ゆさんの映画レビュー・感想・評価

ゆ

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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

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本、製造用の家具、個人用の家具

人口爆発により食糧危機に陥った2022年、
合成食料“ソイレント・グリーン”の配給を人々は命綱にしていた。

Tuesday is Soylent Green Day
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ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

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人間に恋をした天使の物語

人間からは知覚されず人々の日常を何万年と観察し続ける天使

ある時は帰宅時間の地下鉄で苦悩する人に安らぎを与え、ある時は自覚無く届かぬ恋慕に身を焦がす。

冷戦時代のベルリ
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関心領域(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

収容所に隣接して暮らす一家。

夫人自らデザインした庭のプールで子供と遊ぶ時、父と息子が乗馬の練習をする時、
いつだって塀の向こうからは異質な音が、“荷”を載せた列車の音が、煙突から昇る煙が観測できる
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プリシラ(2023年製作の映画)

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キング・オブ・ロックンロール
エルヴィス・プレスリーと元妻プリシラを描いた作品

1960年代のファッション、世界観を堪能
キラキラで華やかな世界と見え隠れする闇

春の画 SHUNGA(2023年製作の映画)

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蛤に嘴をしかつとはさまれて鴫たちかねる秋の夕ぐれ

言祝ぐ、寿ぐ

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ピアノレッスン(The Piano)というタイトルとHarvey Keitelに釣られて鑑賞。

魂の依代であるピアノの黒鍵を一音一音数えていく様に感動。

籠の鳥に閉じ込めたい愛も
自由に飛び回る様
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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観る者誰もが無関係でいられない、
心を揺さぶる物語。

鑑賞中、悪とは何かを常に考えさせられた。

それぞれのシーンでそれぞれの最善(自己利益の最大化)が行われるが、それは誰かにとっての最悪であり、限
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

男っていい加減で怠け者で卑しくて女好きで淫乱で浮気性でエゴイスト。

「ま、年に一度の学園祭ですから生徒諸君の自主管理の尊重という意味からもですな、校長の私が今さら口をさしはさむというのもなんなのであ
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コズモポリス(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

A spectre is haunting the world,
the spectre of capitalism

私は一体何を見せられていたのか。

資本主義の勝者たる完全主義者の生活に、
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

パリ、テキサスという名前からロードムービーを想像。

家族を崩壊させた経験が男を空っぽに。

別れた元妻は記憶の妻とは変わっていて、
それでも母親であることには変わらず。
家族の温かみを感じるかと思え
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無名(2023年製作の映画)

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太平洋戦争前夜の上海を舞台にした映画

トニーレオンを観に来たつもりだったが、
想定以上のノワール振りに感動した

スパイと裏切りは断ち切れぬ要素であり、
各々の信念や理想に藻掻く様が良かった

当時
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

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You take it away, and show them what they had.

失くなって初めてその価値を再認識する。

followerが泥沼にはまり込む姿が非連続的に描かれていた。
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シティーハンター(2024年製作の映画)

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キャスティング最高
鈴木亮平に脱帽

ストーリーも原作の初期と後期から成分を抽出していて〜とか思ったが
実写再現度が高すぎてもはや関係ない。

完全にもっこりハードボイルド

さくらん(2007年製作の映画)

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冒頭から菅野美穂による圧倒的な美の暴力

惚れるも地獄、惚れられるも地獄、
色がなければ生きてもゆけぬこの地獄。

外に出てしまえば呼吸もままならない、
運良く水辺に出られたとて鮒になる。
狭い世界で
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

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Audrey Hepburnの代表作

初めて劇場で見たが、これが60年前の映画だとは考えられないほど、綺麗な映画

何かを所有することに恐怖し、
何にも根差さない生活を続けながらも、
所有する夢に邁
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

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アメリカンニューシネマ。

ヴァニシングポイントのようなロードムービーだが、テルマとルイーズそれぞれの背景や選択がきちんと描写されていた。

出発時と逃避行中での2人の服の着こなしが大きく変わっている
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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原爆の父、その教科書に乗らない人物像を描いた作品。

昔幼い頃に観たとある映画のワンシーンを思い出した
「なぜ、こんなものを?」
「可能だったから。」
きっとそれ以上でもそれ以下でもないのだろう。
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12日の殺人(2022年製作の映画)

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実話を元にしたミステリー/クライム

よくテーマとされる殺人事件の犯人との駆け引きではなく、捜査する刑事側の心情が描かれた穏やかな作品

目を見張るトリックも灰色の脳細胞も登場しないが立派なミステリー
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