多摩の映画好きさんの映画レビュー・感想・評価

多摩の映画好き

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ミッシング(2024年製作の映画)

3.9

社会の縮図を幼児失踪事件の被害者の家族、マスコミ、世間を通して描いている社会に切り込んだ作品。
物語に起伏やドラマチックな展開はないけれどもリアルに描いておりドキュメンタリーを観ているかのよう。
真実
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

不寛容さ、社会の縮図、人権、モンスターピアレンツ、人種差別、99分があっという間に感じるほど内容が凝縮されている。
初手を間違えたり、何かが起きたときに崩壊していくさまを学校という狭い閉塞的な世界のみ
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

とても裕福で幸せな家族とその外で行われている残虐な世界がとても対比されており、恐ろしかった。
音や映像、余白で感じる映画。
時々映し出される映像と主人公の最後のシーン。
私含め日本人はおそらく大半があ
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地球星人(エイリアン)は空想する(2023年製作の映画)

3.7

SF要素満載のタイトルだが、実はいろんな要素が組み込まれている作品。
社会的映画でもあり、生きづらさを感じている人達を描いた作品でもある。
映像などがとても綺麗で味のある作品。
主人公は真面目で社会に
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.1

何となく結末は分かるけど全然良いし、感情がとても動いた。青春と虚無な現在が時間と国を越えて交互に映り、バランスがとても良い。ランタンや冬の景色、台湾の街並み全てが美しい。台湾の温かさはやはり素敵。
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走れない人の走り方(2023年製作の映画)

3.9

不器用な人を描いた作品は個人的に好きで一生懸命なんだけどまだまだ色々甘い点があり周りに迷惑をかけながらなんとか支えてもらいながら。それを許させるキャラ得というか人間性。それがあのお父さんがでてきて腑に>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

魂込めてJAZZをする若者3人!!
映画館でなくても熱い演奏シーン。
映画館で観たかった!!
JAZZを信じている。。こんな世の中だからこそ、本気で魂込めて打ち込むことがとても尊い。
演奏シーンの映像
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オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて丸の内TOEIにて。
台湾映画の経験があまりなく、門脇麦さんが出演されていることから鑑賞させて頂いた。門脇麦さんの目というか表情がいつもとても良いと感じる。
今回の役は完全に台湾人ということ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.9

毎年クオリティを保ってくるところがすごい!超人っぷりが面白い!
そして恋愛模様も最近面白い!もみじの出現により。笑
いやこれはしかしキッドとの関係性が今回一番のオチでしょう。

忘れてくけど(2017年製作の映画)

3.6

おっさんの死までを若者たちが一緒に過ごしていく。
家族に見放されても、おっさんに光が少しでも当たったのなら良かった。
死を少しでも明るくさせてくれた作品。

ROLL(2019年製作の映画)

3.6

友人が面白く笑えた。ところどころ笑いを入れていた。
SFっぽさだったりスリラーっぽさもありながらも、青春でもあり、色んな要素があるなあと感じた。
村瀬監督の学生時代の作品!!

赤い惑星(2020年製作の映画)

3.7

村瀬大智監督『霧の淵』公開記念特別上映会にて。
『赤い惑星』
死生観が全面的に出ているかと思いましたが、その後の監督のトークでは生きることをテーマに伝えたかったとのことでした。
人がどんどん消えていく
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霧の淵(2023年製作の映画)

4.0

奈良の川上村の山々や川、霧の景色がとても美しい。そして神々しい。

シゲ兄はどこへ行ったのだろうか。隠れるにはちょうど良いかもなと。
確かに田舎は皆が近いようで、いざ居なくなっても誰も探せないような淵
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.9

リバイバル上映。
映画館で観たのは初めてでした。
学生の時に観て、それから言の葉の庭までの流れがとても好きでした。
コスモナウトが当時は一番好きでしたが、今日桜花抄をみてとても感動というか、運命に抗え
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

切ない。最後のシーンに全てが集約されているかのような、けれども近いようでとてつもなく遠い24年間だということを、感じたんだろうな。
確かに自分で選択をしていったんだろうけど、たらればなんだけど。考えて
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.0

北アイルランドの紛争がある町で、学校の生徒達へ哲学を通して、学ぶ。
多くの子どもたちと哲学をヒントに対話を繰り返す校長先生をはじめ先生。
それにより学んでいく子供を描きながら、アイルランドの紛争による
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はこぶね(2022年製作の映画)

3.7

視覚障害という不自由さを感じさせすぎず、自立して生きている姿がとても綺麗だった。音楽も街の雰囲気とあっていて美しい。透明人間にならずに人としっかりと関わり、廃れていく街や友人との別れがありながらも自分>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

