やまぴろさんの映画レビュー・感想・評価

やまぴろ

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聖地X(2021年製作の映画)

2.5

「まどろこしい!」 
本作を観て抱いた感情であるが、作り手からするば、してやったりなのかもしれない。
主人公の岡田将生が熱い演技をみせてくれています。

映画より演劇向きの題材かもしれないとも思った。
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

2.5

親子を演じる加賀まりこと塚地武雅の掛け合いがとても良く、心を温めてくれる。

ラストにもう少しエピソードを加えてほしかったと思ったのは自分だけだろうか。

アイス・ロード(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

アイスロードという舞台設定、一筋縄にはいかない登場人物、起伏ある物語の展開と、結末よりも過程を存分に楽しめる作品だと感じた。

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

2.5

本作のアンドリューガーフィールドはファンでなくとも必見。
全身全霊を捧げたであろう芝居と歌からは漲る力が伝わり、感動を覚えた。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

2.0

うなづけるオチだが、映像面も含めた落胆度合いは計り知れないものがあった。

ジェームズワン監督へのご褒美作品だと個人的には思いました。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

妻と夫、そして夫の旧友三者の視点で紡がれる一編の歴史物語。

真実は重要ではない。
国民は詳細な経緯ではなく、分かり易さを求めている。

本作を観て、600年以上を経た現在においても、人間の本質は変わ
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ひらいて(2021年製作の映画)

2.5

対照的な役柄を演じる山田杏奈と芋生悠の配役が素晴らしいと感じた。
Wikipediaに基づくと、二人はそれぞれ素に近い性格での芝居だったのかもしれません。
突拍子もなく噴き出る感情を、静と動の視点で描
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アンテベラム(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

非常に知的なサスペンス作品。
一方で、「今の世の中でこんな世界があるかい!」と思ってしまう。そうツッコミたくなるということは、極めて個性的であることの裏返しなのかもしれませんね。
何百年も脈々と横たわ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2本分くらいの内容を一作にまとめた感じで、続編で触れられるのかもしれないが、地球での活動の時間軸が長すぎるだけにもう少し深く描いてほしくもあった。

クロエジャオ監督による遠景の画は、本作でも違和感な
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

たとえ同時代を生きてこなかったとしても、その時代の質感や香りが映像から伝わる作品だと思った。
懐かしさをこれでもかという程に疑似体験できると共に、皆があっての今の自分であることを強く感じさせてくれた。
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.0

ジェニファーハドソンの歌唱力には鑑賞者を虜にする、夢中にさせるものがあると感じた。
誤解を恐れずに言えば、歌の部分だけは映画館での体感なしには100%味わえないのではないだろうか。

本作は、アレサフ
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.0

終始、役者の演技合戦に引き込まれた。

ジョディフォスターの安定感に酔いしれる。
ベネディクトカンバーバッチの存在感。

2時間超という長さを感じさせない内容の濃さでした。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作と映画とは別物と考え、それぞれを楽しむことにしているが、本作は原作と距離を置かずに楽しめた。

確かに原作と異なる設定や会話が少なからずあるものの、主要の登場人物3人(優子、梨花、森宮)のキャステ
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

2.5

主人公の姉弟を見つめる映像に色味も含めて温かみがあり、決して平穏ではない生活を過ごす彼らに励まされ、勇気をもらえた。

ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

白人が殆ど介在しない、黒人間での斬新な西部劇。
復讐劇ではあるが、肩肘張らず、俳優陣の芝居や音楽を味わう娯楽作品としても楽しめる。

宿敵を演じるイドリスエルバが貫禄あり。

ラストは、予想のつくサプ
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

2.5

優しさが心にすっと染み入ってくる作品。

志田彩良と鈴鹿央士をはじめとする俳優陣の演技にまとまりがあり、厚みのある作品になっていると感じた。

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルのような尖ったインディー作品を、日本において有名キャストでリメイクし、拡大公開するものならばどんなものが出来上がるか、冷静に考えればおおよそ想像がつくものだが、監督のお墨付きもあり、観ないわ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.0

ドゥニヴィルヌーヴ色に仕上げられ、映像全般は非常に見応えがある。IMAXをはじめとする高画質のスクリーンで鑑賞するのが本作を十二分に楽しむのに最適と断言したい。

2部作ならば、もう少しコンパクトにま
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ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

