センター分けのましゅちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

センター分けのましゅちゃん

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ミッシング(2024年製作の映画)

4.8

吉田恵輔監督最新作。
失踪した娘を探す夫婦、その弟、
夫婦を追うテレビレポーター、
それぞれの思いが交錯する。

日常の中にぽっかりと空いた穴。
何気なく当たり前にあるものを、
喪失したことにより、
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.8

"呪われた一族“と呼ばれ、
プロレスに人生を捧げた、
フォンエリック家の記録。

タイトルやポスターからは
想像できないほどに重く、苦しい物語。
大迫力のプロレスシーンは勿論あるが、
フォーカスされる
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.2

2024年度、
劇場版名探偵コナンシリーズ最新作。

シリーズ人気キャラである、
怪盗キッドと服部平次にフォーカスし、
北海道・函館を舞台に、
宝の争奪戦が繰り広げられる。

事件の真相を追う謎解きと
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.9

想像していたよりずっと大人で、
想像していたよりずっと子供な、
14歳たちのリアル。

せいしゅんと青春の狭間で、
大人にも、子供にもなりきれず、
もがきながら進む彼らの姿。
自分も通った道なのに、
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.9

鑑賞会にて。

ホラー映画だと思っていたら、
SFバイオレンス作品で
おそらくスピルバーグ監督も
腰を抜かすレベル。

相葉さんの一切崩れない
センター分けの髪型が、
前衛的芸術のようで美しい。

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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.0

さすがはゴーストバスターズ!と
言わんばかりの安定感と安心感。
今作も安定の楽しさと面白さ。

前作『アフターライフ』から
かなりドラマ性のある展開が増え、
人間ドラマとしても楽しめる作品に
なってい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

間違いなく、
現状では今年ぶっちぎりのベスト1。

統合されぬいくつもの矛盾する人格、
自らの知識全てを生贄に捧げ、
世界を変えてしまった物理学者と
対峙し、息をする事を忘れる3時間。

戦争で犠牲と
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.0

日常に突如入り込む非日常。
いつ爆ぜるか知れない、
終焉の使者を仰ぎ生きる者達の
終末論と人生論。

終わりを視界の片隅に捉えて暮らす
彼女達だからこそ見える日常がある。

異質な空の上の非日常と
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妖怪大戦争 ガーディアンズ(2021年製作の映画)

1.9

鑑賞会にて。

なんだこれは。
妖怪に化かされていたのではないかと
疑う2時間だった。

もう一度言う。
なんだこれは。

(レビューはできない。
なぜなら何一つわからなかったからだ)

振り切った豪
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が描く、
映像化不可能といわれた
SF小説の金字塔『DUNE』の映画化
第二作目。

まさに"映像体験"と呼ぶに相応しい、
五感で受け止める圧倒的な映像と
音響に息を呑む。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.7

3時間半という長尺にビビり、
劇場での鑑賞に二の足を踏んでいると
配信が始まったため、ようやく鑑賞。

石油により、莫大な富を築いていた
原住民・オセージ族。
彼らの間で次々と人が
怪死する事件が多発
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.2

『キングスマン』の
マシューヴォーン監督最新作。

スパイ小説を描く小説家の女性が
ネタ探しに出た旅先で、
実際のスパイ事件に巻き込まれ、
本物のスパイとともに、逃避行し、
重要ファイル奪還の旅に出る
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.8

ソウルメイト。
魂の通い合う、ただ1人の親友。

互いを想う、その友情は
少しずつ愛情へと変わり、
やがて束縛になっていく。

愛している、大切に想うが故に、
憎んだり、恨んだり、傷つけてしまう。
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.7

"法廷"という客観性を求められる場で
次々と飛び交い、浮き彫りになる主観性。
真実が誰の中にあり、
偽りが誰の中にあるのか。

高層ビルやマンションではなく、
一軒家なら誰の家にもある
2.3階の窓か
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.9

SSU4作目。
予知能力を持つ女性の戦い。

海外評価が良くないようだが、
シンプルに楽しめた。
粗はあれど、個人的には
SSU2作目のモービウスよりは
レベルが高いと感じる。

マダムウェブ本人に
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.5

マドンソクが世界の悪党を
鉄拳で制裁するシリーズ第三弾。

三作目ともなると、
ある程度テンプレートが固まり、
パターン化してきたため、
良い意味で安定感ある
楽しい1作に仕上がっていた。

今作はヴ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.7

朝鮮宮廷最大の謎、世子(セジャ)の怪死。
その目撃者は盲目の鍼師。

史実に記載されている世子の変死を
逆手にとった歴史ミステリという
奇抜な発想に強く惹かれた。

史実をベースにした
歴史ミステリモ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.8

アリアスター監督最新作。
怪死した母の葬儀に参列すべく、
ボーの怪奇と狂気に満ちた
里帰りが始まる。

アリアスター監督が
これまで描いてきた世界観とテーマが
それぞれトップレベルのクオリティで
混ざ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.9

