キラリさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

不安の種(2013年製作の映画)

2.2

“見なかったことにするんです。その方が身のためですよ”

閲覧注意で、見てると不安になってくる作品。トラウマになる方もいるかも。見なきゃよかったな~って。

大好きな『放送禁止シリーズ』の長江俊和監督
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.9

“色んなものママと一緒に見よう。綺麗なものをぜんぶ。海とか空とか。花とか星とか。秋も冬も春も見よう。ママ働くよ。働いたお金で、綺麗な絵本とか、チョコレート買おう。”

涙なしでは観れない映画。映画館で
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

2.2

“まさにヘルタースケルター。つまり、しっちゃかめっちゃか”

精神的にくる映画だったな。

リリコの孤独感と精神的に追い詰められている様が存分に伝わってくるし、当時映画館で鑑賞して、鑑賞後具合が悪くな
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高速ばぁば(2012年製作の映画)

2.2

“恐怖は寄生する”

「ミスミソウ」の内藤瑛亮監督のホラー作品ということで、気になって視聴。

高速ばぁばの登場シーンは驚きも恐怖もなく、おかしくて笑ってしまった。どちらかというとアヤネ母の方が怖かっ
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

“生きるために食べる。食べるために作る”

夏秋編をみてから冬春編をぜひ。観るBGM。都会のせせこましさを忘れたいときに最適な作品。

四季折々の美しい描写とともに、全体的にまったりとストーリーが進み
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.0

“生きるために食べる。食べるために作る”

夏秋編をみてから冬春編をぜひ。観るBGM。都会のせせこましさを忘れたいときに最適な作品。

四季折々の美しい描写とともに、全体的にまったりとストーリーが進み
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.1

“あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です”

香川照之のサイコパスの怪演ぶりが花開いた作品。

歩き方から姿勢、声の出し方一つとっても不気味で気持ち悪い。さすがの一言。

でも、西島秀俊演
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私の男(2013年製作の映画)

4.2

“あれは私の全部だ”

ものすごくいい意味で、二階堂ふみって化け物だなって感じた作品。上映当時に映画館で鑑賞したが、クライマックスのシーンはリアルに鳥肌がたった。撮影当時、二階堂ふみは19歳だったらし
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.2

“初めてがたっくんで良かった”

もともと原作を読んでいて、クライマックスのシーンをどう映像化するのかが気になり鑑賞。

実際鑑賞してみると、事前に真相をすべて知っていたとしても、「2度観たくなる映画
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.3

“無理だよ。またお前、走ってくるよ。同じことの繰り返しになる。”

終わりに向かっているような、でもここから何かが始まるような。こんな余韻の残る作品好きだな。リアルで生活感がにじみ出た大人のラブストー
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ルームメイト(2013年製作の映画)

2.0

“女の素顔は恐ろしい”

「女の裏の顔」について、ホラーっぽい感じに仕立てた眼福映画かな。どんでん返しの要素もあるが、ちょっと消化不良で終わってしまった印象。真相を知ったうえで、2回目観たらまた違った
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悼む人(2015年製作の映画)

2.2

“誰に愛され、誰を愛し、どんなことをして人に感謝されたか”

「生」、「死」、「愛」、「家族」という普遍的かつ壮大なテーマてんこもりな映画。時折温かい気持ちにさせられるんだけど、全体的に重いトーンが続
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この国の空(2015年製作の映画)

3.0

“私は愛を知らないまま 死ぬのでしょうか“

戦時下における男女のはなし。明日命があるかどうかもわからない状況下で、「恋愛」ともまた違うような、お互いが本能的にひかれあい求めあう様が純文学の美しい言葉
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(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

“今は君を想いたいよ 今は君に優しくしたい“

昔の恋人との再会シーンを切り取った艶めかしいショートフィルム。

タイプです、これ。

ワンシチュエーションだし、セリフも必要最低限で、おそらく低予算な
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フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

“僕が、この運命を選択したことを許してください”

クライマックスの慎一郎の選択は、「自分を犠牲にしてまで、他人を守る」という非常に素晴らしいことなのだけど、それに正義とは・・・?とか考えさせられる部
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

“恋人の名前も職業もすべて嘘だった”

嘘に翻弄される女性のはなし。大好きなコンビなだけに過度に期待してしまったのか。。タイトルの訴求力は◎。オープニングのつかみと物語の切り口もよいのだけれど・・・。
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.7

“もしも電気が使えなくなったら?”