2.5

ユージーンスミスによる写真と、録音されたジャズミュージシャンのセッションやラジオ番組そして肉声の数々を見聞きできるだけでも贅沢な時間を過ごせた。

『MINAMATA』と合わせて観て、彼の人となりにつ
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

2.5

岡田准一や鈴木亮平、山田涼介をはじめとする俳優の演技からは熱い信念がひしひしと伝わり、見応えがある。絶妙の配役と言えるのではないだろうか。
上映時間が短ければよいという話ではないものの、個人的には長尺
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キャンディマン(2021年製作の映画)

2.5

オリジナル版の発表から30年経っても残る人種問題を根底に敷きつつ、黒人目線で都市伝説という狂乱を描いたホラーサスペンス。
個人的には、「笑えるくらいエグい」描写がもっと欲しかったというのが本音です。

Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

2.5

真の友人とは、本作の3人のような関係をいうのではないだろうか。
血の繋がりや婚姻関係だけでなく、労り合える存在がいかに大切であるかを感じた。
心温まる作品。

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.0

まるでフィクションであるかのような手に汗握る展開。
深く根付く利権体質を考えるきっかけになっても、それを変えるには途方もなく時間を要する。
どこの国も同じ問題を抱えていることを知れる作品。

草の響き(2021年製作の映画)

2.5

どんなに人を思い遣り、大切に接していたとしても、有り難みは後から感じることが多いものだと感じた。

主人公を健気に愛し、見守る奥さん役の奈緒がとても良かった。

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

2.5

音楽ラブストーリーといっても、小綺麗な世界観ではなく、むしろその逆の光景が全編にわたり拡がる様相で、生命力の強さ、しぶとさがずっしりと伝わってきた。

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

2.0

整いすぎた世界(作品)を見すぎた自分としては、整理しづらい本作はとても刺激的だった。

ニコラスケイジの日本語は『ウインドトーカーズ』以来、個人的にはお馴染み感あり。

メインストリーム(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

アンドリューガーフィールドの力漲る演技といい、旬なテーマといい、見応えはある。

一方で、彼を主役に添えた脚本の方が良かったのではと思った。

ラストのくだりは最高。
刺激を求めてしまう、求めたい気持
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

2.5

音響設備が贅沢に整えられた映画館で観るべきだと感じた。

「二種類」の音像を体感することにより主人公と同じ環境を体験した後、果たして我々は彼と同じ選択を取るだろうか。

自分事のように考えて、味わえる
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

陰のある主人公をステイサムが好演。
『メカニック』系。

ラストの銃撃戦は見応えあり。

物語は完結するが、はっきり明示されない生業の話など続篇はいくらでも作れそうですね。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ダニエルクレイグの最終作とあって、彼が創り上げてきたジェームズボンドのすべてを堪能できる作品になっていると感じた。

冒頭、中盤、終盤と展開されるアクションシーンは、大音量かつ大画面を擁した映画館でじ
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

物語の骨組み、起承転結が整えられた作品。

脇を固める俳優陣の後援もあり、主人公役のジョニーデップの好演には目を見張るものがあった。
彼の近年の作品群の中ではピカイチだと思う。

水俣の惨劇はまだ終息
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.5

前半と後半で物語の緩急がつけられており、徐々に緊張感が高まるにつれて、前半部分の人物描写がより深みを持って観ている側に迫ってくる。

個人的には、ベネディクトカンバーバッチとメラーブニニッゼとの心温ま
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.0

佐藤健、阿部寛、清原果耶、永山瑛太、倍賞美津子。演者の眼によるお芝居が強く印象に残り、内なる慟哭が胸に深く突き刺さる作品。

捻りのある展開も良かった。

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

2.5

ジェイクギレンホールの好演に見入れるものの、オリジナルよりも幾分重たさが無くなった感じがした。

良くも悪くもハリウッドリメイク作品。

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

2.5

実際に目の前で起きているかのようなタッチで描かれ、終始緊張感が続く。

自分の主張や立場を最後まで維持し続けられるかが決め手になった印象を覚えた。

空白(2021年製作の映画)

3.0

当初は限定的だった被害者と加害者が、報道と噂と時の経過により、その数が徐々に増えていく。

顔の見える、分かる者同士ならば、時間をかけた真摯な対応で、わだかまりが解けることも多いであろう一方、顔の見え
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