知新子さんの映画レビュー・感想・評価

知新子

知新子

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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戯曲のような会話が映画に丁寧に
綺麗に、淡々と落とし込まれていて
圧巻だった。ワンショットワンショットの
収まりも美しい。惚れ惚れしてしまう
場面がいくつもあった。

濱口さんは役者さんの事を映画を作
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

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とても良い映画だった。
ドラマで観ていた西片くんと高木さんが
大人になっていて、そこまで観ることが
出来ているということに冒頭から
感動しながら観た。
(トイ・ストーリー4を思い出す)
基本ずっと感動
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民族の祭典(1938年製作の映画)

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記録映画だが、純度100%の
ドキュメンタリーはないことを
ポジティブに捉えたかのような
撮り直し作業、撮影方法など被写体で
ある選手らを美しく収めるの工夫が凄い。
何もかも美しく描いてしまうことの
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

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冒頭のシーン、ジムの大人に近づいたけど、まだ子供で、でも子供と言えるほど子供でもない者の葛藤の中でもとても好感を抱いた。感情の言語化が冷静でもう大人なのではないかと思って見ていた。

ジムの性格とスク
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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贅沢な2時間だった。

一度、映画館で観てから、また
鑑賞してみると、1話を好きになっていた。
2話はとてもドラマティックで、
3話は世間にほとんど影響を
与えないほど小さく、
ただ捉え方を変えると大
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

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原作が素晴らしく、話の構成が
とても良かったのだが、それをそのまま
映像化せず、監督がもう一度
話を組み立て直して、原作の
根本的なものは残ったままの新たな話を
作っていて、尚良かった。
原作への愛を
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ミッシング(2024年製作の映画)

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悪意をぶつけてくる側の心情を見ないと
根っからの悪意とは言い切れず、
純粋な悪もないのだが、僅かであったり、
何かを満たすための悪は大量に出てきて
負の連鎖が続く。これがフィクションで
あるということ
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PASSION(2008年製作の映画)

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映画館で一度観て以来、
2度目の鑑賞だった。

卒業制作らしさを感じる部分が全く
なかったわけではないが、もう既に
この時点で監督の描きたい世界が
あらかじめ、というよりほとんど完璧な
くらいに描けて
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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原作と違う展開を起こしても
原作の味が残り続けている。
主演のお二人は
勿論のこと、脇を固める役者の方々も
素晴らしかった。

人は前の恋愛を忘れたつもりでも、
100忘れることは出来ず、また忘れるに
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街の上で(2019年製作の映画)

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絶妙なバランスで出来ていて凄まじい。
穏やかな話なのに。
主人公と同じくその街にいる人々も
描かれていて、主人公がいるその街に
他の人々がいるのではなく、主人公がその
街の人々の中にいるのだと思える。
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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どこか当たり前になっている、多忙で、
色々と不器用で、そして悩む日々。
それと同時に実は優しくて温かいかも
しれない日常。そんな暮らしを崩さぬよう
守りたい。
小さく皆幸せになれるといいのに。

すず
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

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一人でいたいときは勿論あって、
やっぱり自分自身が理解者で周りはそれを
汲み取らず、騒がしいと思うけれど、
同時に騒がしいから賑やかだとも
思う瞬間がある、人は愚かだし、
そうやって生きているんだな。
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

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現実味がないようなことも起こるが、
そういったところも
青春映画の魅力でもあると観ていて思う。
『Love Letter』を観てからの鑑賞で
あったため、よりこの映画の魅力を
味わえたかもしれない。
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Love Letter(1995年製作の映画)

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もう一度、観たい。
キラキラもどんよりともしない空気感が
とても好き。優しいけど、儚い。
よくよく考えれば、
この世の中の明るい部分。

後の『白線流し』の酒井さん、柏原さんが
良かった。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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アートとエンタメを行き来するような
カット。映画はエンタメとして
生まれていることを思い出させられる
ような観客を一度転がす演出。
魅力は登場人物の冷静に丁寧に言葉を
並べていき、沢山の議題で悩み、
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

