八瀬さんの映画レビュー・感想・評価

八瀬

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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

初めて見たのは数年前のテレビ放送だった。なんだかよくわからないけどとにかくすごいと感じたのを覚えている。今となってはこの映画の初見を映画館で見られなかったことが悔やまれる。

改めて見ると、やっぱり凄
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.5

マッシブタレントに名前が出てきてずっと気になっていたので視聴。無声映画は初めて見るので慣れなくて少し戸惑った。

うなされた時に見る夢のようなどこか歪んだようなセット、メイク、殺人事件、話に合っている
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守護教師(2018年製作の映画)

3.6

自分の中で今、側にいるだけで一番心強い人類ぶっちぎりNo.1のマドンソク。こんな先生がいたら安心だろうな、と思うけど、今回は元ボクサーというだけのただのガタイが良い雇われ教師な上に生徒たち相手には強面>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.8

女性の身体の自己決定権について。
驚くほど生理の話が多い。今までこんなに生理について目にしたり聞いたりした映画あっただろうかっていうくらい。まずそれがすごい。

主人公の駄目さが刺さって見ていてどうし
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.2

世界でもっとも僻地にある学校の名はだてではなかった。
行くまでに8日かかるってそんなことある!?と思いながら見たけど、なるほど、徒歩でしか行けない場所なのか。想像を絶する。そんな場所に、それでも集落が
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

その国に生まれたというだけで、壮絶な人生を歩まなければならないことがある。巨大な客船に乗って見下ろすだけの人々と、粗末な船で命懸けで密入国をしようとする人々。その圧倒的な不平等さ。逃げなくても生きてい>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.8

花火
空気銃
ライフル

何がいけなかったのだろうか。何が間違っていたのだろうか。何が必要だったのだろうか。どうすれば良かったのだろうか。
答えが見つからなくて見終わってからもずっと考えてしまう。
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.7

かなり王道ラブストーリーだったけど、主演2人他、出てくる人物が皆魅力的で、かつ嫌なところがほとんどなくかなりストレスの少ない軽妙な映画だった。(登場人物が皆経済的に恵まれすぎていて鼻白んでしまうところ>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.8

自転車泥棒というのだから、自転車が盗まれるか盗むんだろうなと思いながら見始めだけど、想像以上に当時のイタリアの人々の苦しい生活っぷりが他人事のように思えなくて苦しくなった。
自転車がこのどうにもならな
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.8

そりゃアンハサウェイならそうよ

年齢に囚われないで、歳を取ったからといって制限したり諦めたりしないで、というメッセージはわかるけどいかんせんアンハサウェイが美しすぎて年相応に見えず、「そりゃアンハサ
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.7

ずっと見そびれていたけどネトフリ版を見たので流れでこちらも視聴。こっちはこっちで原作愛(原作読んだことないけど)を感じる良い実写化だったと思う。原作ファンの人が見て日本版とフランス版どちらが原作イメー>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

原作もアニメも見たことがない、主人公の名前と女好きな性格くらいしか知らない状態で見たけど、原作愛に溢れているのだろうなというのがわからなくても伝わってくる一本だった。

鈴木亮平が出ている作品をあまり
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貞子DX(2022年製作の映画)

3.4

最恐のJホラーとして輝いていたリングも、本数が増え貞子のキャラクターが一人歩きし始めると恐怖は薄められていく。もはやコメディ寄りのキャラクターにすらなってしまった貞子というコンテンツを結構かなり真面目>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

満足です。
久しぶりにこんなにバカで都合が良くてガバガバなのに見終わって満足感を得られる映画を見た気がする。楽しかった。

何もない。ただ地球上の小さき人類が懸命に作り上げた建造物を巨大生物たちが豪快
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

公開当初に「タイムスリップもの」と聞いていたような気がする。途中まで「いつ世界が交わるんだ???」と思って見ていたけど、「そういうことか!?」とわかった瞬間に起こっていることのおぞましさが更に迫ってき>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

どうしてこんなにも理不尽なのだろう、この国は
どうやって暮らしていけと言うのだろう。

見ている間ずっと苦しかった。聡太のような優しさをみんなが持っていたら良いのに。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

もし、何かが違っていたら。あの時会いに行っていたら。

最近見た公開作の中で見た後の余韻がダントツにすごい。物凄く良かった。見てからずっと心の深いところを支配されているような、ぎゅっと締め付けられてい
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

ずっと見よう見ようと思って見そびれていたけど面白かった。
フォードvsフェラーリというよりは、フォードvsフォードでは?という、こういう映画によくあるクソみたいなお偉いさんによるクソみたいな無理解と妨
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.6

