gomimushiさんの映画レビュー・感想・評価

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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.6

ひたすらにどうしようもなく重い話でモザイクもない日本映画って久しぶりに見た気がする。

簡単にストーリーを解説すると「ティッシュを食べて生活をするほど死ぬほど貧乏で、妹が知的障害者。そしてあまりにお金
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0

「もし自分の子供がひまわり学級的な障がい者だったら・・・?(しかも突然キレて人を傷つけるタイプ)」だったらと勝手に想像してしまう内容だった。

ADHDとされるのは、物を片付けることができなかったり、
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.5

「塚地といえばドランクドラゴンであり、お笑い芸人」でしかないと思っていたのに・・・!もしかしてこの人天才?と思わず家でベッドに横たわっているのに声が出そうになった。

そう、もう完全に「電車の中で近寄
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

結論からいえばカーレースに全く知識がなくてもクソ面白い。「ただのゲーマー上がり」と馬鹿にされていても結果が全てだということを証明してくれる素敵な作品。

どうやら調べてみると「ヤン・マーデンボローとい
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.4

めっちゃ面白い!というわけでもないけど着眼点が面白いダークコメディ。コカインを吸った「蜘蛛」がYouTubeで上がっているのでふとそれを思い出した。

もう死ぬ5分前とか分かっていればコカインをやった
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

5.0

結論、100点満点。よくあるキチガイ映画かな?と思いきやラストで衝撃。これがノンフィクションはさすがに草。
草と言ってしまうと不謹慎すぎるが、それでもこのような事実(実際に1996年オーストラリアのタ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.9

主人公が火星から生還出来るかというスリリングな展開は「インターステラー」「ゼロ・グラビティ」など宇宙ものに通ずるものがある。宇宙系作品あるあるのサバイバル生活がメインなのだけれど、どれだけ絶体絶命のピ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラといえば日本を代表する怪獣系映画だったと思っていたけど、まさか戦争×怪獣を掛け合わせるなんて思いもしなかった。この評価も素直に納得。

舞台は東京なので、おそらく東京大空襲を掛け合わせているのか
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

開始10分で血の海。腸は出るわ、身体が真っ二つに割れてるわ、腕が千切れて自分の腕を探している兵隊もいるわですごくリアリティーな戦争映画。

戦争映画はミュージカル映画並みに苦手なジャンルで、理由として
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.1

「年齢」を理由に様々なことに諦めている現代社会に喝を入れてくれるような作品。

・60歳を越えようがいつだって新しいことにチャレンジをする
・個人メインのスポーツに見えても様々な人が携わったチームスポ
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エンディングノート(2011年製作の映画)

5.0

1000本近く映画を見てきて初めてこんなに映画で泣いたかもしれない。全く知らない赤の他人の一生を追う、ただのドキュメンタリーなのになぜこんなに人生とは尊いのか考えさせられる素晴らしい作品。

どんなに
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とべない風船(2022年製作の映画)

3.0

結論からいえば地元に帰りたくなる作品。自分は島育ちでもなんでもない、ただの田舎育ちだけど本作のようなレベルの田舎ではない。というかもはや人口数百人レベルの島なので、楽天モバイルが通っているかすらもギリ>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

5.0

「飛行機事故系」の作品は何度見てもハラハラドキドキ感がたまらず、どんな作品であっても神映画になるもの。そして飛行機に乗るのが怖すぎてどこにも行けなくなってしまうまでがセット。

「よくありがち」なだけ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.4

原作を全く知らずに初見でもそこそこ楽しめるスタイリッシュアクション系映画。敵が弱すぎるのが気になったけど、なんだか色々な部分で「現代版アレンジ」を取り入れた作品。

・時代に順張りをしたインナーカラー
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

5.0

結論からいえば100点満点。この映画の全てが学びになるし、Filmarksがなぜこんなに高評価を連発しているのかも納得の作品。人種とか国境とか、そんなのどうだっていいのに全て「大人の事情」で全て片付け>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

広島と長崎に投下した原爆を開発した天才「オッペンハイマー」を追うドキュメンタリーなのだけれど、まあなんとも言えない迫力で中盤以降は一切目を離せない作品だった。今日「生きる」という映画を見たところだけど>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

「もし自分が余命宣告(しかも9ヶ月)をされたらどんな人生を歩んでいるだろう・・・」と何度も自問自答をする作品。“人には人の人生がある”はまさに名言である。

まあ多くのレビュアーが書いている通りなんと
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アートのお値段(2018年製作の映画)