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頭で音楽が流れ続けている。
当時の空気感が伝わってきて、もちろん
今の時代も生きづらさや独自の悩みを
持っているけど、生きやすくなっても
いるんだと思える。
田舎というある種、ゆける場所の限られた
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14歳の栞(2021年製作の映画)

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確かに思い返せば、中学二年生の
この時期は人生で初めての転機だった。
大人になると出来ることは
多いのかもしれないけれど、
あの頃経験していたことはその時間が
過ぎ去ったらもう出来なかったんだなと
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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とても良かった!
原作の雰囲気がそのまま映画に
なっており、何度も笑い、感動する
場面もあった。まさかそこで感動するとは
思ってなかったために余計。
原作にあった場面もなかった場面も
どちらも良い。
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

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映画館で見ることが出来て本当に
良かった。
学生のキラキラもギスギスも
する姿がとても綺麗に映し出されていて
素晴らしかった。
メインキャストから
脇役までキャラクターがある。
文化祭と夏を環境のよい
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

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この作品の見方、考え方が見るたびに
変わっていく。
1対1での会話が抜群。特に
テル子さんと仲原さんの場面にやられる。
冒頭とラストのショットは何度見ても
凄い。また、見たい。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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運命の出会いまたは縁(劇中ではイニョン)に
ついての捉え方が良いなと思う。
終盤はみんなに心を打たれていた。

アーサーがとにかく素敵な人だった。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

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寄り添うことも反対することも
友達にはできる。相手のこの先に
心配する気持ちと本人の今の姿を尊重
したい気持ち。
友達という存在は思っている以上に
大きい。あっという間にほつれて
しまうものでもあるは
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

試写会にて鑑賞。

タイカ・ワイティティさんの
小粋な遊び心にやられた。終盤に
差し掛かるにつれて、ぐっと心を
掴まれていった。
技術や知識がまだ未熟な段階を
乗り越えて壁に当たる人々が沢山いる。
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秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜(2008年製作の映画)

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ネットの世界が舞台ということもあり、
企業の宣伝することによって
ガジェットメーターを上昇させる遊びが
さらに作品の自由度を増す。
タイトルに意味を求めずに作れるのは
このシリーズくらいしかない。
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天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬(2015年製作の映画)

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バカボンのパパという名前から
得られた発想と劇場版秘密結社鷹の爪
シリーズの敵役のようなノリが
上手く噛み合っていて楽しくて面白い。
FROGMANさんのバカボンのパパが良い。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜(2007年製作の映画)

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予算がどの場面にどのくらい使用されて
いるかが丸分かりのガジェットメーターが
とても楽しい。
このガジェットメーターがさらに
鷹の爪団の自由度を上げている。
本当に発明。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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差ができていた歌に対する家族の関心が
徐々に縮まっていく流れがとても良い。
やはりコンサートのシーンは
目頭が熱くなる。父親役の
トロイ・コッツァーさんの表情が切ない。
多くを語らないラストもまた良か
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

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徐々に徐々に作品の世界観に没入した。
ラストにはもう最高の気分。
中島歩さん演じるベンジーが出てきてから
物語がより面白くなっていき、
それからの会話がとても心地よい。

恋愛は誰も正確に説明できず、
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

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人間の粋な生き方と
上手くは言えない不思議な人間関係の
面白さ。劇的な人生ではない人々に
訪れるちょっと劇的かもしれない人生。
終始優しくて生きていることに
前向きになる。"大丈夫"。
サウンドトラッ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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観ている間、とても幸せな気分になる
作品だった。
部屋は明るいはずなのに暗がり、
しかし、気分があまりに下がっている
わけでもない。
部屋の配色が良い。
椅子に座り、会話する場面の撮影に
無駄がない。
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

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映像化することで演技するということに
より意味が生まれ、その点では
良い締めくくりのように感じた。
クラシックは贅沢だが、効果的。

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

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人と人との掛け合いが観ていてとても
楽しい、特に主人公の西木さんが
いるとそう思う。年を取ってもまだ長い
人生、生き方は本当に人それぞれだと
分かる。西木さんのような上司は
良い人だ。良い人すぎるとこ
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