jamさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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はちどり(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

私はウニ、14歳
ソウルのアパートで両親と兄、姉の5人暮らし。
稼業は餅屋で
両親は出来のいい兄の進学に期待を寄せている
その兄は、度々私を殴る
餅屋の手伝いはするけれど
父と母が少しギクシャクしてい
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チア・アップ!(2019年製作の映画)

4.0

自分の現在を受け入れること

人にどう見られるかではなく
自分がどう受け入れるか

鏡を見て よく見て
受け入れられなかったら もっとよく見て
今の自分の姿を見て
3つ好きなところを見つけるの

マー
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.9

子は親を選べない

実の両親との相次ぐ別離の後、
ブライオンに選択の余地は無かった…
たとえそれが、危険極まりない白人至上主義団体を率いる"ママ"と"パパ"だったとしても

対照的なのはギャビン
彼は
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.6

エンドロールの付箋、いいね!

一人の人間のなかに複数の人格があり、それぞれ棲み分けして交代で生活する…
昨年観た「ジョナサン ふたつの顔の男」は2人の人格だったけれど、こちらは7人。
俳優の演じ分け
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.8

"カントリー&ウエスタン"
そう言われるたびにローズは

「ただのカントリーだよ」と訂正する

何度か出てきたこのやりとり
"カントリー"と"カントリー&ウエスタン"の違いがわからないとピンとこない
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お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

3.6

銀座で4年働きました。
学校と両立させるのは大変だったけれど、たまに背伸びしてデパートを覗いたり、奮発して洋服を新調したり。
学校のない時は帰りに映画館に寄るのが定番。


映画館再開から、近くの新宿
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燕 Yan(2020年製作の映画)

3.7

親が子を想う気持ちはずっと続くけど
子が親を想う気持ちはその時だけ

憎しみの感情だって愛から生まれる

無条件で注がれる母の愛
無邪気に過ごした子ども時代の記憶


燕、という名を貰った少年は
いつ
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.9

それでも、私は堂々と歩く

もうすぐ東京都知事選
都民のみなさん、投票には行きますか?
昔は私も、忙しいし「誰がなっても変わりない」などと嘯いて投票に行ってませんでした。
たった一票だけれど
私の権利
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15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.9

人生のリセットボタン

そんなものがあれば、何度も連打してしまう、
という人もいるかな…

消えた"伝説の"ミュージシャン、タッカーは言う。
「人生の半分をしくじった理由…リセットボタンがないからさ」
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アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい(2017年製作の映画)

3.8

幼くして父と別れ 孤独を知る

子どもの頃は何かあるたびに家出
そう、彼女はいつもひとり

新聞を売って貯めたお小遣いで
何度も通った映画館
衝撃を受けたのはジュディ・ガーランドの
「スター誕生」
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

-

I Have a Dream

私には夢がある

高校の英語の課題で読んだキング牧師、マーティン・ルーサー・キングのことを思い出す。

日本の地方都市に生まれ、周りには外国人などほとんど居ない環境で育
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罪と女王(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

一番辛いのは?

信じてもらえないこと


生い立ちに関わらず努力して
掴んだ弁護士としての実績と信頼

アンネが心を砕いて、
時には自宅に依頼人を保護してまで
その非力な立場の人に寄り添い
彼/彼女
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.2

調味料はまごころ、隠し味は愛
という、ゴーヤチャンプル

包丁を突き刺して、行き所のない怒りを込めた
南瓜の煮物
それをおかずに炊飯ジャーから直食いする白い飯

結婚報告のお祝い、けれども悪阻でロクに
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復活の日(1980年製作の映画)

3.8

Life is wonderful
日本語でなんて言うんだ?


小松左京原作小説の映画化ということからか「日本沈没」とごっちゃになってました。なんだかぼろぼろの草刈正雄がものすごく怖いという幼少時の
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摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.8

君に何が出来る?
経験はあるのか?

…何もありません
でも、自信はある
チャンスさえくれれば、僕は必ず出来る


バック・トゥ・ザ・フューチャーだけじゃないんです。
マイケル・J・フォックスがハマり
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ハッピーアイランド(2017年製作の映画)

-

目に見えないものだからこそ

コロナウィルス騒動で誰もが
"もしかしたら、感染者?"と疑心暗鬼になり、
人と人との間に微妙な空気が流れる
…この感じ、なんだか覚えがある、と思ったら。
東日本大震災後の
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.7

すいません、すいません…
ポケモンファンのみなさん

ハッキリ言っちゃいます。
ポケモンほぼ知りません。ピカチュウ とサトシくんくらいしか。

それなのに、昨年公開時に劇場で二度観てます。
しかも二度
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

独りじゃいけませんか…
 

独身者は街での生活を許されず
ホテルでパートナーを探さなければならない
45日のうちに相手が見つからなければ、動物に姿を変えられてしまう、そんな世界

流石のヨルゴス監督
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.9

私たちは天使じゃない

もう日付が変わってしまったけれど
昨日5月12日は"看護の日"
そう、私たちの母なるナイチンゲールの誕生日

"白衣の天使"と言われる私たち
あえて言います 語弊を恐れずに
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マザーズ・デイ(2016年製作の映画)

3.8

Happy Mothers Day!

