ガイリッチー働きすぎ問題。
いつものクレイジーカメラワークと男の友情ドラマでいつものファンは喜ばせつつも、シリアスさは凄まじい。
1シーン1カットというトリッキーな演出が結構ハマっていたと思う。自分の感覚として、心に残る会話や体験の一つ一つは前後を飛ばしたその瞬間だけ頭に残っていることがある。その記憶を思い出した時の質感がこの映>>続きを読む
話は無難なラブコメだが、シドニースウィーニーとグレン・パウエルの魅力で何十倍も底上げされている映画だった。
原作はシェイクスピアの「から騒ぎ」で、来賓客が主演二人をくっつけようとする下りがいかにも劇っ>>続きを読む
面白かった。これまでの是枝監督の作品の中で最もエンタメに振った作品だなと感じた。是枝監督は社会性の強い話題をテーマにすることに長けている監督だが、今作もそうした強みが発揮させられている。しかし、そこに>>続きを読む
フュリオサに対する制作陣の強い愛情を感じた。具体的には、もっと派手なアクションが見れるかなと思っていたが、そんなになかったのだ。まあ、この映画の主人公が強く聡明なフュリオサである時点でそれは明白だ。彼>>続きを読む
寝てしまった・・・。
音響がデヴィッドリンチ作品らしく不気味でおぞましく、隠しカメラによるドキュメンタリーチックな映像もいい雰囲気を醸し出しているが、テーマが先行しすぎていて、映画としてはあまり面白く>>続きを読む
モンスターたちの奏でる勇壮なドラマに、守られる側の人間たちはひたすら解説に回るのみ。ゴジラ-1.0を観たある映画監督は「もっと人間ドラマが見たい」と言ったらしいが、この映画は逆。もっとコングとスーコの>>続きを読む
棒読み演技や車の後ろからカメラを回すなど、トリッキーな演出が見てとれるが、実は「ファーゴ」や「スリービルボード」に似た物語だと感じた。
田舎町にグランピング施設を作るという騒動から、目先のことに頭が>>続きを読む
果てしない孤独の静けさに打ちのめされ、うなずかされた。
日本のノスタルジックな幽霊譚「異人たちとの夏」をリメイクした本作は、主人公をゲイの男性にするなどの様々な変更点を加えることで、過去の思い出に出>>続きを読む
新海誠の「秒速5センチメートル」やリチャードリンクレイターの「ビフォアシリーズ」を想起させる切なさマシマシの恋愛映画。NYの美しい風景を映しつつも、アジア系の我々ならわかるあの奥ゆかしい雰囲気で過去の>>続きを読む
父親の無言の圧力に押しつぶされるような気分にさせられた。
映画を観ていて、最も雰囲気が似てるなと感じたのは、アーサーミラーの戯曲「セールスマンの死」だった。この劇の主人公ウィリーローマンは、セールスマ>>続きを読む
ノーラン映画史上もっとも人間臭い人の多い映画。
繰り返し見れば見るほどわかる主人公オッペンハイマーのダメっぷり。彼はあらゆるところで人を無視したり冷徹に接して敵を作っている。それ以上に興味のある事柄>>続きを読む
ちょうどいいアクション映画だった。
ストーリーはありきたりで、むしろテコ入れが雑ですらあるが、アクションシーンがすごいのて中和。中盤の長回しがすごかった分、終盤の肉弾戦で予算が尽きちゃったのかなと思っ>>続きを読む
ジョンシナがとにかく輝いてる一本。ユダヤ人の割礼の儀式や主人公の過去に、「グリーンブック」を撮ったピーターファレリーの真面目さが見えるが、それを上回るジョンシナのアホっぷりに全てがかき消される。アクシ>>続きを読む
「スターウォーズ」かと思ったら「ゴッドファーザー」だった。
「DUNE」シリーズを批判する人の声で見受けられる意見の一つに「シンプルすぎる」という声があった。確かに、この映画シリーズはスペース・オペ>>続きを読む
スピルバーグが80年代に撮った映画のミュージカルアレンジ。パワフルな歌唱シーンに対して、ストーリーは80年代版と変わらず非常にシリアスなので、高低差に驚くこと間違いなし。具体的に言えば、皆で楽しく歌っ>>続きを読む
前半寝てしまった、、、。
この映画で大事なのは、母が殺したか殺してないかではなく、観客が何を信じるかということだと思う。息子は父親の視点で屋根裏から見下ろした時に、何かに気づいたのかもしれない。
「テッド」~「テッド2」の合間にセス・マクファーレンが顔出しで作ったこの一本。
西部劇がメインジャンルなのに時代考証なんてそっちのけの世界観がステキ。ストーリーの深みなんてこの手のコメディではあるよう>>続きを読む
「もう終わりにしよう。」「脳内ニューヨーク」のチャーリーカウフマンがこんなに優しい映画を作るとは。
この映画は怖がりな少年オリオンが、恐怖を克服する旅に出るところから始まるが、話は二転三転し、オリオ>>続きを読む
ランティモス版「フォレスト・ガンプ」?
エマストーン演じる脳みそが赤ん坊のベラが、さまざまな出来事(ほとんどsex関連の)を通じて成長していく。
テーマは「バービー」で描かれていたような現代社会にお>>続きを読む
絶叫計画シリーズの中では一番好きな作品。
「ホットショット」で散々笑かしてくれたチャーリーシーンの登場シーンはハズレがない。
鑑賞後に原作購読。
脚色がとにかく丁寧。1〜3巻ぐらいの内容をうまく整理して程よく緊張と緩和が保たれるようにしている。今後重要な鍵を握ってくるあのキャラクターやこのキャラクターも、露骨に出番がない分>>続きを読む
バーンスタインの功績をたたえる映画と言うよりは、夫婦の絆を表現した物語のように感じた。アンドリュー・ヘイの「さざ波」のように、妻の悲しい片思いが描かれている。冒頭のバーンスタインがホールに駆け込むシー>>続きを読む
すごい!これは本当にすごい映画!
この映画は和山やまの同名コミックを原作に、原作の魅力はそのまま、原作ファンならさらに楽しめる作りになっている!
シンプルなBGMに、抑えた演出、ヤクザたちの絶"妙">>続きを読む
フィンチャーは、合う作品と合わない作品があるが、今作は合わない方の作品だった。
いつも通りのスタイリッシュなOPから、ファスベンダー扮する主人公の無機質なモノローグ。この時点ではなかなかワクワクして>>続きを読む
古き良きミュージカルの形式を踏まえつつ、後半ではポールキングらしい怒涛の伏線回収が楽しめる。ティモシーシャラメの見事な演技に関してはいうまでもなし。企業のカルテル化や弱者の搾取などに、ロアルドダールと>>続きを読む
凄まじく面白い。ワンカットによりレストランの緊張感が見事に表現されていて、主人公の追い詰められていく様が生々しく映る。 「the bear」や「ディナーラッシュ」など、三つ星レストランを題材とした映画>>続きを読む
「ジョーカー」や「グラディエーター」のイメージが濃いホアキンフェニックスだが、こうした繊細でやさしい演技が彼の本質だと信じてる。
シャッフルされた時間軸や、時折挿入されるアニメーションでジョンキャラハ>>続きを読む