もりのはこさんの映画レビュー・感想・評価

もりのはこ

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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.0

こちらのコンディションが追いつかず、勿体ないことに…
娘の年頃で観そびれてしまったので、母の年頃で観るとよいのかなあ。もう、しばし。(^Å^)

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.0

ラプンツェルが真っ直ぐで一生懸命。私は怒りや哀しみを含む否定が巧くできず、すぐに消沈してしまうから、彼女の正しく怒れるところに救われる。フライパンは正義の武器。

子どもたちの偉大な憧れを担ってくれて
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

5.0

当事者にも分からない微細な違和感に溢れており、五感が研ぎ澄まされていく。手指を滑らせ、鼻孔をくっつけて、世界を確かめる仕草が印象的だった。
不可逆の物事が起こった後、世界の在り方を『決める』なら、なに
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.0

ヒトはひとりで生きられるか、の答えのような作品。

小さな劇場だったけれど、近くの女性(木村さん世代?)が終盤ずっと泣いていて、エンドロールが明けるまで怖かった。私自身は死生観について文学的な見方がど
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

をちこちブラックボックス。
日本土着の怪異(を扱う人物・作品)が外国へ飛び出してどうなるのか興味津々だった。ら、しっかり、怪異が発動していた!

考えてみれば、執着とか鬱屈とかベトベト黒い感情は古今東
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デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

4.0

冷気が忍び寄る〰️((´ω`))
ダークブルーの色はとても綺麗だけど、旗や扉を介して見えない空気が迫ってきて、ぞぞぞぞと背筋が凍る。
みんな、それぞれの奮闘が好き。

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

5.0

大好き!!(*´ ▽`*)
と、気兼ねなく言える映画。シリーズ通して、夜な夜な観たくなる。石板の秘密に魅せられて、ハピネスチャージ。踊っちゃうよ♪

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

1962年。
近いような遠いような、半世紀。
様子を伺いながら、少しずつ歩み寄って、ほんの些細なことで大きく退く。けれど、先人たちの到達した地点は、鋲のように強く穿たれて残っている。
雇用側も被雇用側
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RED/レッド(2010年製作の映画)

4.0

友人オススメ、懐かしのおじさまたち。
ロケットランチャー手榴弾サバイバルナイフ化学薬品などなどなど、アイテムいっぱい。やめられない、とまらない。

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.0

先日お風呂に入っていて、この映画が一等好きと言っていた友人のことをふと思い出した。その話をした頃はあまりピンときていなかったのだが、突然、『ぽろぽろ』に思い至って、なんか、ぽろぽろしながら鑑賞。

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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.0

『竹取物語』が日本最古の古典文学であることの、誇りと淋しさ。

あらゆる伝聞を含めた人類史を芋づる式に考えてしまったら、自分が霊長類ヒト科ホモ・サピエンスであることが、ものすごく、恥ずかしい。自然の中
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どら平太(2000年製作の映画)

4.0

面白かった!
スパッと、小気味良い!

最近流行りの(?)町人・文人の人情味ある時代劇もよいですが、やっぱり、武士・役人とくれば勧善懲悪や殺陣を期待してしまうのでした。(`▽´メ)

椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

舞台の上座下座や奥行きの取り方が、『縦書き』の映画。字幕やレビューを含めて、横書き生活に慣れた私には、斬新な違和感が焼きついて離れない。時代を飛び越えるパワー。

白の輝きの美しさは、言わずもがな。け
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

つい観ちゃった。
古き善き映画の続編はあまり触れないようにしていたけれど、これは、エモい➰!(o゚∨゚)=◎)´3`)∴

みんなの好きな&好きだったところは変わらず、良い感じにアップデートされている
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

1940年5月。
『夜明け前が一番暗い』とは、イギリスの格言だったような。
WWⅡの起点を追うように日本や諸外国の出来事を調べたけれども、夜明けって、いつ?いつから?いつまで?疑問は膨らむばかり。
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.0

謎解きに至らない理由のひとつが『言葉足らず』という、とても中学生らしい(いや、全人類の?)難問。
小さな気づきからから物語が少しずつ開けていって、胸の内をほどいてくれる。声を出せるって、素晴らしい。(
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

5.0

もう言葉にできないほど、人生の一部になっている。家族に向けた手紙の形をしていながら、自分自身に向けたエールのような結びが、とても好き。
優しさに包まれる魔法。ふあ~(´∪`)

ミス・ポター(2006年製作の映画)

