サガンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.5

◆ガイ・リッチーのBest◆
『ジェントルメン』をみたので久々に鑑賞
24年前の作品?…でもめっちゃ面白い
やっぱりこれがガイ・リッチーのデビュー作にしてBest!

とにかく脚本が極上で
粋で笑えて
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.1

◆ガイ・リッチー復活の狼煙◆
久々にガイ・リッチーらしいスノッブで軽快な出来だった!
脚本もキャラクターも『ロック、ストック~』に次ぐ素晴らしさ
英国裏社会を牛耳るユダヤ資本と新興する中華マフィアを描
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

◆ノーラン節◆
クリストファー・ノーランという人がめんどくさいと思う理由は、
・難解にしたがる
・時間の概念をイジるのが好き。
『メメント』『インセプション』他、過去作でも編集や設定で時間操作して視聴
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.5

◆ハロウィンなので◆
2018版「ハロウィン」の続編
再びデヴィッド・ゴードン・グリーン監督

3世代の女たちも続投。
1978年の事件当夜に戻ったり
生き残った被害者やハドンフィールド市民が暴徒化し
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ハロウィン(2018年製作の映画)

4.0

◆ハロウィンなので◆
週末のハロウィン鑑賞会で4本観た中ではこれが1番面白かった!
アル・パチーノ「ブロークン」のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督
やっぱり画がエモいです
ジョン・カーペンターは総指
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ハロウィンII/ブギーマン(1981年製作の映画)

3.6

◆ハロウィンなので◆
1981年日本公開時のタイトルは「ブギーマン」
製作脚本音楽はジョン・カーペンター
元祖スラッシャーホラー「ハロウィン」の正統続編です

ローリー役ジェイミー・リー・カーティスが
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ハロウィン(2007年製作の映画)

3.4

◆ハロウィンなので◆
スラッシャーホラーの始祖ジョン・カーペンター監督の「ハロウィン」はまだ観てないです。
ロブ・ゾンビ監督のリメイク版

不遇な幼少期が描かれてますが家庭に恵まれなかった人は沢山いる
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アーカイヴ(2020年製作の映画)

4.0

◆近づくシンギュラリティ◆
おもしろかった!!
SFというかAIヒューマンストーリー。
人工なのに人間的って矛盾してます

"アーカイヴ"とは死者の記憶を保存して生前と同じように会話できる近未来システ
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.8

◆因果と宿命◆
親から子へ受け継がれる因果と宿命。
3部構成のうち第1部の主役ルークの存在感が鮮烈だった
直情型で頭も良くないしでも純粋。
ヘンテコタトゥーをした暴力的な純粋キャラのゴズリングがめちゃ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.1

◆尽くす蠍男◆
昼は整備工やカースタント
夜は逃がし屋の寡黙な男
やっぱカッコいいこのゴズリング♡
愛する人のために命を懸けます
こういう「レオン」的キャラをやるにはゴズりんはイケメン過ぎだけどボサー
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アス(2019年製作の映画)

3.5

◆アメリカの闇を可視化◆
デビューで高評価を博した「ゲットアウト」に続くジョーダン・ピール監督作。

暗闇に立つドッペルゲンガー
「It's us 僕たちだ」
この辺りが1番怖かった
ルピタ・ニョンゴ
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.5

◆日本漫画のおもしろさ◆
パク・チャヌク「オールドボーイ」のリメイクですが原作は日本の漫画。
映画化してさらにリメイク、日本の漫画ってやっぱり面白いんだなーと思う。

展開は似てますがこの怨念とニュア
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.9

◆ガールズエンパワーメント◆
原作は英国ミステリー「荊の城」
「オールドボーイ」のパク・チャヌク監督が後半を大幅に改変して映像化。
3部構成で語り手や時間軸を変えて
詐欺→エロティック→レリゴー!!
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ブロークン 過去に囚われた男(2014年製作の映画)

4.3

◆アル・パチーノの俳優力◆
パチーノ好きにはたまらない彼ありきの作品。
日常系でロマンスやファンタジーっぽさも。
前のめりに観る映画ではないです

ファニーという猫と暮らす偏屈な鍵屋マングルホーン。
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

◆贋作の中にも本物は潜む◆
「ニュー・シネマ・パラダイス」ジュゼッぺ・トルナトーレ監督によるミステリー。

ジェフリー・ラッシュ演じる天才的審美眼を持つ孤独で偏屈な美術鑑定士がハマリ役です。
冒頭のオ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

◆差別してないと思ってる人たち◆
ジョーダン・ピール初監督作。
漂う不穏な気配。なにかモゾモゾしてしまう居心地の悪さ。
社会派ホラーの秀作です
違和感という伏線を鮮やかに回収する脚本でオスカー受賞
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.2

◆ I am calling you ◆
1987年ドイツ映画
原題は「Out of rosenheim」
文字どおり独ローゼンハイムからアメリカに来た旅行者が「バグダッド・カフェ」の人々にバタフライ
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ソウ2(2005年製作の映画)

3.5

◆どじょうを探す◆
ソウのヒットにあやかったシリーズ2作目を初視聴。
"柳の下のドジョウを探す"のは世界共通なんですね

ゲームのルールがわかってサスペンスが弱まる。
痛さグロさは増してるけど求めてる
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ソウ(2004年製作の映画)

