すきやきさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

霧の中の少女(2017年製作の映画)

3.3

原作の作者が自ら監督した作品。
2転3転するストーリーで作りこみも丁寧。
俳優の重厚な演技で深みを与えている。

なんとなく読めてしまったので、あっと驚く展開ではなかった。
キャラの魅力がイマイチなの
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

4.3

タイムパラドックスとパラレルワールドと密室劇。
大好きなジャンル。

別次元に無数に存在する自分たち。
選択しなかった方の現実が枝分かれを無限にしていき、それが同時に存在してしまう…

量子力学やパラ
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5

アメリカのエモい田舎町の雰囲気が存分に楽しめる映画。
空気感が最高。

ジークとアールがおバカ過ぎて、町の警察もゆるゆるすぎて
観ていてイライラしそうなところを楽しむ映画。

ジークの娘のシンシアがひ
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デビル(2010年製作の映画)

4.0

80分とコンパクトな中に、ホラー、サスペンス、スリラーの要素が程よく入り、
一見関係の無いように見える人物や事柄が次第に繋がって行く展開が非常に面白い。

悪魔と人間の犯した罪を描くのに、これ程分かり
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.6

毒々しくも、美しくもある、宇宙からの色。
キレたニコケイとアルパカが可愛い映画。
グロテスクで奇妙なSFホラー。
ラブクラフトはいつか読みたい。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

2転3転するストーリーに鮮やかな伏線回収。

中盤から最後の方は読めてしまったところもあったけど、キャラクターも心の動きも丁寧に描いていてとても面白かった。

プルーストの失われた時を求めてを読みたく
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.7

ワンオペ育児の辛さと、特徴の強い子どもを持つ親の現実を18キロ増量して演じたシャーリーズ・セロン。
リアル。
子どもたちの為に頑張ろうとして、どんどん追い詰められていく。
お手伝いしたくなる。
赤ちゃ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

乾いた大地に暮らす、男らしさの権化みたいなフィルとカウボーイたち。
女性監督が撮る、マッチョイズムの否定。
うわーやられたと唸るラスト。
美しい風景で淡々と綴られる、不穏な苦しみ。

カンバーバッチ先
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.8

恐怖シーンがとても良い。
不穏で暗くてジットリしているのに
汚くない。

とにかく救いが無くて、悪魔の思うツボにどんどんハマっていく人たちをただ傍観する事しか出来ない、そんな映画。
そのままバッドエン
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ファブリック(2018年製作の映画)

3.7

皆さん言ってる通り、サスペリアとかデビッド・リンチみたいな色彩と世界観。

デパートのマダムたちのキャラデザインがとてもかわいくてツボ。
衣装やメイク、髪、スタイリングがとても良い。

変態チックで奇
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.8

気になっていてやっと観れた!

謎解き要素やどんでん返しはないけど、あの日何が起こったのか、どうしてそうなったのかがわかって、辻褄が合っていく過程が上手い。

静かでノスタルジックな美しい風景や映像の
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ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

3.2

アル中でDVの父親を、母親が撃ち殺した(娘を守るため)という壮絶な経験をしているシャーリーズ・セロンが主人公リビーを演じる。
痛い。

真実が分かって、スッキリするどころかただ悲しい。
現在と過去のシ
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AWAKE アウェイク(2021年製作の映画)

2.8

ある日突然停電が起こり、機械関係は全て使えなくなり都市機能は停止。
人々は何故か眠れない身体になり、次第に狂っていく。
不眠症で衰弱し死が迫る中で、眠る事が出来る幼い娘を守りながら 軍のある施設を目指
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フィアー・ストリート Part 1: 1994(2021年製作の映画)

3.1

Netflix映画三部作の第一弾。
殺人事件が起きた田舎町で、標的になった高校生たちが謎解きをしながらなんとかそれを回避しようと奮闘する。
街では過去にもたくさんの事件が起きていて、古くから伝わる魔女
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.3

スペイン語の映画。
穴と呼ばれる垂直な空間にいくつもの階層があり、降りてきた上の階の人が食べ残した物しか食べる事が出来ないというルール。
哲学的かつ宗教的なメタファーもあり、社会問題をこれでもかと突き
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