PMSとパニック障害。
互いに可視化できない病を抱えながら、
生きる二人の交流を描く。

病気は違えど、同じ苦しみを抱えて、
必死に生きる二人の世界。
決して甘くはないけれど、
全てが自分に牙を向いた
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

4.8

アニメ『スパイファミリー』の劇場版。

原作には収録されていない、
映画オリジナルストーリーとの事だが、
アニメシリーズの劇場版として
作画、脚本諸々非常にクオリティが高く、
純粋に楽しめる作品だった
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.9

「カラオケ行こ!」
その一言をきっかけに
歌が下手なヤクザと合唱部の中学生、
2人のちょっと変わった青春が
カラオケルームの一室で始まる。

すごく愛おしく、素敵な作品だった。

カラオケルームという
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

4.5

仮面ライダー555の
20年越しの正統続編。
まず20年越しの新作で、
ここまで上質な続編が
観られた事が嬉しい。

冒頭から流れる不気味で
ホラーテイストな世界観は
そのままあの頃の555の世界観そ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.7

原作は未読。
率直に言うなれば壮大な序章。
おそらく作品全体を
起承転結に分けるなら
起にすら満たないところで終わるため、
今作はキャラクター説明と、
世界観や設定の構築に全振りした一本。

原作未読
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

多面的な角度から"人間"を、
生きることの正体を炙り出した究極の怪作。
欲、家族、感情、社会性、
人間として生きる上で必要不可欠なものを
外の世界を知らない
純粋無垢なベラの目線から、
時に優しく、時
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.0

ラフに楽しめる、
アトラクション型アクション映画。
気軽に大迫力の映像を体感したい時に
もってこいの1本。

前作ヴィランとの共闘や、
因縁の宿敵との再戦等、
アクションバトル映画として
前作に対する
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.2

血塗られた埼玉と千葉の、
知られざる戦いの歴史。
その解放のために
立ち上がった者達の記録。

壮大な迫力で描かれる
圧倒的なスペクタクルに
胸が熱くなった。

歴史の講師をしながら、
彼らの紡いだ歴
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0


人間がありふれた毎日を繰り返す
その生命活動は
喜びと感動に溢れた
かけがえないものである事を
一人の主人公の生活を淡々と映す事で
再確認させる作品。

何か大きな事件や
天変地異の大どんでん返しが
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

5.0

黒柳徹子さんの自伝小説が映画化。
個性あふれるトットちゃんと
お友達たちの「トモエ学園」での
日常がはじまる。

年内に鑑賞していれば、
間違いなくベスト5入りしていた1本。

トットちゃんの純粋で繊
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.6

『チャーリーとチョコレート工場』などで知られる、チョコの魔術師・ウィリーウォンカの若き日の物語。

カラフルなチョコやお菓子で
彩られた世界観が美しく、
大スクリーンで味わうのに
もってこいな作品。
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

リドリースコット監督が
ホアキンフェニックスを主演に
ナポレオンの生涯を描く。

約160分と長尺の作品ではあるが、
ナポレオンボナパルトという人間の
波乱の生涯を描き切るには
まだ尺が足りておらず、
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正欲(2023年製作の映画)

4.8

多様性、マイノリティ、という
見かけだけの括りで
閉じ込められた者たちは
どう生き、どう死ねばいいのか。

食、睡眠、性、
生命活動として許容され、
また持つべきであるとされた
それら"欲"を醜いと否
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(2023年製作の映画)

4.9

北野武監督6年ぶりの新作は、
野望と愛憎渦巻く"戦国乱世"。

多くの時代劇で描かれてきた
美しく清らかな武士道や士魂を
鼻で笑い飛ばすかのような、
欲に塗れた泥臭い戦国の世界を
北野ワールドで描き切
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.2

映画版、ドラマ版で、
互いの共通点や繋がりは描かれながら
顔を合わせたことはなかった3人が
ついに待望の出会いを果たす。

能力を使うと、体が入れ替わる
という今作ならではの仕掛けを活かした
3人での
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

山﨑貴監督が描く、
戦後日本を襲うゴジラの咆哮。
生きて抗え。

ゴジラが映像に映ってる限りは
最高に面白い作品。
ゴジラが映ってるシーンは
全て満点レベルに近い。
シリーズでも屈指の恐怖感をもつ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.3

お弁当屋さんで働く元風俗嬢のちひろさん。
彼女の不思議で独特な魅力は
周りの人の心を溶かし、癒す。

独特の世界観と、不思議な魅力を持つ、
ちひろさんにどんどんと引き込まれてゆく。
孤独を抱える人、周
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

4.2

クリスヘムズワース主演の
アクションシリーズ2作目。
特殊工作員タイラーレイクが
新たなミッションに挑む。

前作より、物語全体のトーンが
やや明るくなった印象があり、
よりアクション要素を
前面に押
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