あやとさんの映画レビュー・感想・評価

あやと

あやと

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

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どこまでも孤独
なにをしても虚ろ
何かを達成してもそれなら、そこまでもできなかった人はなにを持つんだろう 何があるんだろう
生きていて何を得るんだろう 幸せはどこに
娘だけが生き甲斐なのかもしれない
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

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誰が悪いとかじゃない、脆く儚く美しく、純粋に生きてしまった 親がどうということよりも、触れてきた全てが存在を失い、幻に感じることが、彼女たちの生に対する欲望を奪ってしまった 生の喜びを知らないなら、消>>続きを読む

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

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ずっと観たかった作品だけど思ってるのとは違った もっと『クリープ』的な方向に舵切ったやつだと勝手に思ってた

そりゃ逃げたくなるよな、自分もなんかいろいろ無理だしなあ

シャマラン節は豪快だけど、怖さ
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

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60年代の活気付いたアメリカ、まさに(これでも)田舎街の青年の一夜を写真のように切り取ったかのよう、ヴィヴィッドでエネルギッシュでナチュラルな心の揺れ動きを垣間見られる
それぞれがそれぞれの地味だけど
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

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世界観とか当たり前に好きだし、ティム・バートンが映画監督をやるきっかけだったスウィーニー・トッドのミュージカルを描くことそのものに、作品通しての愛を感じた

この作品舞台・衣装芸術監督がダンテ・フェレ
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

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存在しなかった未来ヘ
切望しても叶わない未来、そんなものがもし手に入るなら

オーロラの出現、親父と無線機での会話で、三十年の時を超え、失った時間を取り戻す
前半で親父が生き延びてしまい、これで話終わ
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

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大好きなアイアン・メイデンの曲『the Wicker Man』の元ネタで昔から観てみたかった作品
宗教絡みと知ってはいたし、カルトホラーともわかってたけど、納得させられてしまう感じがめちゃくちゃ恐怖
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

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明日の希望もない30年代アメリカ
反逆精神と金持ちからからの強奪で、当時の人達の鬱憤晴らしにもヒーローにもなり得たんだろうな
本当はそれだけじゃなくて、当時の情報の不透明性からくる彼らに対する大幅な話
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マジック(1978年製作の映画)

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ほんと、こんな難解なキャラクター演じきれるのアンソニー・ホプキンスしかいない

何かの作品と並べられて知ったと思うんだけど肝心の作品が思い出せない
案外怖い系統ではないけども、違和感が確信に変わって、
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P2(2007年製作の映画)

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グロいというよりかシチュエーションスリラー
これがまたかなりクオリティ高い
終始トムに苛つくしそれも作者の手の上で転がされてる感がある アレクサンドル・アジャが制作プロデュースしてるというのも頷ける
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

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映画内の出来事は虚構だけどそれを作り出した思想は現実
まさに第四の壁壊しまくりで映画と呼んでいいのかすらわからない、理由のない嬲り殺し

俳優選びがうまくて、最初胡散臭いけど優しそうな少年たちが、白い
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

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クローネンバーグの映画というだけで観たから、デボラ・ハリーが出てきたとき目ん玉飛び出た

『スキャナーズ』みたいにド派手なグロを楽しむというよりは思想と今も世界の何処か裏の社会で平気で闊歩してそうな薄
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ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

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子供向けのファンタジーと思ってなんとなく避けてたけど、想像の数倍の完成度
マーティン・スコセッシの作品にしてはどこかドリーミーな空気感だなと思っていたらジョニー・デップが制作関わっていて、舞台もめちゃ
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

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山場も抑揚もない
けどここまで響く作品もある
なんかいろいろ疲れ果てたときに観て、沁み入る作品

心は不思議なもの
子どものしあわせは、自分の心のままでもあって
朴訥とした男の優しさが、息子の心を、そ
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

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急速に燃え広がる山火事と追手からの逃避行

この作品どっちかといえばこの山火事のクオリティとリアルすぎる追手二人の出で立ちとその冷酷さが作る立体的なスリルがメインかなと

メイキングで観たとおりかなり
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ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

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テリー・ギリアムの現実に即した非現実感のおかげですべての事柄が変にリアル 全体的にトラウマ植え付けかねない

もともとグリム童話もリアルに考えたら結構怖いよなあっていうものばかり(おとぎ話自体)だから
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暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

