決断に伴う責任があまりに重すぎて、かえって現実感がないように思えてしまう恐ろしさ。文字通り「憑依型」の名演技を見せるゲイリー・オールドマンが流石すぎる。ウィンストン・チャーチルを完璧な人間として描こう>>続きを読む
凄まじいクオリティの作品だった。「エンスラポイド作戦」のWikipediaを読むと、かなり忠実に描いているらしい。知っておくべきだと思うので、観てよかった。ほぼ「ピーキー・ブラインダーズ」みたいなキリ>>続きを読む
サイケデリックで斬新な映像世界に、ギャグ的な要素を加え、さらに普遍的なメッセージを伝える、という離れ業を見事にやってのけている。
出演時間は短くも、存在感を発揮しているスカイ・フェレイラが良い。ベイビーとデボラのやり取りが素敵だった。
ユーモアと絶望のバランスが良い。いつの間にか「ブラック・ジョークそのもの」みたいな世界になってしまっていて、たぶんもう取り返しはつかないのだろう、と気付かされる。
この男、アイヴァン・ロックの不器用さと中途半端な誠実さは、割と他人事ではない。舞台は車内のみ、会話は電話のみ、映るのはトム・ハーディのみ、という斬新な演出だが、主人公が対峙している感情は、極めて普遍的>>続きを読む
いや、歌えるんかい!いくら何でもスターすぎるって!「デューン」のポール・アトレイデスとしてのティモシー・シャラメも素晴らしいが、ウィリー・ウォンカ役もかなりハマっている。ヒュー・グラントのウンパルンパ>>続きを読む
クリストファー・ノーランのデビュー作を映画館で観るという贅沢な体験ができた。次作「メメント」から、最新作「オッペンハイマー」まで、監督のやりたいことは大きく変わっていないのだと思うと、とても面白いし、>>続きを読む
モキュメンタリーというフォーマットの面白さを実感した。客観的な情報が全く与えられないので、観客も、ひたすら「それ」から逃げ続けるしかない。その圧倒的なリアリティが、かなり癖になる作品。
ホアキン・フェニックス×エマ・ストーンの共演ということで、まず大変ありがたい。ストーリーが加速度的に面白くなっていくところも素晴らしい。
ジェニファー・ローレンスにも、クリス・プラットにも、強く感情移入しながら観た。宇宙船のデザインや、美しくも激しい宇宙の映像表現が素晴らしく、登場人物の想像を絶する孤独に圧倒的なリアリティを持たせている>>続きを読む
ティモシー・シャラメの演技が、繊細で素晴らしい。雨の表現が美しく、不快感がないのが凄い。微妙なすれ違いとか、ちょっとしたミスコミュニケーションってよくあるのだけど、人付き合いのスタイルの違いって結構ク>>続きを読む
前作において確立されたサイバーパンクのヴィジュアル・デザインを、ドゥニ・ヴィルヌーヴらしいセンスも反映しつつ、見事にアップデートしている。その上で、JOIという魅力的なキャラクターを新たに生み出したの>>続きを読む
人間に創り出せるものとは到底思えない映像の連続に、歓喜や興奮を通り越して、畏怖の念すら覚えた。美しいヴィジュアルとは対照的に、ドラマそのものはダークに徹しており、単なる英雄譚に終わっていないのも素晴ら>>続きを読む
独特の雰囲気を纏った映画。ナタリー・ポートマンも、ジャン・レノも良いが、ゲイリー・オールドマンが凄い。
ブラッドリー・クーパー扮するパットの苦悩と痛みに、特に共感した。また、「ハングオーバー!」を観た後だったので、彼の演技の幅に驚いた。ジェニファー・ローレンスって、不思議な魅力を纏った俳優だなと思う。ロ>>続きを読む
これは紛れもない傑作。ロバート・デ・ニーロの名演技が光る。働くこと、生きること、周りの人と向き合うこと、それらの大切さ、素晴らしさを改めて教えてくれる作品。とにかく前向きな気持ちになれる映画だと思う。
もはや「ハメの外し方」大喜利と化した100分間が楽しすぎる、くだらなくて下品で最悪で最高のコメディ。
トラヴィスの「生きづらさ」を見事に表現したロバート・デ・ニーロの演技が凄すぎる。徐々に狂気に蝕まれる様も、リアルすぎて目を背けたくなってしまった。タクシーのフロントガラスに映るニューヨークの街が、悲し>>続きを読む
若干どんくさいトム・クルーズが、新鮮でかなり面白かった。意外と笑えるところが多く、それでいてタイムループ系SFとしての完成度も高いので、魅力的な作品だと思う。エミリー・ブラントの登場シーンが美しかった>>続きを読む
邦題を「ボーダーライン」とした意味はわかるが、そのまま「シカリオ」で良かったのでは?作品自体は、素晴らしい。エミリー・ブラントが張り詰めるような緊張感を見事に表現していて、高い臨場感がある。ベニチオ・>>続きを読む
中高の部活に少なくとも一人は存在する「意地の悪い人間」が一人も登場しないのが「ハイキュー!!」の素晴らしいところ。特に、黒尾さんみたいな先輩がいたらよかったのになあ、と強く思う。
【追記】
2/21>>続きを読む
どうやら2にはキリアン・マーフィが出ているらしい、ということで観てみたが、やっぱり「何で仕事の合間を縫って、わざわざこんな映画を観ないといけないのか」と思わずにはいられなかった。いや、でも1より面白い>>続きを読む
極限の緊張と恐怖に耐えながら「何で仕事の合間を縫って、わざわざこんな映画を観ないといけないのか」と思わずにはいられなかった。逆に考えると、そんな映画を作れるのは凄いと思う。一体それが何なのかもわからな>>続きを読む
マ・ドンソク×ソン・ソックというだけで最高だが、内容も笑えるシーンと痛快なアクションが満載で、かなり満足度の高い作品。
ソン・ソックが見たくて2から観てしまったが、1も面白かった。やはり、マ・ドンソクという存在の安心感が凄い。絶対に負けない感じがする。
ジム・キャリーの代表作なので、コメディかと思いきや、意外にもディストピア系SFに近い作品だった。かなり不気味な脚本が素晴らしい。フィリップ・K・ディックの作品からのインスピレーションもあるらしいので、>>続きを読む
ジム・キャリーの顔芸が凄すぎる。どうしても笑ってしまうから凄い。話はわかりやすく、王道のコメディという感じ。ラストもなかなか良い。
ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの繊細な演技に魅せられた。ラストシーンも素晴らしく、やはり本作の魅力には抗えないと思った。
公開当初、映画館で本作のオープニング・シークエンスを観た時の衝撃と興奮を思い出した。ロケーションは「スカイフォール」よりも華がある気がする。また、前作からの新たなM、Qやマニーペニーといったキャラクタ>>続きを読む
ダニエル・クレイグ版007の中で、英国的情緒を特に強く感じる作品。ボンドの内面に潜っていくようなシリアスな作風が魅力的。その他にも、衝撃のオープニング・シークエンス、ボンドとMの複雑な関係性、ベン・ウ>>続きを読む
一切の感傷を排した今作の作風を強く支持する。007ファン垂涎のアクション満載で最高なのだが、カット割が細かすぎて、激しいアクションの全体像が捉えにくいところがあった。何度も観たら、慣れてくるだろうか。>>続きを読む
ダニエル・クレイグ版007は、5作品を通して1つの物語を紡いだが、ジェームズ・ボンドの描き方も「カジノ・ロワイヤル」から「ノー・タイム・トゥ・ダイ」まで一切ブレなかった。それは、この第1作の完成度が極>>続きを読む