4.0

◆ソリッドシチュエーションの古典◆
ラストでどんでん返しがスパーンとキレイに決まる1本
…て思ってたけど今観るとけっこうバレバレなとこありますね笑
初めて観たときはΣ(||゚Д゚)ヒィィィィ衝撃ッてな
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.5

◆ ドンデンドンデンドドドンデン ◆
「ダイハード」のジョン・マクティアナン監督。

なんだろう…どんでん返し選手権ですか?ってなったw
二転三転ゴーロゴロ
もうひっくり返すのが目的に思えてw
あいつ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

◆50年以上も捜査が続く劇場型事件◆
フィンチャーが幼少期をカリフォルニアで過ごす頃にリアルタイムで起きた劇場型犯罪の映画化。
図書館の貸出し履歴調べや
本や映画から犯人を炙り出す経緯など
ぜったい「
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.9

◆胸糞クライムサスペンス◆
ナ・ホンジン監督の初長編にして大鐘賞受賞作。
20人の犠牲者を出したソウル連続殺人事件を映像化
初長編でこれだけ撮れるのはすごい
2006年だから韓国映画界が波に乗ってきた
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.7

◆差別とは脳のクセ◆
サックリ95分だし
ヒップホップに合わせた歯切れよいカッティングが小気味よし。

有名な"ルビンの壺"という多義図形をモチーフにして差別問題を投げかける。
壺に見えるか横顔に見え
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.3

◆モ・クシュラ◆
女性ボクサーとトレーナーの間に築かれた魂の繋がりの物語。

主要人物は過去の暗い翳りを抱えながらも精一杯生きている。
悲劇にあってもギャーギャー騒がないところがよりリアルに感じる。
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.0

◆ All around us ◆
10年ひと昔というけれど、ある夫婦の10年を切り取った作品。
英題は「All around us」
なるほど。
グータラ亭主ときっちりな嫁がぐるっと周りを見渡して見
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.3

◆沈みこむ真実◆
うーん、これはいったい…
「スポットライト」で聖職者による児童性虐待の闇に光を当てた社会派トム・マッカーシー監督。
2007年に起きたアマンダ・ノックス事件をモチーフに政治色強めな仕
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

◆青春に似た男◆
佐々木の引力がすごい。
キャラクターの作り込みがリアルだと思ったら実在のモデルが居たのね
こういう人いたよな〜的な破天荒キャラ。
明るくてお馬鹿で"佐々木コール"で裸になる男。

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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.3

◆ハリウッドの闇◆
難解と言われるこの作品、リンチファンと謎解き厨の方は何度も観たと思う。

ナオミ・ワッツの可愛らしさと豪胆なプロ意識で彼女の出世作に。
いやー体当たりしたねー
熱演ゆえにこれ観ると
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.9

◆エンタメかクソゲーか◆
久しぶりに観たら楽しめました。
この"ゲーム"をエンタメと捉えるかクソゲーと思うか評価が分かれそう
自分ならゲームが終わる前に死んじゃう自信あるw
デヴィッド・フィンチャー好
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.1

◆承認欲求の病理◆
ヤバいw
前に観た時より面白~い
80年代の典型的な"ヤッピー"のステータス至上主義を皮肉ったブラックコメディ

主人公パトリックのモーニングルーティーンが最初のヤマ場
クリスチャ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

◆3度目のリメイク◆
オリジナル+リメイク3回
擦りまくってるストーリー
これってどんな業界でもある話かも
"昇る朝陽と沈みゆく夕陽"は一緒には居られないんだろうな。

ガガ勢じゃないのでいいのですけ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

◆スコセッシの代表作◆
ノンフィクションを基にリアルなマフィアの生き様を描いた名作。

魅力①リアリティ
ニューヨークのリトルイタリーで育ったスコセッシとロバート・デ・ニーロが醸し出すリアリティ。
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カジノ(1995年製作の映画)

3.7

◆グッドフェローズの香り漂うカジノ◆
70年代、マフィアが牛耳るラスベガス。
欲と暴力に塗れたカジノの栄枯盛衰を"スコセッシ組"のロバート・デ・ニーロ×ジョー・ペシで描いた。
「グッドフェローズ」の原
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.3

◆狂っているのは誰か◆
名作の誉れ高きフィリップ・ド・ブロカの反戦コメディ。

精神病院の患者たちがキュート!
戦争で無人になった町を彼らが生き生きと練り歩くと、争いの無いカラフルなユートピアに来たよ
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

◆部屋に飾りたいような映像◆
グザヴィエ・ドランの長編2作目
ハイセンスな映像と音楽が"ドランワールド"
彼の撮る映像って恋してる者の目に映る風景って感じ。
色彩が鮮やかで光に満ちている

ストーリー
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

◆母を愛せないが愛さないこともできない◆
グザヴィエ・ドランの半自伝的作品。
19歳の処女作にして監督&脚本&主演
初めて観たときはセンスの良さに驚いたけど、愛憎の激しさにヒリヒリが止まらず。

再見
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