いとやすさんの映画レビュー・感想・評価

いとやす

いとやす

あんのこと(2023年製作の映画)

4.6

週末ずっと引きずりそう。間違いなく入江悠作品で1番だと思う。河合優実を始め出演陣の演技と演出は素晴らしい。ただストーリーはどうだろう。若い時に見たら一生トラウマになること必須。誰にも感情移入出来ないし>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.4

原作未読。永野芽郁はかなりチャレンジしてると思う。奈緒も良かった。マリコだけでなくシイノも相当に壊れている。コンパクトに纏めているけど逆にキャラ造形が薄く感情移入しづらかった。漫画だとどうだったのか興>>続きを読む

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.6

山下敦弘は器用な監督だと思う。去年の「1秒先の彼」から「カラオケ行こ!」「水深ゼロメートルから」と全く違うテイストの作品を提供してくる。「息もできない」とは違うけどヤン・イクチュンの迫力ある演技を見れ>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

怒りのデスロードと同様に開始早々から凄いアクションが続いていく。日本も良くなって来てるが本場の迫力は違いすぎた。フュリオサの成長やドラマ部分に深みを感じられず途中は少し辛かった。ただ洋画アクション物で>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2023年製作の映画)

3.2

原作未読で邦画版みし。SABU監督は韓国映画を意識して作ったのかな。今ひとつハマらなかった。

からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

4.2

原作未読でアニメも未視聴。今泉力哉監督でTVドラマから鑑賞。以外に厳しいレビューが多いが自分にはバッチリハマった。何しろ永野芽郁無双だった。完全にありえない設定も大丈夫だった。高橋文哉の西片も大変良く>>続きを読む

いとみち(2020年製作の映画)

3.9

原作未読。非常に心地よい青春映画だった。出演者も青森出身者でまとめて方言も違和感なかった。喫茶店のメンバーも周りの人も温かく豊川悦司が締めてくれていた。良い話し過ぎて単調な感じもするが無理にしてない点>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.6

かなり混んでた。皆あの予告で魅力に感じたのだろう。内容は正にタイトルの通りだった。ただ監督は必要以上の情報を与えてくれないので見る人によって満足感は変わると思う。意図は伝わったがもう一度映画館で鑑賞し>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.8

前章の伏線回収はされてるものの多少消化不良な感じ。原作未読だが原作ファンは納得の結果なんだろうか。映像はエヴァっぽい演出が気になったがクオリティは非常に高く満足。2時間なんだが少し長く感じたのはクライ>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

メイキングで舞台が平塚球場なのが分かる。全く甲子園感がない違和感は納得出来た。最後は甲子園で再開してたのか。演劇であれば理解出来る舞台設定は映画になると少し辛かった。ただ後半に向けての盛り上がりはグッ>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

石原さとみの頑張ってます感の演技があまり好きでなかった。ここまでやる女優に誰が文句を言えようか。石原さとみにフォーカスし過ぎで報道、警察の部分をもう少し深掘りしても良かったのではと思った。でも綺麗な人>>続きを読む

碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.2

白石和彌監督らしさ十分でしっかり時代劇にもなっている。國村隼、斎藤工、市村正規も良い人できちんと人情噺になっている。清原果耶は相変わらず凛として素敵だし草彅剛は本当に上手い。全てが想像以上で大満足だっ>>続きを読む

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

3.2

原作未読。全く理解出来なかった。見上愛の笑顔は凄く魅力的だった。大学に入ってキャラが変わったときにはマルチバース物かと思い違いした。この辺の心理描写は原作ではもう少し説明あるのだろうか。

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.6

女子高生の会話劇を映画化。先生は何でいつも怒ってるんだろうと不思議だった。大人になり若い子の奔放さに苛立ち先生の気持ちが少し分かった気がした。高校生が大人の感情まで脚本に入れていることに感心した。山下>>続きを読む

トラペジウム(2024年製作の映画)

3.8

原作未読で乃木坂の高山一実も詳しくない。少し綺麗に描き過ぎな感はあるがしっかり楽しめた。主人公はアイドルでなく秋元康みたいにプロデューサーになっていくストーリーでも面白かったかなと思った。

風が吹くとき(1986年製作の映画)

3.6

昔に見た記憶があった。いま改めて鑑賞して当時の感想と違っていた。初めて見た時には戦争の恐怖を画面から感じて恐怖を感じていた。30年以上の間に多くの戦争映画やドキュメンタリーを見てきた。そこから戦争が起>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.6

「悪は存在しない」から過去の濱口竜介監督作品を鑑賞。唐田えりかの性格は「偶然と想像」の古川琴音より理解出来なかった。私は女性は恋愛に関してドライな印象があるが、濱口監督は粘着質のある女の人を描くのかな>>続きを読む

