月さんの映画レビュー・感想・評価

月

関心領域(2023年製作の映画)

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そもそも作中描かれてる歴史自体正気の沙汰じゃないから妥当ではあるんだけど、それにしても正気を失った映画。
久しぶりにこんなに独創的な作品を観た。

物語ることをほぼ放棄し、あくまでそこにあるもの、そこ
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Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)

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坂本龍一の音楽って物語(もしくはとある世界)を聴いてるような感覚になる。
今回初めて聴くくらいのビギナーだからこの程度の感想。音楽のこともそんなに知らないし。

上記に加えて坂本龍一の目まぐるしく変化
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成れの果て(2021年製作の映画)

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これは隠れ良作。
鑑賞はマジで自己責任でお願いします。
こういう作品に心を引き裂かれたい日だってある。

脚本ももちろんある程度いいんだけど、撮影と編集めっちゃよくなかった??

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

ビジュアル的なダイナミズムやストーリーテリングの妙(それも多分にあるんだけど)ではなく撮る(この場合"録る"なのかもしれない)ということ、それを観るということ、その悦びに満ちていたという意味ですごく映>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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まさか映画館で観れるとは...
冒頭の幻想的な惑星講義
クジラの目を覗き込むヤーノシュ
暴動

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「数式は楽譜だ。
その音が聴こえるか?」

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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冒頭のモノローグでそういう作品か...と思ったら、どっこい「セリフにするセリフ」、「セリフにしないセリフ」、「そのあわい」が超絶丁寧に選り分けられた最高映画でした。

「PMS」「パニック障害」の2つ
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

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通勤時にスマホの画面で、イヤホンを装着して視聴。

画面はともかく音響に関してはイヤホンでの視聴に適しすぎてるなと思った。
聴覚が完全に作品世界に支配されるような幻想的な体験。
『ムーンライト』でも感
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

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優等生すぎるなって素直な感想。

被害者加害者等しく美麗にみせてしまうあたりに批判とかはなかったのかな。
自分はそういうものとして観れるタチだからいいけど。

例えば人種、例えば男性優位性。
もちろん
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ラブレス(2017年製作の映画)

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風景を描写することに一定の尺を割く作品が絶望的に合わないんだけど、これはまだ比較的いけた。なぜ風景を描写するかを理解できたからなんだけど。

理解できたとはいえ、やっぱりそういうシーンが続くと寝てしま
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アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

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図らずもSNS時代を先取りして見せたような作品だったなって印象。
『ネブラスカ』がすごくよかったからあれー?って思ってたらあれは脚本が違う人なのね。

手紙によるモノローグと各エピソード、どちらも絶妙
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アイス・ストーム(1997年製作の映画)

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こういう映画を延々観ていたい日が人生にはあって、そういう日のお供は一つでも多く持っておいた方がいい。

家族不和ドラマには過干渉パターンと不干渉パターンがある。

昼下りの決斗(1962年製作の映画)

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終盤のジャットVS夫ブラザーズのあたりから。よかった。
ビシッと決めるシーンはビシッと映像で決めてくるからやっぱりいいよね。

"善悪の間でゆらゆらと揺れる人間"ってシンプルなテーマをすごくシンプルに
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

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原作は3巻まで読んでて、かなり好き寄り。そのうち最後まで読み切ろうと決めてる人間。

去年のスラムダンクとは違って一見さん置いてけぼりはやむなし(多少の配慮はあり)って作品だから(もちろんそれはそれと
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吸血鬼(1932年製作の映画)

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「ドライヤー初のトーキー作品」って聞いてスキップで駆け込んだんだけど、そりゃそうだ1932年のトーキーだもん、こういうスタイルだよな。
全然好きなんだけど映画館でサイレントは観れないんだよなーーーーー
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