このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリーのようだった。あまりにも自然だった。
相手を思う気持ちって、それを渡したり受け取ったりっていう行為がうまくいかないことが多々ある。それがどういう結果になるのか、助け合う、愛し合い満た>>続きを読む
天井のない監獄と呼ばれるガザの一角の、女性たちだけの美容室。メディアでは男性目線、軍事中心、かつ一元的に伝えられがちなガザの様子に対し、この映画では女性たちからみた、戦闘と隣り合わせの日常の一コマが描>>続きを読む
田舎の貧困(「走れロム」で描かれる都市部の貧困とはまるで違う)と発展する都市の対比、都会への憧れやそれが与える希望、その都市の医療からの金銭的理由による排除などが、淡々と、素朴な父子の無条件でピュアな>>続きを読む
ロムとフックの生きる力がとても尊く感じられるとともに、その力のすべてをデーに注がせてしまう社会のあり方が悔しくてたまらない。フックの名の由来、えーと思ったけれど、ベトナム語にすれば「福」。なんと縁起の>>続きを読む
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悲しくて、怒りがとまらなくて、そして恐ろしかった。
村には、震災前から重たい空気があった。澱んだ空気、もつれた人間関係。戦争やデモクラシーという時代のせいもあれば、男女間の普遍的な感情もあるし、閉鎖>>続きを読む
静かで単調な進行とカイルオンの音楽がわかりやすくドラマチックな様相が組み合わさって、独特な雰囲気をつくりだしている。それはユンの内面を映し出しているようでもあった。この濃密で、少しむせそうな、でも美し>>続きを読む
在日朝鮮人が生きる戦後の日本社会を描いた作品。静かな映画の雰囲気は好きだった。一言で在日朝鮮人といっても一世、二世でちがうし、戦前に渡ってきた人たちや、戦後に済州から渡ってきた人などもいる。帰国する>>続きを読む
群青の海に鮮やかな赤い血が広がる場面は圧巻だった。人間がちっぽけな存在であること、そしてだからこそ、力を合わせること、知恵を蓄え思考や思想を深めることで、生存が可能になってきたのだと思わされる映像だ。>>続きを読む
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誰かが誰かを想う強くて優しい愛情と、少しずつのお節介が物語を動かしていく。とにかく優しくて、だけど受け入れざるをえなかった不条理もある。韓国籍の母親を持つことを隠してきたジュン、男尊女卑で大学に行けな>>続きを読む
とてもよかった。ドラマでありながらドキュメンタリーのようで、ときどき台本があるのかリアルな生活の一部を切り取っているのか、わからなかった。阿寒湖アイヌコタンに生きる人たちの感情、文化が繊細に映し出され>>続きを読む
彼女たちの心に、経験に、想像力を働かせることすら恐ろしくてできなかった。いますぐに消化できないけれど、しっかり心に留めていきたい。
ようやく鑑賞。
朝鮮語で聞き、日本語字幕を読んでいたためだと思うが、あるいは物語の展開を追わないといけなかったからか、なかなか詩をじっくりと堪能できなかった。おそらく詩を際立たせるために他の構成をシ>>続きを読む
今年の頭に初めて沖縄に行き、ずっと行きたかった佐喜眞美術館にも行ってきた。学芸員さん?職員さん?よりドキュメンタリー映画のお話をうかがっていて、とても楽しみにしていて、ようやく。
率直にいえば、これ>>続きを読む
切ないけど幸せな気分になれた。池松くんがいつもよりタイプだった…!沙莉ちゃんは安定のかわいさ。ふたりのかけあいが最高だった。
最後の最後にタイトルの意味がわかった。なるほど。
小説を読んで本当に本当によかったので映画もようやく鑑賞。結論としては小説のほうがよい(たいていそうだが)。小説のほうがよかった点としては、相手を理解する過程がもっと緻密に丁寧に描かれていること。ルイー>>続きを読む
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とてもよかった。きっとあるだろうと思うこと、だけど知らずに無自覚に生きていそうなこと、そういうことがしっかりと描かれていた。
ろう者の家族のなかに生まれたただ1人の聴者。
ろう者って音が聞こえないか>>続きを読む
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ものすごいものを見てしまった気がする。好みかどうかと言われると好みではないけれど…。どこかの街の一角にある、不幸ではないけれど平凡でストレスフルな生活。それをなんと、マルチバースとカンフーで描き出した>>続きを読む
愛の極限を描くためのストーリーなのかもしれない。でもやっぱり、愛情表現が命を殺めることでは決してあってはならない。
確か『悪人』では、それが中心のテーマになっていたようにおもう。この作品は同性愛、家>>続きを読む
公開時に気になっていたけれどそのままになってしまい、WOWOWで観た。やっぱり映画館で観るべきだった、と思う作品だった。もし機会があれば映画館で観たい。
映像があまりにも美しい。夜想曲と題するだけの>>続きを読む