階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

3.9

トークショー付きでやっと鑑賞できた。
木村聡志監督を新しい作品から1本づつ遡って見ている。マルチバースを逆にみても全く違和感はない。すべてに共通してるのが男がクズと言う点。これは監督を投影してるのだろ
>>続きを読む

No.10(2021年製作の映画)

3.6

感想が全てネタバレになっちゃいそう。何度も使っちゃダメな演出。

正義の行方(2024年製作の映画)

3.8

警察や検事、裁判所は絶対に正しいかと思わせる流れで作られたドキュメンタリー。これは真犯人が誰かを問う話しなんだろうか?冤罪に終始する内容なのであまり感情移入も出来なかった。マリウポリほど胸に刺さらなか>>続きを読む

マイ・スイート・ハニー(2022年製作の映画)

3.9

王道の韓国ラブコメ。変な男を好きになり娘が心配する様なイルヨンがチホを気気に入った理由は少し弱く感じた。元ダンナも簡単な終わり方だったかな。話しのテンポが非常に良いので風呂敷を畳むまで一気に見ることが>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

3.8

ベラルーシはポーランドへ難民を移送する人間兵器を政策として実行。シリア難民、支援団体、国境警備隊の視点から描く作品。言葉が分からないので途中ベラルーシ、ポーランドのどちらで揉めてるのか混乱して来たが張>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.8

残念なのはアミが生きてないのは早々に分かってしまうこと。ただ細かい背景の畳み方はしっくり来たし邦画っぽくなってない映像も良かった。清原果耶は大人っぽくなった。「3月のライオン」のひなたはもう出来ないか>>続きを読む

走れない人の走り方(2023年製作の映画)

3.9

パンフにある蘇監督とインタビューやトークショーで作品の背景や裏側が分かったことで更に良さが伝わってきた。今泉監督からの細かい指摘も蘇監督に対する期待と愛情の表れだと感じた。卒業制作と聞いて更に驚かされ>>続きを読む

あまろっく(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「俺はわが家の尼ロックやで」。尼崎出身の監督すら知らなかった尼ロック。予告では尼ロックの意味もドラマの核は全く伝えてなかった。それが良いかは分からないが話が動き出してからは感動がどんどん積み上がってく>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.0

安っぽい感想で語れない内容でした。市民のために戦ってくれる兵士。負傷者を何とかして守ろうとする医療関係者。そして記録を世界に発信する人達も命がけで取り組んでいるのが分かる。ロシアがマリウポリの映像は自>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.8

多分30年ぶりの鑑賞になるんだろう。断片的にしかない記憶がやっと繋がった。シネマートは満席。両隣は若人だったが楽しんでた感じ。見た人それぞれ印象が違うんだなと思うと更に感慨深い。4Kと共に自分の思い出>>続きを読む

リバウンド(2023年製作の映画)

3.8

青春しててとても良かった。事実なのが更に凄い。何故強くなったのか、大会準優勝出来たのかが今一つ分かりづらかったのは残念。ただ勢いで進んでったのは結果良かったと思う。青春なのにヒロインなしはさすが韓国と>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

凄く楽しみにしてた映画。タイトルから話の展開を考えながら見てたがこの結末はどう表現すれば良いのだろう。画面、音楽の素晴らしさも含めてまた見てみたい。自分で納得するまでネタバレは見ないよう気をつける。

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

これは1から続けて見るのが良いと思う。ツリーが覚醒してくのが面白い。ループ重ねると薄くなるのか。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

フィリッツフォンエリックは若干世代が違うレスラーで息子達のエピソードも詳しく知らなかった。その分ストーリーが事実と聞いて驚かされた。蛙の子は蛙とはよく言った通りで息子達は立派なレスラーとなる。不幸の連>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

4.0

初日舞台挨拶付きで鑑賞。監督、脚本、編集も小路紘史さん自ら行っている気合がスクリーンから溢れていた。韓国ノワール好きにも納得してもらえる映画が日本の自主制作から出てきたのが嬉しい。制作サイクルは長いが>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

3.6

愛が山田杏奈でなければ少し違う感想になったと思う。原作未読。主演の3人はあってたがそれぞれに問題を抱えている。単純な恋愛ドラマかと言うと違う不思議な感じ。自分の学生時代とあまりにも違うが若い人が見ると>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

タイムリープ物の洋画って少ないんで見てみた。ホラーが怖いので鑑賞を躊躇してたが早く見ておくべきだった。ビッチを隠さない潔さがいい。伏線回収全部出来てた?って気になったが続編もあるみたい。探してみたい。

貴公子(2023年製作の映画)

3.9

ありえねえ感全開のパクフンジョン品質に大満足。山田涼介にしか見えなかった笑顔も最後には慣れたし、プロになった経緯説明や主人公は覚醒させずポンコツなまま終わらす処が、魔女と同じくシリーズ化出来る終わり方>>続きを読む