イチ夕さんの映画レビュー・感想・評価

イチ夕

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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.7

きらびやかな生活の中にある空虚さ。
ワイの趣味ドンピシャでかっこいいからいいけど、ソフィア・コッポラはすぐ自分の好きな音楽流すよな〜。
最後の15分だけこれまで描いてきたマリー・アントワネット像とブレ
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

見て見ぬふりの残酷さ。
僅かな音ですら耳を塞ぎたくなる。
状況を客観視させるためなのか俯瞰したようなカットが多い気がした。
ラストシーンは皮肉的でほんとなんとも言えなくなる。色んな出来事が対岸の問題じ
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処女の泉(1960年製作の映画)

3.7

重くて不条理。
神秘的なシーンが多くそれがなお神の不在を強調させられるように思える。
あのカエルは一体なんなんだ。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.6

時間軸を遡ってく構成であるからこそのラストの切なさ。
ストーリーはアメリカン・ニューシネマ的な感じなのかな。

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.9

庵野っぽい演出がすごいハマってると思う。仲間由紀恵が仲間由紀恵すぎる。、

ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.8

おもろい。映画表現の究極はサイレント映画であるみたいなくだりとか、ここで語られる技術は普遍的で、そりゃ今まで影響力があるのも納得。
映画を見るときどうも自分は作家のこだわり・フェティシズムに注目してし
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.7

メンヘラ映画。
モニカ・ヴィッティの何にも満たされない感じが良い。
工場とかの無機質な背景がこの鬱屈とした様子を助長してる。

ビートルズ/レット・イット・ビー(1970年製作の映画)

3.5

何回見てもルーフトップはいいね。
get backと比べるとシーンの繋がりやストーリー(ジョージとポールのいさかいとか結構こっちだと唐突に思える)に欠けるからドキュメンタリーとしてはあんまかも。
まあ
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.6

ギラギラな西陽と夜の街のネオンが印象的。
冒頭のシーンやら、ちょくちょく挟まれるくだらない会話やらタランティーノみを感じる。

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.1

品高くかつユーモラス。
インテリア、全体の色味、映像や演出のスタイリッシュさ、すべてものすごく洗練されているように感じる。
ドワネルのこじらせ具合と社不っぷりに笑える。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.7

それぞれがゆるくピリついてる感じ、あんまそういうの見たことなくて新鮮。
竹刀で柄本佑が襲撃されるとこ、ほぼ同じタイミングでなにこれって言ってもうた。

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

地獄。
ガチ胸糞が3時間続くのに不思議と見入ってしまった。
この斬新で独特なセットでこそ集団心理や村社会の弱さが映えてると思う。

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.2

クソおもれえ。
目まぐるしい展開に常にワクワクさせられた。
クラブの一連のシーンまじでイカしてたな。

別離(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

事件の全貌が見えてくればくるほどやるせなくなる。
振り回されるのはいつも子供だ。
最後どっちにつこうとも娘の望む形じゃないのがなんともな〜〜。

田園に死す(1974年製作の映画)

4.0

なんやこれ、すごいな。
オカルト、SF、村社会、異常性癖、メタ、サーカス、様々な要素が混じり合ってもはや胡散臭さまで感じる世界観。
主人公も結局ずる賢いような大人になってしまっているのが切ない。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.8

どの一瞬切り取っても絵画のような美しさで眼福。
足音や雫が落ちる音、心地よい音が常に鳴ってたな。
内容は哲学的で難解。終始理解できなかった。

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.9

退廃的。
モラトリアムは永久に続かないものよね。
60年代のロックがずっとかかっててかっこいい。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.5

思ってたよりハードボイルドだった。
オープンカーの屋根上がってくるとこ状況的に不謹慎だがシュールで笑ってもた。

白いリボン(2009年製作の映画)

3.7

閉塞感ともどかしさがひたすら続く2時間。
雪原や教師の恋人の服だったり、白黒なのに一際白が引き立つ映画だな。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

1つ1つの映像、不穏な感じがありつつも心地よさを感じさせる音響が独特の世界観を形作っててそれにとても惹かれた。
シーンの移り変わりや会話がゆったりと進んでて世界観に没入する良い余白になってたと思う。
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.7

この馬鹿馬鹿しさとキモさ、まさにリンチって感じ。
意外とハッピーに終わったので高評価。

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

3.8

増大していくバンドのパワーに佐藤伸治もフィッシュマンズに関わる人もみんな耐えきれなくなってく感じ見てて苦しかったな。
その文脈があってのラストのIn The Flight本当に切ない。

息子の部屋(2001年製作の映画)

3.9

喪失感が生活を蝕んでく様、まじでリアルだ。
何が起ころうと淡々と進んでいく日常を受け入れる家族の姿が最後のシーンと音楽に集約されてて好きだった。

666号室(1982年製作の映画)

3.5

名だたるメンツのインタビューを通して映画という形態の゙特殊さがいろんな角度で見えてくる構成がおもろい。
配信が主流になってこのとき以上の変革を迎えてる今こそこういう映画をまた作ってほしいな。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんてグロテスクな話なんだ。 
怒涛のラスト。

オアシス(2002年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2人しか理解しえない世界。
周りの不条理さが見ててほんとうにむごい。

二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.5

とてつもない胸糞映画。 
ジャン=ピエール・レオ死ぬほどイケメンなのに。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.8

そらこんな家庭環境で育ったらドワネル君もグレますよね。
ガキが悪さする映画をここまでオシャレに映えさせるトリュフォーのセンスとパリの街よ。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.9

切なすぎ。
少ないセリフ相まってもはや久石譲のMVになってるまである。

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.7

ミニマルながらもおもろい展開。 
ラストどっち選ぶにしても残酷だな。

アメリカン・スプレンダー(2003年製作の映画)

3.8

ゆるさと悲哀に満ちつつシニカルな感じが良い。
漫画みたいな演出とか原作者出演やらで伝記ものだけど伝記ものすぎず楽したな。
最終的に負けてもいくつかの小さな戦いでは勝ちたいものだってすっごい好きな言葉。

ディーバ(1981年製作の映画)

3.5

なんか掴みどころのない感じあってハマり知らんかった。
突拍子のない展開や微妙に共感しづらいキャラこらどことなく感じるB級感を洒落た風に落とし込んでてセンスあるなあとも思う。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.3

画面がどこ切り抜いても綺麗で、どのショットも徹底的にこだわり抜かれてるのを感じる。
悲哀に溢れた物語だけどユーモアももバランスよく織り交ぜられてて見てて重くなりすぎないのがいいね。
やさしさのすれ違い
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