rさんの映画レビュー・感想・評価

r

r

映画(118)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

-

作品の中で、電車が特異な存在として映されていた。電車・線路は度々人生の象徴として使われるが、本作の電車はそれ以上の役割を持っているように思えた。変わり続けるユンホを、電車だけは変わらずに見守っているよ>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

長々と時間を使った日常生活の映像が効いていた。
グランピングのプレゼンなんかよりも本物の自然の方が美しいという分断を見せるのではなく、観客に本物の自然を退屈に感じさせる効果があったのではないかと思う。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

多くの要素が詰まっていた180分だった。正直もっと考える時間が欲しい。
個人的には理論と応用の対比が印象的だった。森に帰ったアインシュタインは決して正しくないという話。

(2023年製作の映画)

-

秀吉と光秀の両視点から戦国時代を描いており、その温度差が面白かった。
登場人物の人物像に関しては、誰が天下を取っても長く続かないだろうなと思えた。ずっと飄々としている家康は除いて。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

-

回想と現在の織り交ぜ方が絶妙なので、観ているだけで自然に引き込まれる。コバヤシが現れたときの不気味さが良い。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

鳥たちは人間の象徴なのだろうか。
悪意のある世界に対する真人の回答が、友達を作ることだったというところが、人間らしくて良い。
小説の「君たちはどう生きるか」では、人間らしい関係とは何か問われていたが、
>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

-

一人になっていく山本。彼は本当に兄弟が欲しかったのだろう。
顔を映さない構図が何度も使われていた。得体の知れない敵が、より一層不気味に見える。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

どんな場面でもシュールを貫いていたのが良かった。マルチバースもダサくていいんだと気付かせてくれる。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

-

あの雰囲気でプレゼントを渡されて、全く嬉しくなさそうなところが良かった。
長尺の演技が当たり前のようにやられていた。長くなればなるほどギアが入っているようで、役者さんの熱を感じる。

バビロン(2021年製作の映画)

-

スターが映ると、周りの全員が舞台装置になっていた。
濃密な人生を振り返る気持ちよさ。3時間の厚みが後味として残っている。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

-

こんな撮り方の発想がどこから出てくるのかが全くわからない。不思議な映像を観ながら、理解できるようなできないような詩を聞いていた。
長回しのカットには、どこで切り取ったとしても写真として成立するような隙
>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

-

最後まで照明がかっこよかった。ラストの演出では光が全てを語っていた。
我妻が歩く映像が多い。その姿にはどこか哀愁がある。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

-

料理のインサートによってメリハリが生まれていた。見たことのない演出。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

-

画面が全部美しい。イタリアってこんな感じなんだろうか。
演技、音楽、暗喩の表現で二人の間にあるものをじっくりと見る映画だと思った。
独特なカットのつなぎによって、断片的な思い出を映像として見ている感覚
>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

-

ふわふわとした気分になる音響とライティング。画面の色合いが綺麗。
登場人物たちが作る小さい世界を覗いている感覚だった。そこに彼らの自分勝手でだらしない行動が微笑ましく描写されていた。

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

-

ダースベイダーの内面の動きがメインと言っても良い。
デススターは近くで見ると穴がたくさんあったり、反応炉の周囲が開けていたりというデザインがなんだか良いなと思った。そういった良さが積み重なっている作品
>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

-

のりみち視点のショットがとても印象的。なずなを好きになる説得力があった。

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

-

ダークサイドとルーク、悪党とレイアの対比には味わいを感じた。
美術の贅沢感。

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

-

宇宙の中の田舎という設定によって、入り込みやすい話になっている。ルークと砂漠が画面の中でマッチしていた。
現実よりも人種の多様性はあるようだが、見た目の奇抜な人がスラム街に集まっているのは皮肉なものだ
>>続きを読む

少女邂逅(2017年製作の映画)

-

二人の画の力が強い。逆光とロングテイクの演出が二人にしかない空気感を作っていた。カット割も不思議だった。
行動に共感しきれない部分が、むしろ思春期の内面を映し出していた気がする。

生きる(1952年製作の映画)

-

無駄だったと思える人生を取り返そうすると、漠然と何かがやりたくなってブレていくだろうなと自分も思う。
冒頭がレントゲンの写真で始まるのも、奥で誰かの誕生日会をやっている演出も、古い作品にも関わらず新鮮
>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

-

音楽も相まって、映像の一つひとつが刺さる。
フリとオチや、あえて写さない表現のシュールさがじわじわと効いてくる。
感情を表に出さない主人公だからこそ、逆に感情移入させられた。ケーキのシーン良かった。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

-

話の構造が面白かった。回想に入る度に引き込まれるのは、情報の出し方が巧みだからこそだと思う。
ジョークの練習、披露をする場面が好きだった。

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)

-

子どもの想像力とまっすぐさを見せつけられた。
全体的に画面がポップな感じだったが、ウィルの家の場面では絵画のような色使いと構図になるという対比がされていた気がする。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

-

嫌なやつを倒していくシンプルな爽快さ。
効果音とかスローモーションがなんとなくシュール。
馬車で揺れる歯の模型の映像が頭にこびりついている。
西部劇では奴隷制が描かれてこなかったことを鑑賞後に知った。
>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

-

タップのシーンはやはり熱い気持ちになってしまった。作業着を着る師匠が印象的だった。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

-

車内の写し方のこだわりがすごい。人物の感情がはっきりと映し出された空間だった。間を使ったロングテイクの演技にも魅入ってしまう。
空想と現実のぼんやりとした繋がりが、想像力を刺激する。その繋がりから、少
>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

-

ダサくて馬鹿馬鹿しい映像で映される愚かな人々。背景、衣装、照明、音楽を含めて、ダサカッコよく感じられる絶妙なバランス。

オアシス(2002年製作の映画)

-

シームレスに空想に入る場面が何度かあり、どれも感情を揺すぶられる良いシーン。
カメラがずっと手ブレしていたのも面白かった。これには2人の落ち着かない気持ちを共有させる意味があったのかなと思った。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

-

レクターの怖さの演出、演技力に瞬きを忘れるようだった。見ているうちに味方のように感じてしまうのも、恐ろしいところなのかもしれない。

人狼 JIN-ROH(1999年製作の映画)

-

スーツも背景も設定もカッコ良い。絵本などメタファーの意味がわかっていく展開がお洒落。

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

-

修道服とのギャップから生まれる微笑ましさ。シンプルな構造だけど良い話。

ソナチネ(1993年製作の映画)

-

違和感を感じるような張り詰めた空気が前振りになり、唐突に暴力的なシーンに。
淡々とした映像に組み込まれる緊張感が絶妙な恐ろしさだった。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

-

刺激的な映画。今まで使わなかった神経を使っている感覚。

>|