だったが、違ったようだ。
あと、配信サービス制作あるあるの、間がない作りにはいつも疲れる。

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.2

苦しい中でも強く生き、前を向いて人生を楽しむ。とても元気が出る映画

あの頃。(2021年製作の映画)

3.8

大人の青春ってあるよなぁ。
終わり方は残念な場合が多いけど、これは綺麗だった。

あ、ニーネだ。と即座に思った自分は少し気持ち悪い。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

ずいぶん昔に、深夜のテレビで観て以来の視聴。
大人の理不尽さや、生きることの大変さを子供の目を通して表現した良作。

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.2

それぞれが、それぞれの生き方を見つけていくはなし。ちょっと静かすぎて、高まるところがなかった。

市子(2023年製作の映画)

3.8

誰もが当たり前に生きられる社会が必要なのだな

トラベラー(1974年製作の映画)

3.8

自分のやりたいことのために突っ走る少年の姿が清々しい。
しかし、サッカー狂いは恐ろしい...

水のないプール(1982年製作の映画)

3.6

鬱屈の発露の表現はとても時代に依存すると思う。いまの時代にはそぐわないけど、とても刺激的で官能的。破滅までがセットなところがまたいい

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.9

原作はずいぶん前に読んでいた。
原作の荘厳さと悲壮感あふれる雰囲気からは想像できない、華美で(意図してかはわからないが)一見すると陳腐なCGやダンスミュージックが、実はとてもいい味を出していた。
とて
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.3

2000年代前後の東京、サブカルチャーを生きたボクたちの、瑞々しくも苦しいスナップショットの数々。
『花束みたいな恋をした』『ちょっと思い出しただけ』と同系統で、同時代を生きた自分にはグサグサくる

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

5.0

映画ってほんとうにいいものだな、と思えた。井上監督のアフタートークで語られた、今作や当時の制作裏話も大変楽しかった

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.2

とても好きな感じのロードムービーだった。ザックのプロレス、かっこよかった

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作への忠実さ、キャラクターの再現度、動物達の息遣いなど、どれも高水準。
とにかく楽しい2時間だった。

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.6

史実に基づいたサスペンスとのことだったが、史実を知らなかったので、普通に歴史サスペンスとして楽しめた。
歴史に残る大事も現代の様々も、実は小規模な世界の話だったりするし、小さなことが大きな影響を及ぼす
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