主題は原爆の開発にはなく、
オッペンハイマーというひとりの男の人生のはなし
そりゃあ賛否あるよねというかんじ
血をわけるって、すごいこと
いのちをいただくことも含まれる
フィクションに慣れて 忘れて、
或るいは知らずにいるけど、
わたしたちの血も思っている以上に、とても赤い
河瀬監督の作品は、夏をつよく印>>続きを読む
ゴダールの思考のコラージュ
「存在しない映画の予告編」ってほとんど現代アートだよね
このレビューはネタバレを含みます
自分でさえコントロールできない状態を、自分以外のひとに理解してもらえることなんて、ほとんど起こりえない
というか、自分が理解しきれていないことなのに、我が物顔で語られようものなら、苛立ちは募りそうだ>>続きを読む
“正義感”が暴発して追いつめていく様が
こわくてこわくてたまらなかった
差別や偏見による“弱者”に対して(だけじゃないかもしれないけど)、「言ったもん勝ち」や「振りかざしたもん勝ち」が通用してしまう>>続きを読む
ストーリーはほとんど概要しかおぼえていない
いくつかのイメージを反芻しつづけるだけだけど、それでも、この作品を観ていなければ映画をすきにならなかったかもとおもうくらいには原点
後半の、突如世界観が>>続きを読む
冒頭、’禅’という言葉があたまに浮かび、全編を通じてその印象は損なわれなかった
還れない魂たちの行方を描いている
シンメトリーに執着する画づくりがとても好みでした
記憶がないことによって存在がひき>>続きを読む
「かわいい」と言われてうれしそうにほほ笑み、「男の子なのよ」と言われてうんざりしたようなかなしそうなすねたような複雑な表情をみせる
そんなココの癇癪で物語ははじまる
「学校」ってカテゴライズされやす>>続きを読む
どこまでが現実に起こっていることで、どこからがボウの脳内なの???
コメディ要素が高めだけど、ポカンとしたまま観てしまった
母からの解放がテーマなのかなと思いつつ、さらなる悪夢に叩きこまれる
忘れてしまっても忘れられないもの
劇中劇から飛び出して散りばめられるキーワードはとてもあたたかな伏線におもえた
ラストのカットへ帰着するまでの道のりが丁寧に丁寧にえがかれている
ファンタジーにもミュージカルにもほとんど耐性がないのに相乗効果でなかなか入りこめずだったけど、ティモシー・シャラメがやっぱり美しいのでときどき我にかえりました
劇場で観たのもお布施のような心持ちなの>>続きを読む
なにも変わらないなんてあるはずがない
日々は木漏れ日のようなもの
ジャン=ピエール・レオーの愛嬌って特別すぎない??
ある程度気持ちわるい役なのに憎めないかんじに仕上げているところがほんとうにずるい
男性っぽすぎるので嫌いな類の作品のはずなのに、嫌いきれなかった
このレビューはネタバレを含みます
こんなにひどいバッドエンドってあるんだなと何度か反芻してようやく絶望した
視点が移りかわっていくことで伏線が回収されていくんだけど、ひとりひとりでは誤解が煮詰められすぎていて、わかりあえないことが浮>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
砲弾、銃撃音、森が燃えている
大きな鍋でつくる食事、犬、鳩、朝の祈り
死体、略奪、家の崩壊
避難者たちが眠る教会、兵士に追い出される
きのうまで暮らしていた土地が戦場になったよ
洗村が上空から映されていくカットにとてつもなく惹きこまれていった
ミニチュア?セット?と思っているうちに、サッカーコートのシーンへ移る
“30年”の経過を体現しつづけていた村
誰のことも掘り下げ>>続きを読む
「あなたの未解決事件になりたい」
ーーなんてロマンチックなんだろう
パク・チャヌクがラブストーリー撮るとこうなるのか、、というかんじ
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memo:
尋問シーン、鏡の効果でピン>>続きを読む
“BONES AND ALL”というタイトルから想像しうる中で、もっとも美しい結末
カニバリズムというメタファーがしかれているけど、孤独と愛と罪のはなしだね
イーターたちは、自分の中でルールを設>>続きを読む
境界がなく、夢のようにシーンがうつりかわっていく 果たして、死者のゆめなのか、生者のゆめなのか
現世と彼岸の断絶(あえてつよい言葉を選んだけどそぐわない気もしている)されているので接触できずに在る>>続きを読む
疫病がひろがる以前の2019年に撮られた本作
“家族”を描きたかったのかなとぼんやりおもった(ラストシーンを観てその憶測は揺らいでしまった)けど、コロナ禍を経た現在ではあの閉塞感がより真に迫りすぎた>>続きを読む
星野道夫展で、ムースの写真を観た瞬間この作品のことをおもいだした
雪の中の彼の苦痛な叫び
生きていくには誰かの手や智慧を借りる必要があるって大人になったいまならおもえるけど、若いころはひとりでなん>>続きを読む
冒頭のアナウンスですでに痺れてしまう
全人類が観ればいいのに!と興奮で瞳孔をひらきながら劇場をでた
いったいなにを観たんだろうと動悸がとまらずわらってしまうほど
アネットが産まれた瞬間こそがそもそ>>続きを読む
素直に触れないから、じゃれつくことで発散するなんて小学生みたいだと、何度も繰り返されるせいで食傷してしまった
↑もそうだし、空想の世界旅行も素敵でコンセプトにはとても惹かれるので残念
全体的にいま>>続きを読む
家族や友人が加害者になったら、果たして自分はどういった態度をとるのだろう…という思考に全部もっていかれました
定期的に観返したくなるし、
何故か涙がだらだらと出る
あれだけ自由に、作品でも私生活でも主張をするアイ・ウェイウェイが、当局から解放されたあと、ほんとうに黙ってしまうのがこわくてたまらない
余さず>>続きを読む
猫は鎹、ということでいいでしょうか
完成でも正解でもなく、日々はつづいていく
登場人物全員にわりとまんべんなく腹が立つけど、描きかたがやっぱりやさしすぎて、じゃあ許してやるか、、みたいな気もちにさせ>>続きを読む
自分の記憶なのか、夢だったか、誰かの経験だったか、それらが年齢を重ねるごとにないまぜになって、混乱する感覚を想起させた
記憶をさずかって生まれて、遡っているだけなのかもしれない
いつの、どこで、だれ>>続きを読む
ビョークが可憐で妖精みたいで“弱い”存在として描かれている分、苦しくて苦しい
母は強し、のような描写もなくはなかったはずだけどそれを差し引いてもというか、それが余計に彼女を“弱い”存在として増長させて>>続きを読む
演劇的な画だな〜とおもっていたら、原作の戯曲があるんだね
無宗教かつ信仰などまったくないので、全然わかんないけど、完成度が高すぎてまったく退屈しなかった
観てるときにトリアーの「奇跡の海」をおもい>>続きを読む