halさんの映画レビュー・感想・評価

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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.4

完成披露試写会にて。

70分強という長くないはずの映画だけど、神経がもたないんじゃないかとすら思ったくらい、ヤン・イクチュンさんの凄さを画面いっぱいに体感した。

生田くん演じる浅井が感じる、恐怖が
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市子(2023年製作の映画)

3.8

何とも言えない。

実際に市子の置かれている状況を経験している人が少なからず存在するのだと思うと、彼女の生き方を否定できないし、何を思っても違う気がした。

間違っていることはたくさんある。
でも、自
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.3

時代を反映した話だということはよくわかる。
フェミニズムは大きなテーマだと思うけれど、それ以上に男女平等社会だと謳われるようになった一方で、「女性はこうだ」という固定観念が当たり前に根付いたままの、自
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.2

映画全体としては、もうひとつ期待の方が上回っていたけれど、ソル・ギョング演じるジェホは最後までよかった。歳を重ねるごとに渋さも円熟味も増して、流石だと思う。

イム・シワンの役も、若さや経験値の少ない
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

3.6

この映画は、ただただロバート•レッドフォード演じるミュアーがカッコいい映画だった。CIAの作戦や時代背景もあり、見返すたび、初見じゃなくてもしっかり観てしまう。

映画の最後のシーンで、劇中音楽と共に
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

この作品をを見たあと、しばらくは「いらっしゃいませ〜」の威勢のいい挨拶を思い出す。 きっとあのチキンは激ウマ料理なんだろうなぁ。

何も先入観などなく楽しめる、こういう映画って大事。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

IMAXで鑑賞。
お金払っても、映画館で観る方がより体感できる映画だった。

部分的に思わずツッコミを入れたいシーンはあったが、観る側を楽しませることに妥協しないトムクルーズは、本当にすごい。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.9

話のところどころに笑いもあり、シーンだけ切り取るともの凄く面白いのに、通して見てしまうと霞んでしまう。

「探偵はBarにいる」シリーズを思い出したが、やっぱりちょっと違う。

1カットごとにはいいん
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

試写会にて。

最初から最後まで湿度の強い作品だった。
携帯電話の使い方は新鮮で面白かったけど、好みが分かれると思う。

理性と感情の間で揺れる男の弱さと、決断し行動する女の潔さ。

この映画は、男女
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.0

バズ・ラーマンのリメイクは、こんなにも斬新だったかと改めて思う。

ストーリーは古典的なままだけど、公開当時のディカプリオ人気を思い出す。
クレア・デーンズのジュリエットも好きだったなぁ。

当時の両
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.5

豪華なキャストが繰り広げる、いつ現実に起こってもおかしくない景色。
ただただゾッとする場面も多かったけれど、これは映画館で観たほうがいい作品。

できれば前方席で、映画を体感してもらいたい。

俳優陣
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余命10年(2022年製作の映画)

3.7

「好きな人が居たら…」とかそういうことは関係なく、自分の人生の終わりを告げられた側の気持ちの揺れ方が印象強く残る。

家族や友人との関係、病院への定期的な通院生活、出来ないことが増えていく日々。

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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

ようやく鑑賞。

映し出されているのは、さほど遠くはない現実なのだろう。
どんな事態であっても、起こるきっかけは良くも悪くも何気ない一言が発端だったりするが、それを正面からバンっと突きつけられた側の動
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.7

7月15日が近づくと、ふと思い出す映画。

このふたりにしかわからない時間の流れ。
それでも噛み合わない時があり、すれ違う時があり、でも話をしたい相手は一人しかいない。

流れゆく時間の中でそれぞれ大
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.4

豪華なキャストで繰り広げる、ヤバい奴しかいない映画だった。

ボニー&クライドがいるのかと思ったり、キタノ映画なのかと思ったり。
老若男女問わず、リミッターがおかしな人だらけ。

とりあえず、観たいっ
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劇場版 そして、生きる(2019年製作の映画)

3.8

「想いを、伝えるべき人に、伝えるべき瞬間(とき)に伝える」ことの大切さよ。

過ぎた時間。呑み込んだ想い。自分の無力さ。抗えない心。

WOWOW放送時は全6回のドラマだったので、放送回ごとに時間の流
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.5

自分の中にあるどうにもできない衝動を、「理解を得られずとも、自分だけは受け止める」ということが、決して正しいとは思わない。

だから、主人公のことを理解した訳ではない。

けれど、護りたかった人のため
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.5

オンライン試写会にて鑑賞。

役者さんが上手くて、不倫をテーマにしているシリアスな内容のはずなのに、なぜここまでコミカルで笑えるのか…。

「自分は良くても、妻の不倫は別」という、なんともイマドキ夫の
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蛇のひと(2010年製作の映画)

3.6

エンドクレジットの長い散歩が、なんとも印象深くて、時々見直してしまう。

今西の「性(さが)」は、本能なのか。
はたまた自ずと身についた術なのか。

にがくてあまい(2016年製作の映画)

3.5

どんな話か全く知らずに見たけれど、お野菜が美味しそうな映画だった。

ベジタリアンになれる気はしなくとも、川口春奈ちゃんの美味しそうに食べる姿がとても良かった!

ゲイの人を好きになっても叶わないけれ
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

だんだんと物事が理解できなくなり、記憶が失われていく怖さと葛藤しながら、日々を過ごす主人公や家族の形は、似て非なる現代社会の姿だなと思った。

ただ、聡明なアリスは先を考えて、ビデオメッセージを使って
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.3

フランス映画で結婚式のドタバタをどう表現するんだろう?と思いながら鑑賞。
観ながら途中までは「日本じゃ有り得ない…」の連続で、王様のレストランを思い出した。後半になるにつれ、大爆笑ポイントや、「おおっ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.1

こんなに泣くとは思わなかった。
母という存在の大きさ。双葉という人の心のあたたかさ。

何度でも、ときどき観直す映画。

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.6

ミシェル・ルグランの音楽を聴くと、必ず思い出される映画。

映画を、というよりも、映画や音楽、衣裳などすべてを含めて楽しいミュージカル映画。

ミュージカルを観て、初めて楽しいと思えた作品。

あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.9

多部ちゃんと要さんの掛け合いがとてもテンポよく、悲しくてやりきれないを歌うシーンは涙を誘い、心地いい映画だった。

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

未だにこの映画は、見るたびに衝撃を受ける。

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

ゆっくりと感情が沁み渡る。

本人の自覚なんて追いつかなくて。

主人公のリスタートをこんなにじっくりと、真正面から撮る西川監督は、妥協がない人だなぁと。

スクリーンで観るべきだと思う、この作品は。