分かち合うこと

大好きなゲイリー・マーシャル監督の遺作
不思議なことに今まで観たことがなくて
どうせ観るなら、今日でしょ。


一つとして同じ家族はない
そし
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レインメーカー(1997年製作の映画)

4.0

この先の映画館の後ろの席で待ってて
30分したら行くわ…

抑えきれない想い
そっと触れ合う二人
スクリーンにはデュラスの"愛人 ラマン"が流れていて
そのまま…と見守っていたのだけれど
立ち去らざる
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.7

前回、ボディガードのレビューをあげた時気づきました。
次が200本目のレビューになるということ。
あまりそういうこだわりはないのですが、
せっかくなので…何にしようかな…
ちょうど時間が合う映画、じゃ
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.9

We both know I'm not what you,
you need

ラストはわかっていたけれど
あの曲にこんなフレーズがあったことを
あまり意識していなかったから
改めてずしんと胸の底
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麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

3.9

死を間近に迎えたとき
人はやっとプライドや意地を捨てて
本当の心を取り戻します
そういう人のメッセージを受け止めるのは
生きてる人の義務です


加賀の父の担当看護師、金森が言う

あなたは人の死と向
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20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009年製作の映画)

3.9

"感染被害の拡大を防ぐため外出を控えて下さい"
この映画に出てきたこんなフレーズが
まさか現実の世界で毎日聞かれるようになるとは…



殺人ウイルスがばら撒かれ
首都東京都周囲には高い壁が築かれて
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20世紀少年<第2章> 最後の希望(2008年製作の映画)

3.6

アタッシュケースから拡散された霧は
美しい虹となり
そして世界は滅亡した…


って、洒落にならない…
いや、コロナウィルスが誰かに開発されたもので、意図的に拡散された、とか思っている訳じゃないですけ
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20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

3.7

人間てのは無謀とわかってても
やらなきゃならない時がある

…まさに。

やはり、というかなんというか。
少し疲れが溜まってしまって。
まず、蕁麻疹が出まして。
ああ、疲れてきたな、と思っていたら。
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.5

もう一度観て、じっくりと味わってからレビューしよう…

そう思ったものの
新型コロナの影響による相次ぐ映画館の休館
再開のお知らせは一向にこない
まあ、無理もないです。
私の勤務するさほど大きくない病
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

恋人は欲しくない
自分自身でいたい
愛は絵空事

そう言うサマーに

愛を感じればわかる

トムはベタ惚れの自分を隠して(隠しきれてはいなかったけれど)

"友達として"
コピー機の前でkiss
IK
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.0

"デゴラス"
"最低"って意味だよ。「勝手にしやがれ」の最後、
ベルモンドがセバーグに言った…


確かに愛し合って結ばれたジョーンとバーナード

パパを愛してた?
なぜ結婚したの?
なぜこんな結末に
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

お前には向いてない
家族がたどった道を見てみろ
ジョージア舞踊には男らしさが必要なんだ


ジョージア…アメリカのジョージア州ではなくて。
東ヨーロッパの小国。
そのジョージアの伝統舞踊に打ち込むメラ
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パラダイス・ロスト(2019年製作の映画)

3.8

僕はまもなく死ぬだろう
僕は完全な無機物になるだろう
僕は今まで持たなかった自由をもつだろう

僕は視る
僕を燃やす焔の色で

僕は語る
僕を燃やす風の音で
そうして僕は

自分を抱いてきた地球を
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.1

ずっと何処いってたんだ?

…あんなにも過酷な前線で戦っていたことも
関わりのない者にとってはその程度のこと


そこには
孤独な戦いも
後悔も恐怖もない
戦争を生き抜けば全てに耐えられる

彼らは果
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悲しみより、もっと悲しい物語(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

言葉で説明できるなら
愛に悩む人なんていない

Kからクリーム、そして佑賢へと

ベタなラブストーリーとわかりながら
こんなご時世だからこそ、敢えて


16歳で父を亡くし、その宿命故に母が去り
孤独
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

必要なのは
熱、敬意、言葉

そもそも討論とは…
ある事柄について意見を出し合い議論を闘わせること

結論が出なくても構わない
自分の考えを述べ、相手の意見を聴く
そこに
熱、敬意、言葉がなければ空回
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

継母という存在

「新しいママだよ」
そう言われて初めて会った人は美しく、
そして優しく言葉をかけてくれたから
幼くして母の顔を知らなかったダビンとミンジュン姉弟の喜びは、悲劇の始まりだった

継母の
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