どのカットもものすごく美しく考えられて決まっていることは見ていてわかったけど、残念ながら自分の知識や感性が足りていないようでそれ以外のことはよくわからなかった。
ダンスのシーンが特に印象的だったけど、
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

おもっしろ!!
有名だけどタイトルを知っているくらいでどんな内容かもいつの映画かも全く知らなかった。白黒の、こんなに昔の、しかもただ一室で12人の男たちが被告が無罪か有罪か話し合って決めるだけ、それだ
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.9

誰にだってオペラのような人生がある。

予告から想像していた話と少し違ったので(というか、子どもたちの情報が全くなかったので)少し予想外だった。
ピーターディンクレイジもアンハサウェイも好きなので楽し
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.6

まるで髪の毛の一本一本まで乱れがないかのようなオスカーアイザックの抑制された色気と演技が凄かった。
ギャンブラーの話かなと思っていたけど、突然挟まれる歪んだレンズの映像越しに映し出される光景が、異様さ
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.2

だって、僕がいなきゃその音は存在しない

とても小さくて、とても深い。
可愛さと癒しの塊のような貝のマルセル。こんな世界の見方があったんだ、と思える、生活の隅々に彼らを探してしまいそうなきらきらした優
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.3

原作未読。どこまで原作に沿っているのかも全くわからないけど結構違う感じなのだろうか?
かなり無茶苦茶な話だったけど、新田真剣佑を楽しむのなら良いのでは。
マークダカスコスが良かった。

クローゼット(2020年製作の映画)

3.5

どこの国でも、親の都合や身勝手さによって惨い仕打ちを受ける子どもがいるのは同じなのだな、というのがやるせない。
一方でシングルファザーとなってしまい、頼る人もおらず、仕事にも支障が出てどうにかしたいの
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

フルスクリーンのIMAXで見た方が良かった。
ドルビーで見たので音は素晴らしかったけど、これはあの大きなスクリーンで見た方がもっと圧倒されただろうなと思えるシーンがいくつかあった。没入できる世界観の作
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.5

ホラーかなと思ったらホラーではなかった。
見始めてから単体ではなくドラマがあったことを知ったけど、ふわっとした把握でも最後まで楽しめた。
操られた死者たちの統率感のある動きが格好良い。ゾンビというには
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

何となく見る機会を損ねて見たことなかったけど、こんな話だったのか。

デルトロ監督ならではの造形と、少し寂しいけど優しさを感じる世界が心地よかった。苦しい日常を生きるマイノリティやはみ出し者にそっと寄
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

最初は「なんなんだろう…」という気持ちで見ていたけど、なんとなくどういう恐怖を描こうとしているのかわかってくるととても面白かった。何がって、ハーパーの「うぜえぇぇ」「うるせええぇぇ」「何言ってんだコイ>>続きを読む

伯爵(2023年製作の映画)

3.8

チリの歴史について知っていたらもっと面白みを感じたんだろうなと思う。
結構近代の話なのにどうしてモノクロなんだろうと思ったけど、心臓をミキサーにかけて飲んでいる姿を見てモノクロじゃないときつかっただろ
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ある男(2022年製作の映画)

4.1

みんな凄いんだけど特に窪田正孝の演技が素晴らしかった。気になる話だなとは思っていたけどこんなに泣くとは思わなかった。

名前を変え、過去を変え、消し去りたかったもの。消えないもの。変えてもまとわりつく
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.9

ずっと見よう見ようと思いつつ見る決心がつかなかった。序盤からつらすぎて早々に挫折しそうになったけど、少しずつ少しずつ進めていった。
あまりにもひどいことが降りかかりすぎて、言葉を失う。壮絶な家路。
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

末代先まで祟りました


気になっていたけど映画館に観に行く勇気はなく、サブスク入るのを待っていた一本。ついに、来たる。
じめっとしたアジアホラーかなと思ってビビりまくっていたけど、見てみればアジアホ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

不死身が過ぎる。

思ってた話と微妙に違った。舐めてた人が実は〇〇系ではあるのだけど、独特のテンポと空気が笑うところなのか真面目に見るところなのか判断に困った(そこが面白いところでもある)

主人公が
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

皮肉たっぷり。多分、描かれている皮肉について理解しきれていないところもたくさんあると思う。それでも面白いし、笑えるように描かれている業界の酷さにうわ…となる。
単なる皮肉だけにとどまらず、いかにも黒人
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

公開時好評だったけど見そびれていた一本。
ゲームの名前を知っているくらいでやったこともないしレースについての知識も皆無だったけど、そんな情報や予備知識がない人間もぐっと引き込めるような熱さがあった。
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