途中までなんとなくメッセージ性は伝わったもののよく分からなかった。
最後にお姉ちゃんが弟のためにこの城を作っていたこと、他の子達の人生が好転していくためということがわかりました。

現代、過去、学校は
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

IMAX鑑賞で間違いない。
音響迫力、映像の美しさだけでも映画の世界に没頭できて、あの砂漠の美しい世界に引き込まれる映像体験はとても心地が良かった。

大型サンドワームが最後3体ぐらい?で攻撃するライ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

タイムループが段々心地よくなっていくんだけど、同じ日が続くのは無意味だと思っている彼女と同じ日が続くのが良い彼氏。
彼氏はずっと1人でタイムループしていて少し惰性というか抜け出すということすら考えてい
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

続編として1との繋がりがルースターとの関係性で演出されていてとても良かった。
しっかり時間が経っているのが戦闘機もそうだし、トムクルーズの貫禄も含めて最高に出ている。
空中戦の迫力も変わらず素晴らしい
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.7

試写会にて。
映像がとても綺麗だったのは監督の特色が出ていたんですね。監督の特色があってとても素敵でした。
愛が終わらない方法は?という問いかけ、ずっと考えてしまったけど、美化される恋愛ってずっと綺麗
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

part2が絶賛しれており、鑑賞。
原作がとても壮大なSF作品ということでハードルはかなり高いものだと思うが、現代の映像美がいかんなく発揮されとても美しく今後に大変期待ができる。
序章という感じでした
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市子(2023年製作の映画)

4.2

無戸籍児童、ヤングケアラー、性加害。
多くの問題をテーマにした作品。
冒頭の幸せオーラからの失踪シーンからの流れで、刑事が『この人は誰ですか?』と尋ねるシーンは鳥肌が立つ。
全体的なストーリーはよくあ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

裁判を通じた夫婦家族のヒューマン要素のあるストーリー。
ミステリーのように犯人は誰?と実際に裁判になるとならないのかもしれない。
結局世間や傍聴者含め結局真実は明らかにならず、本人のみぞ知るみたいな。
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

あまり評価があれでしたのでそこまで期待せずに鑑賞(失礼ですいません)
しかし思ってたより良かった。マーベルズは初めから能力を持った女性3人でしたが、本作は誰も能力に気づいていない一般の人間の女性4人。
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.2

原作を読んでいませんが、2時間の中で個人的には全く無駄のない展開。苦しい役所を演じた杉咲花さんと志尊淳さんの演技は圧巻であった。
志尊淳さんの表情であったり違和感というのは比較的すぐに回収された。もう
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MY HOMETOWN(2022年製作の映画)

3.7

地元を同じく出たのでなんとなく田舎の狭さや閉塞感、東京への憧れはわかるかな。
家族は喧嘩してばかりだけど、ほんとうは身近だからこそああやって本気で言い合ってしまう。そこに祖母がうまく絡んでいて、すごく
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明ける夜に(2023年製作の映画)

3.8

8月31日から9月1日までの夏が終わる一日をそれぞれ事情を抱えている人たちが織りなす青春群像劇。
たった1日なんだけど、区切りをつけているところがそれぞれが夏に何か思い出を作ったり、吹っ切れて前に進む
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恋は光(2022年製作の映画)

3.5

原作等なんの予備知識もなしに鑑賞。
恋というものを哲学的に捉えて真髄に迫る中で、自分の気持ちや本当の恋に気付いていく。学園もの?だが、いろんなロケ地で撮られていて、風情のある家など楽しめたかなと思う。
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

映画界の大物プロデューサーの性加害行為をNWタイムズ誌が暴くドキュメンタリー。数多くの名作プロデューサーであり、作品を多く観ていたのでなんとも言えない気持ちになる。地道な取材や被害者とのやりとりはとて>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

ケイトブランシェットの演技に魅入ってしまった。長い時間の中でリディアの内面を少しずつ理解できると共に、ほんの一つのポイントで評価されてしまう立場の辛さ厳しさ、現代のスキャンダルを見ているかのような感覚>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

スピルバーグ監督の自伝。
かなり自身を客観視できていて、こんなに繊細に映画監督として、映像で描くというのが素敵。
巨匠としての成功ストーリーを描いたものではなく、家族のことや差別のことなど幼少期から学
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

精神的な病については勉強不足であり、恐縮ですが、世の中には多くのことを抱えながら生きている人たちがいてそれを自分で抱えながら、誰かにサポートをもらいながら生きている人たちがいるということを、ゆっくりと>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

もう一回観たいと思う。
画に魅力される。一夏の親子のバカンスが愛おしくもあり、不安さを感じさせる描写に想像を掻き立てられる。
この長いようで短い濃密な時間がとても尊い。ホームビデオを観ているかのような
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