この映画で本当の敵はジョーカーではないのだなと思わされた。ジョーカーというたった一人の人間に翻弄され一般の市民が殺人者にもなる。ある意味ジョーカーよりも普通の人間が一番怖いのかもしれない。
少年が一夏を通じて大人になる映画。誰しもが経験する子供の時のもやもやと、通過儀礼を通じて大人の階段を登る過程、見たあとそんな懐かしいような感覚を覚える。
この手のSF映画は話がメチャクチャになってしまうパターンが多いが、この映画は上手くまとめられており、面白い。
果たして自分が親の立場だったときにどうするだろうとか考えさせられる。
ストーリーもビル・マーレイの演技も秀逸で見ていると恋をしたくなる。
好きな人とみたいなと思える作品。
人間の怖さ、気持ち悪さが出ている不気味な映画、残念なのは途中で話のオチが見えてしまい、そこからは一本道を歩いているような感じだった。