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『ティファニー〜4K』のオードリーで熱再燃

56年前の作品とは思えないくらいスリル満点で、同時にホラー映画じみたジャンプスケアもここぞとばかりぶっこんでくる
まじでいい意味で時代錯誤すぎる
あの真
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

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拘束する時間はまるで死んでいるようで、ダゲレオタイプで撮れば撮るほどその魂は現世に明確に囚われる

個人的にはただ健気にバイトしに来てたジャンがいつしか金に盲目になり、こちらも善悪が見えなくなっていく
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

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お転婆で脆くてでも優しくて気分屋で、そういうもの全てを含んだ女性の魅力、オードリーの魅力、ティファニーの魅力

女性が魅せる美しさとかかわいさ、そういうものってきっと女性のためだけじゃない

愛おしさ
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

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家族ってなんだろ

血が繋がっていなくてもそこに愛があるなら、そういうものなのかも

案の定ドタバタでこっちが恥ずかしくなるくらいのネタ感強いけど、ずっと芯にある描く路線がぶれないのが良かった

そう
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星の旅人たち(2010年製作の映画)

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宗教と信心深さは関係ない
その言葉に、心は洗われる
人生一つに別れを告げ、再生の旅でも出会いの旅でもあって

誰もが間違いを冒し、誰もが怒りを見せる
ときに理不尽ですらあるけど、その向こう側に、区切り
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みをつくし料理帖(2020年製作の映画)

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奈緒がすきで一度観てみたかった

彼女の花魁姿があまりにも素敵すぎて、それだけで個人的に最高に好きだけど、作品としても元々ドラマでやってたものの映画化らしく、各々詳しい説明なしで置いてかれることはなく
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街のあかり(2006年製作の映画)

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労働者3部作のラスト、『マッチ工場の少女』に色合いは近い 堕ちるところまで墜ちて情け容赦ない感じがある
けどこの作品、というかカウリスマキのこの手のものは傍にずっとあった小さな幸せは、彼自身にとっては
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プレデター(1987年製作の映画)

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『エイリアン』と並べてSFホラーの金字塔として話題に出ることが多い分勝手に終末世界を想像してたもので、いい意味で全く違うこの感じ結構好き

『食人族』ぽさを感じさせる少々面食らうレベルの初っ端のグロの
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マザー・テレサからの手紙(2014年製作の映画)

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神は、信仰とは、と23になるまでずっとわからなかった
それが知りたくてキリスト教の大学を選んだのもある

実際に存在しないならなぜそこまで神にこだわるのか
心の拠り所とは

その答えはたぶんここにもあ
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遠い夜明け(1987年製作の映画)

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平等であるためには、当事者そのものの意識も改革すべき だからこそのblack is beautiful

美しいな、とても
人のために生きる、命をかけて生きることってなんだろう、とても自分と同じ人間に
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黒の怨(うらみ)(2003年製作の映画)

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案の定な内容だけど、b級ホラーたり得ないスケール感ある
事実エンドロール長い
ラストは、カイルとケイトリンの子どもかなちょっと申し訳程度にジャンプスケア入れてくるのもホラーの鉄則

カイルとケイトリン
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パラミドロ(2021年製作の映画)

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意外にも良かった
邦ホラー風のドロドロタイプで、ほとんどジャンプスケアがない にも関わらずクリーチャーやストーリー、お金をかけずに撮る工夫が見えてすこぶる良い
ある程度余裕があったのか、セットをほとん
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K-19(2002年製作の映画)

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調べたらかなり事実とはかけ離れてるみたい 大枠含め曰く付きの潜水艦

とはいえこの映画が作られた時代、米ロ関係そんなに良好ではなかったはずだし、その中でアメリカの中でソ連のデリケートな内容を扱うのも勇
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

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ほんとカウリスマキワールド
彼の作り出す世界観がクセになる なんか好きなんだよな

淡々と冗長になることなく描きつつも、若干のカットの長さとかライティング等で無表情なのに豊かな感情を描く

世界はどう
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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美しいシェルブールの町並みと、ノスタルジックな内装、服装
切ないながらも確実な現実を謳う愛の行く末
絶対はないもの
運命の相手はわからなくても、運命のすれ違いは無慈悲にも存在する

しあわせは、手に入
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