軽率さんの映画レビュー・感想・評価

軽率

軽率

牯嶺街少年殺人事件(1991年製作の映画)

3.0

だいぶ長いから正直なところ全然集中して見られていない…。ので、内容についての感想は書けない。ほの甘い青春…と思っていたらすげー苦かった。
が、1960年代?台湾の話とあって、「返校」を見ているので、少
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ものすごくヒリヒリする。ずっと怯えてるし怒ってるサオリ。それに他人の身勝手さにもヒリヒリする。傷つくならSNSなんか見なければいい、それはそうなんだけど。自分にもともとある罪悪感と赤の他人からの心無い>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.8

図書館員最高じゃん…🙏😇病院・図書館・ボウリング場とか、色づかいや場所がかっちりキマって絵ができているのがめちゃくちゃ気持ち良いし、甘さとハードさとネオンに暴力の嵐!カレン・ギラン大好きで、カーラ・グ>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

3.8

一言で言うと、世にも奇妙な物語のような感触。変だった!変だけど、面白かった。
「究極の美しい自然に、人間は存在しない」それでも、人間だって、人間の営みだって美しいじゃないか。と、なぜだか太陽系連合目線
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

女子高生→大学生の日常パートと、異星人パートが崩れないまま終わるとは思わなかった。おんたんが変えた世界。おんたんの絶対。
何を失おうとも世界が壊れようともあなただけが私の絶対だから、それだけがあればい
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

清貧というのか、穏やかで清廉な、長屋暮らしの浪人柳田。もとは碁で繋がっただけの強欲な質屋の主人公源兵衛がそれに感化されていく。季節の流れで互いに良い友人関係になっていったとわかるのが好きだった。碁に対>>続きを読む

マイ・スイート・ハニー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

笑った笑った😂ちょっと変でいい人なチホさんと、結構ぐいぐい行くイルヨンさんの、もどかしくもおもしろおかしい大人のラブコメ。大人のって、別に変な意味じゃなくていい年したって意味なので、家族のしがらみみた>>続きを読む

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.8

グレン・パウエルとシドニー・スウィーニー!結婚式!オーストラリアの景色!これだけで十分!小学生みたいなしょーもないギャグも、もはやこれはこれでOK!みたいな感じ😂真っ当にロマンチックで、おおげさにコメ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

「悪は存在しない」で不思議な質感だったからこちらも見てみた。やっぱり不思議だった。感情の発露?温度?が低い。でもなんとなくそれが心地よい。
感情の温度が低い=抑制が効いたとは、つまりコントロールすると
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

感想を書くのが難しいなぁ…。時々プツンと音楽が途切れたり、そもそもその音楽自体が美しくもなんとなく落ち着かない感じがして、ざくざくと聞こえる足音すらも、どこへむかって行くんだろう…という不安をおぼえた>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スティーブンの絶妙に不安そうというか不幸そうというか、あの憂鬱そうな顔つきが、巻き込まれ型コメディ好きにはたまらない。ある意味「やべー女に引っ掛かっちゃった」系でもあるんだけど、諸々の結末が爽やかなの>>続きを読む

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

やってる音楽はゴリゴリのヘヴィメタなのに、なんとなーくゆるい主人公たち。小さな嘘からなし崩しに町のヒーローポジションに祭り上げられる前半、どん底を舐めるも面白さが加速する後半、全部笑いすぎてやばかった>>続きを読む

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.8

1874年のドイツ。英語教師のコッホ先生がサッカーボールをひっさげてやってきた。スポーツもので学園もので、型破りな教師もの。ありがちな流れとはいえ、サッカーを通してフェアプレイの精神や仲間意識が育って>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一瞬前まで楽しそうだった女の子が、バシャリと液体をかけられて、え?何?と思った瞬間に灯るライターの火に、息を呑んだ。夜の画面の端が明るくなって…映し方怖いんだよ。映し方も怖いけど、事実そのものも怖い。>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もし単なる、出会って別れてというラブストーリーだったらそんなに興味が持てなかったもしれないけど、消されたくない記憶の抵抗がスリリングで、またちょっと謎めいた要素もあって最後まで面白く見られた。
私はお
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オスカー・アイザックがセクシー。だけで済ますには惜しいのだけれど、どんな言葉が適切なのかが難しい。この作品の凄さは、私にはまだちょっと理解できていないかもしれない。
「なんなんだろう、この人は」が、最
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

おじさんと私だけの世界に邪魔者がやってきた!エッラがおじの恋人に仕掛けるイタズラの数々…。かわいらしくて軽快で、しっかりほっこりさせてくる。
エッラの世界にはトミーだけで良かった。でもトミーにはトミー
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

縁についての物語。あるいは初恋の。24年越しの初恋。
正直…感想が書きづらい…。
まず1番の感想は「初恋を20年も引きずるものじゃないなぁ」だった。最初、ヘソンは何をしに行くのだろう、と思ってしまって
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