3.7

見終えたあとパッと思い浮かんだのは自分自身も購入をしたNFTアートのことだ。誰から見ても価値がなく、自分自身しか価値がないと思い込んで買った。結果当時のレートで38万くらい。

NFTといえば「そのプ
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アンチソーシャル・ネットワーク: 現実と妄想が交錯する世界(2024年製作の映画)

3.6

小生は根っからのインターネットが好きで、小学3年生の頃から気がつけば2chやハンゲームやSNSなど幅広く触っており、かなりリテラシーが高いほうだとは思っている。

しかしながら本作品のようにデマが回る
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

「人生とは」「人類とは」といった広大な悩みや疑問を1度でも考えたことがある人におすすめの映画。個人的に2度と見返すこともないし、特に内容もない作品だけど見てよかった。

たとえどれだけビジネスで成功し
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

個人的に「17歳のカルテ」とセットで見たい作品。17歳といえば世界の何もかもが嫌に感じたり、憧れを感じたり嫉妬をしたり最も繊細な時期である。

自分自身のことが分からなくなったり、感情をコントロールで
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

5.0

マルジェラといえば足袋ヒール、そしてブランドロゴがなく「四隅のステッチ」だけで表現された徹底的に無駄を削ぎ落とされたデザイン。

「アンチモード」「脱構築」「ポペリズム」など、思想に多くのインスピレー
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

-

デヴィッド・ボウイと坂本龍一がただただ格好良すぎる映画。もう2人ともこの世にいないのか・・・と思うとなんだか切なくなる。多分、この登場人物も大半が亡くなっているだろう。

いまだと間違いなくR-18に
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

人は見た目と中身のギャップに惚れる。まさしくその手法を上手に使った作品。「おーこれは売れるわ。」が第一印象。見終えた後の満足感とカラオケに行きたい感は異常。

「青春×ヤクザ」という点にフォーカスした
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(2022年製作の映画)

3.5

20歳くらいの成人した息子がいる母親に見て欲しい作品。「もし自分よりも先に不慮の事故や病気で自分の息子が亡くなったら・・・」と考えてしまうだけで悲しくて仕方がない。

特にラストの写真を見返すシーンの
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.7

なんだか「君の名は。」や「天気の子」のような新海誠作品を実写版にしたような作品。全く一緒ではないけど、なんとなくコンセプトやストーリー構成がかなり似ているようなファンタジー。調べてみると宇多田ヒカルこ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

最初は「ドキュメンタリー型のノンフィクション!?」てなんて思ってしまうほどリアルなカメラで、後々調べてみると「モキュメンタリー」という手法でフィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出す>>続きを読む

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.4

ヘッジファンドで働くカップルの話だからこそ、「ロング」や「ショート」、「ファンダメンタルズ」など様々なトレーダーあるあるのセリフが出てきて面白かった。

簡単に3000万ドル失うし、取り返そうと必死に
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.5

結論もオチも特にないけど水墨画の素晴らしさが伝わった作品。これ横浜流星も1から練習しているの?というくらい素晴らしい出来。

水墨画はモノトーンで彩度がないからこそ、表現の幅が限られている。自由ではな
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ドーナツもり(2022年製作の映画)

3.6

もう10年レベルでドーナツを食べていないけど、なんだかこの作品を通して食べたくなる。

ドーナツの穴を通して見えたこの40分の世界は、温かくて人間味も満載、そしてちょっと甘酸っぱくてちょっとした他人の
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.8

初めて本物のアルコール依存を見た気がする。どんなシーンでも酒、酒、酒。1番面白いのはポケットにウイスキーを持ち運んで居酒屋(バー?)にあるビールをこっそりトイレにもっていき、そこにウイスキーを混ぜるの>>続きを読む

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.5

ラストのエンディングで全部持っていかれる作品。「え、ノンフィクションなん?」みたいな。

一言で言えば海外映画でよくありがちのハラハラドキドキ系強盗作品。こういう類の映画やドラマを見すぎて(特にペーパ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

まるで大谷翔平のドキュメンタリー映画を見ているかのような「好きなことで生きていく」を体現した作品。大谷翔平の場合は野球、藤井聡太くんの場合は将棋、そしてミー坊の場合は魚。

先生と母親を揃えた三者面談
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