フュリオサが林檎を採り楽園追放され林檎を差し出し楽園追放を促すという綺麗な円環構造になっている。前作よりも神話の背景がかなり強い。
前作はカラーリングをいじって澄んだ空や砂漠の色を映していたが今回>>続きを読む
この映画以降ジョージ・ミラーがマッドマックス一本で作家性を語られるようになることが増えたらしい。それは大変気の毒なことだがいや…これは…凄いよ…そりゃそうだよ…といった気分。ここまで圧倒的な活劇の暴>>続きを読む
苦手な、嫌いと言ってもいいくらいの主題の映画をそれなりに面白く観れたのは監督の演出の手腕だと素直に賞賛したい。お話がゴミほどにつまらないが。先住民の霊によるリベンジ的筋書きの方がまだ面白い。
「コップランド」なんかと比べると格段に下手なのは題材による難しさか。クラブシーンはよく撮れていた。
特にこの時期が特別酷いのもあるが西洋医学は本当にゴミクズだなとしみじみと感じる。
スプリットの織りなすサスペンス、真っ白な病棟でのサイコスリラー、と見事に前半と後半とで主題が分かれており演出もそれに付随して変化している。同情の余地もないように思われるであろう人物にここまで角度を変>>続きを読む
撮影なのか編集なのか何が要因なのかはっきりとは分からないが全くこの映画から官能性を感じず画面の何を観たら良いのか分からなかった。非常に曖昧な自身の感性とやらを根拠にしてとやかく言うのは申し訳ないが、>>続きを読む
話にさして魅力を感じなかったがこれは…凄いな…と言葉が出ない。揃いも揃って悪魔憑きのような面だった。
猫の捜索や交通事故の後始末などの雑用ばかりではつまらんだろうとデニーロは言う。今立ち上がるんだ、そのために今日があるんだ、英雄を為せと周りは囁く。けれど川辺のほとりで橋を見上げながらいつしかの小さく>>続きを読む
冒頭5分を観て成程大体わかったと感じシークバーを動かしながらパッパッと飛ばし飛ばしシーンを観ていった。
日本映画産業におけるこの映画の功績は大きくあるだろうが映画そのものは凡百のそれと同じゴミであ>>続きを読む
ウェスアンダーソンに感じるチャールズ・M・シュルツ「ピーナッツ」、三原順「ルーとソロモン」。良くない犬、噛み付く犬。
やや鈍重な気がするが楽しんだ。ソダーバーグはスピルバーグの子なんだなといった感慨。
昼間にも関わらず顔に落ちる黒々とした影。全体的に画面が深々と黒い。
主人公は古きものを愛するある種の時代遅れな男として描かれているが、75年にもなってこんな古臭い型のはまった映画を撮ったオルドリッ>>続きを読む
こんなアメリカ映画を死ぬまでにたくさん見たい。個人的にいかなるマイケルマンの傑作よりマンゴールドの秀作の方が優れていると感じる。冒頭の飛行機のシーンは明らかにインディージョーンズ魔宮の伝説の引用であ>>続きを読む
冒頭、画面が酷い、動きが酷い、色々酷い。突飛なことをして安易に芸術を気取るゴミ。死んでしまえと思った。
撃たれて瞬時に死体となり崖から滑り落ちていくリズムが素晴らしい。3回ほど場面を観たのでこれが撮りたかったのだろう。
最後にあれだけサスペンスを引っ張って引っ張ってカタルシスで締めずにあそこで終わる>>続きを読む
斜めに手前奥と2、3人人物を配置した構図が多い。スタンダードサイズだと二つほど大きく顔を映しても収まりが良い。
大いなる死に触れ、死は死でしかないと知ったのだ。単純な勇敢な戦士讃歌だと思って観たが>>続きを読む
大した映画ではないと思うんです。メタファーとしての機能や意味を言葉で説明してしまっているに加えてやや安直で直接的すぎるとも感じる。ただポスターに落ちる影や画面外のバットや対峙する二人の周りを駆け抜け>>続きを読む
突然のミュージカルは気が触れたのかと思った。そもそもあれをミュージカルと言っていいのかも怪しい。ゴダールよりも唐突なミュージカルの挿入。
この映画の画面にあまり乗れなかった。光が駄目だと終始映画内で叫ばれているがこの映画の光もよくわからないところが点々とあり、おそらく意識的ではあるのだろうと思うのだが何とも乗れないのであった。
ヴィルヌーヴの映画に興奮したことはないのですが嫌いでもなく結構好きです。今作はこれまでのヴィルヌーヴ作品にはなかった要素が沢山ありつつしかしながら芯は変わらないといったかなり興味深い映画でした。序盤>>続きを読む
柔らかな自然光に包まれながらも微細な緊張感が画面を覆っている不思議な素晴らしい映画。常に苛烈さを画面に出してきたゴダールの円熟を感じる。しかしながらゴダール、女好きだな笑と強く思った。
再見。今となってはこの映画もウェスにしては緩いなと感じる。結果的に2人はめでたしめでたしな訳だが少女の退屈そうな顔とあまり長続きしなさそうな感じが不思議だ。
印象的な横移動が多い。微妙な差異をつけた反復の演出も目立つ。
最近初期ゴダールと自分との相性の悪さを考えていたがこの時期のゴダールは自分にとって格別なのだなと再確認。
車の映画であるのに走行シーンが撮れていないのは致命的。撮影のルックはやや光が一面的だが悪く無い。
今作を鑑賞する前、ゴダール作品の中で最も商業的な作品というふれこみの言葉の意味がよくわからなかったが鑑賞して良くわかった。人の撮り方なんかゴダールの映画とは思えないくらいオーセンティック。普段のゴダ>>続きを読む
トゥルーディテクティブS2にてかなり大々的な引用をされていたので鑑賞。
親から子への呪縛についての物語でもあるが親もまた親の子だったのだという開けた視点も提示され安易な一面的な展開にはならない。し>>続きを読む
この時期のゴダールにしては見やすい。鏡に映る女性をあんな素朴に綺麗に撮れるのは何なんだろうか。
半分聞き流してぼーっと映像の編集を見ているだけでも楽しい。確かにこの映画は字幕を消した方がいい。フランス語ネイティブだとより素晴しく感じるのかもしれない。