原爆の!原爆の!と身構えるほど科学の話でもなく、どちらかと言えば政治多めの話で意外だった。だから面白いかと言われると、全然知らない話ばっかりで、TENETとかとはまた違う意味でついていけてないのだけれ>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

いきなりクライマックスみたいな危機シーンから始まる!のに、その危機がずっと頭上にあり漠然とした不安を抱えながらもぽやんと女子高生の日常なので、面白いとは聞いていたけど何がそんなに人を惹きつけるのか…と>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

へー、デヴィッド・リンチ、こういうのもあるんだー。意外!奇妙さがあまりない!まぁ、トラクターでロードムービーってこと自体が奇妙ではあるんだけど。
『ツイン・ピークス』の時は、間=笑えるおかしさだと思っ
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ロボコップ(2014年製作の映画)

3.5

評判が悪いのはなんとなく耳に入っていたけど、全然悪くなかったよ!ジョエル・キナマンが好きっていうのは、まぁ、ある。あと、かわいそうなキャラって、好きなんだよね(最悪な感想だ!)動く時にいちいちウィンウ>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

特別何かに追いかけられるとかいうこともないのに変な言い方だけど、手に汗握って妙なスリルを感じながら見た。ジョイの施術のシーンはもちろんヒヤヒヤしたし、それ以外でも、もし何かあったら…と。もしたった一人>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

音がすごかったー。めちゃくちゃリッチな体験だった。映像も贅沢で、思う存分世界に浸れる。見た環境(Dolbyシネマ)のせいもあるかもしれないけど、前作より世界にのめり込んで見られた気がする。とはいえ、前>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

そりゃあそうなるでしょうと言われればそうなんだけど、魔法が答えではないというのが良かった。みんなの役に立たなくちゃいけない、愛されなければいけない、そうじゃないなら価値がない。そんなことはないのだ、ミ>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「昔は良かった」の究極な、そして最低な形の一つ。この映画、1番の旨みは「えっ⁈」となることだと思うし、ネタバレも今まで踏まず、ポスタービジュアルもあらすじも読まずに見始めたため、「えっ⁈」のチャンスは>>続きを読む

善き人に悪魔は訪れる(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

悪人の更生の話かと思ったら、主婦の自立の話だった。自分を大切にしてくれない者など、捨ててしまって良いのだよ。
「刑事ルーサー」でイドリス・エルバを知ったので、ただの良い人よりは悪人に寄った役をやってほ
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本当のことを言うと、終盤までは、あまり好きな映画じゃなかった。最近だと『ボーはおそれている』もそうだったし、ああいう大人になっても親が怖いって話って、『ジプシー』を見て以来結構苦手に感じていて。父親が>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.6

上白石萌音の芋くささが最高にハマっていた。頑張ってるし、応援したくなる、絶妙な芋。(まぁ芋くさい最初の方でもダンスシーンの姿勢の良さとかただものじゃなかったが)それに最後の大変身!これを見るためだけで>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

3.8

ジョン・フォード監督作品。初めて見たような気もするし、でもやっぱり姪のあの展開を知っていたような気もするし…。よくあるっちゃよくある話なんだろうか。でもまあ、何度見ても良いものですね。
イーサンの鬼気
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

はぁ…良い映画だった。しんどいはしんどい、納得したハッピーエンドだとしても。彼だからこそ、つまり自分だからこそと考えて託した気持ち。一緒にいたのが彼だからこそ、死にゆくときに写真や映像じゃない本当のテ>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

時代も場所も違うのに、なんとなくこれは西部劇だと思った。主人公ジジイだし全体的に灰色だし全然喋らないし激渋。「あれはコシチェイ…!」みたいなこと言われても知らんし…ってなるけど、そういう説明セリフとか>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あっはっはっ😂もうこれは!こんなのは!エリーのお父さん(の設定)が歯科医…?となった瞬間にスイッチが入ってしまって、私の負けが確定した。「本屋に行ったら歯医者がスパイだった」あのスケッチが、超豪華キャ>>続きを読む

どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.8

良かったことも悪かったことも、人生の切れ端を書き散らした紙をいっぱいに詰め込んだ、目まぐるしくも楽しい物語。
『デヴィッド・コッパーフィールド』を読んだことがないのだけれど、あらすじを読んだ限り割と展
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

へぇー…面白かった。好きじゃないけど。面白かった。積極的に悪事を犯すわけじゃないんだよね、ただものすごく倫理観がずれているだけで。じわじわと話の通じなさや押しの強さが現れてくる。人から吸収して人を思い>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

『ミッドサマー』は予想外のことが何一つ起こらなかったのだけれど、こちらは予想外の画しか出てこない独特さ。どこなの?何なの?いつなの?ずっと悪夢みたいな話。ずっと悪夢なのであればそれはきっと胎児の見る悪>>続きを読む

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