5.0

友人が運んでくる世界。
自分の中で生まれたものが、外へ外へと広がっていく。現実世界では実態を持つことが強さのひとつだけれども、欠けても失ってもなお、確固たる存在でありうることもあって。そういう物事を、
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.0

問題提起の先に…?
原作漫画は世代を跨いで家族で楽しく読み進んでいる。劇場も老若男女が集う貴重な空間だった。
ただ、この物語が所謂セメントそのものにならないかと、要らぬ老婆心が疼く。やんわりとどちらか
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.0

蜃気楼のような歌に誘われて、いつの間にか入り浸り。本音に本音で返した時の、爆発的な衝突とその余韻が面白い。

画家P.モンドリアンのいうところの『ダイナミックなリズム』のようなギャップ。

プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.0

組み換えられていく夏。
映画には色んなバカンスがあるけれど、南仏の夏は家族や仲間たち全員がふんわりと次の関係にアップデートしてくれる。優しく力強いパワーは太陽から得られるらしい。

年々寒さが堪える身
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

5.0

生殺与奪の揺れ動きについて考えていて、行き当たった映画。
意図しない偶発的なものを介して、物事が自発的に立ち上がっていく様子が好きなのだが、ヒトの領域を越えて透かし見えた世界を『素晴らしい』と言える強
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

可愛かった~(*´艸`*)
夢いっぱい、チョコたっぷり。クリスマスシーズンにぴったり。1971年版映画が強めの隠し味になっているっぽい。
お行儀よく固定観念を踏み抜く、絶妙な軽快さ。ガレリアの遠景が近
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

2.0

某劇団の舞台では最後の反語に違和感をぬぐえず、悩むこと数年。

発端となるお祭りが苦しすぎる。無邪気な罪を愛や恋で埋め尽くしても、罪は罪。主要人物の罪や欲、それぞれの緩衝材を示しながら、それら全てひっ
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.0

会話とは速度調整。
おのおの一番苦手なことが答えの鍵になっていて、気持ち新たに、前に進む。行き詰まった時はたいていそうなので、満遍なく頑張ろうという気持ちになる。

最後のハーモニーが素敵♪
オーラ♪
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

5.0

確かに存在しているのにまだ形のないものに対して、無理にでも名前をつけることで自分のものにしていく。試験の最後の答えは、礼賛でもあり皮肉でもあり、凄く素敵だった。絞り出した言葉が核心をつく瞬間。

ふと
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

インデックス。
核になりうるエピソードが数珠繋ぎに展開されるのだけど、それらの隙間を別の宮崎駿作品が手助けしてくれる。個人的に、最晩年作品として、新藤兼人監督の『一枚のハガキ』やアンジェイ・ワイダ監督
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.0

お別れまでの最終章。
主義主張に対する反応には、肯定と否定の二者択一しかないのだろうか。その先を思えば、温故知新の境地に至ることはあんまりないのかなあと、寂しさを感じる日々に漸く鑑賞。

巡り巡って、
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.0

無から有へ。
何事も『着地』してこそ形を得る。
物語を語るとか映画を作るとか現実を知るとか、形を成すことに対する賛美が詰まっている。続きを促しハッピーエンドを望む、女の子がよい。

混沌をかきまぜかた
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.0

ヒューマンドラマのレビューが好きで、みなさんの素敵な文章・文体に身を委ねると、たくさんの二次的追体験が立ち現れる。

老犬と仔犬がじゃれあい駆けていくような音楽が、とても可愛い。最後の窓辺は推敲の場所
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

死は加護を離れること。
窓ガラスの反射にぐいっと引き込まれる。雲や海、十字架、動物たちが印象的に映し出され、舞台が島であることを忘れさせない。俯瞰して観るように促しているよう。

HPでは精霊はビリー
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.0

いつもの紅茶にハチミツをひと匙。

矢のごとく走れ。(uou)

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

エンニオおじいちゃんの昔語り。
紆余曲折の全ては友人との音楽でできている。本人の話し方が愛嬌たっぷりで、居間で一緒にくつろいでいる気持ちになった。
彼は情景をくむことが得意というエピソードがあったけれ
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

5.0

治外法権の形成。

初見から約20年、『人生のメリーゴーランド』数周目を楽しんでいる私。物語の彼らがいつも同じ顔で出迎えてくれるため、自分の人生の経過をまざまざと突きつけられる。
この度ついに、ソフィ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

5.0

尊厳ある縄張り。
物理的にも精神的にも社会的にも、自身を守ることで互いに生きている。湿地は多様な生命を受け止めてくれるけれど、善悪とはヒトならではの価値観なのか。その象徴として弁護士や陪審員が配置され
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