極限状態下のよくあるパニック映画よりライトなので、お茶の間にて家族みんなで観ながらあれやこれやと話し合いたくなる作品である。「知恵は人間の心を救う」とどこかで聞い
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.5

“恋しさと せつなさと 心強さと”

鑑賞後、篠原涼子の90年代大ヒット曲のタイトルをおもわず思い出してしまった。まさに“恋しさと せつなさと 心強さと”が詰まった映画だなぁと。

「モテキ」もそうだ
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.0

“あなたを赦していないのは、あなただけなのよ”

人生を前向きに生きる盲目の女性と罪の意識から人生を諦めている男性が織りなすロマンティックラブストーリー。2人の共通点は、過去のある出来事に対する“罪悪
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ビリギャル(2015年製作の映画)

2.9

“可能性にあふれる最高に素敵な女の子です!”

大学受験を題材にした女子高生の成長物語。テーマは“可能性”。(主題歌のタイトル)

本作では、何かを成し遂げるためには、本人の努力の積み重ねはもちろん周
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

2.9

“明るく、楽しく、美しく!”

疲れた大人こそみたほうがいい作品かなと。

ひたむきに頑張っている姿って、とっても輝いてみえるし、観客側も元気と勇気が自然とわいてくる。本作が、実話をもとにつくられた作
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

“ボディを透明にする”

鬼才・園子温ワールドにどっぷり浸かりたい方にオススメの逸品。

園子温という監督は、手加減というものを知らないのか。とにもかくにも最後まで容赦がない。「愛なき森で叫べ」以上の
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.0

“スマホって、宝箱にもなるんだよ”

恐怖をあおってあおって、「スマホは落とさないように気をつけようね」と観客に警鐘を鳴らす単なるスマホ注意喚起ムービーかと思いきや、主人公の過去の秘密とも密接に絡み合
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.2

“爆弾はまだあります あなたのすぐそばに”

「赤信号みんなで渡れば怖くない」というか他人事というかあまりにも平和ボケしている私たち日本人に対し、「平和」について問いかけて警鐘を鳴らしている本作。大都
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すべては君に逢えたから(2013年製作の映画)

2.0

“守ってあげたい”

クリスマスの時期に、東京駅へ向かう新幹線の中で、肩の力を抜いて観たい作品。

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.0

“後になって、『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ”

とあるカップルの10年間の軌跡を軸にした、日常と地続きの、静かで心地よい変化と気づき
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.4

“マージャンってさ、ひとつ拾えばひとつ捨てなきゃなんねぇ。全部拾えればいいんだけどな”

「決別」と「覚悟」。この2つがこの映画のメインテーマになっていると感じた。

とにかく脚本と演出そして俳優全員
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.9

“今が一番楽しい”

この作品は、単なるオタク映画ではなく、純度100%の片思い映画であり、そして“推し”が同じというだけでつながった仲間との絆の物語だった。

まるで恋をしているかのように、ただひた
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

-

”お気をつけて行ってらっしゃいませ”

終始「THE商業映画」感が拭えず、、、

きっとキムタクと長澤まさみの共演が前提としてあって、犯人役もあらかじめ決まっていて、そこから映画にするかドラマにするか
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.3

“あまりに相手を好きになりすぎると、自分の形が保てなくなって壊れるんですよね”

恋愛における喜怒哀楽が惜しみなく描かれた濃密なラブストーリー。

時には、ちょっかいをだしてからかってみたり、試してみ
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いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

3.2

“あなたの隣は居心地がよかったです”

毎年梅雨の季節になると思い出したくなるようなみずみずしく透明感あふれる純愛ファンタジー映画だった。

物語全体とおして緩急のある作品ではなく、終始温かい雰囲気と
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ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

2.7

“あなたの子どもに会いたい”

非常にデリケートな題材について、ユーモアを交えながらコメディタッチで描かれている。「孤独のグルメ」でおなじみの名バイプレーヤー松重豊の初主演映画だ。

「不妊」ときくと
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

“私の子供だよ”

あまりにも救いのない展開で終始胸が締め付けられる思いだった。

「最低な母親だ」「子供がかわいそう」「胸糞悪い」と言ってしまえばそれまでなのだが、最も驚いたのはこの映画が実在の事件
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

2.5

“芸術は爆発だ”

「実母が隣家の息子とダイナマイト心中」
なんとも突っ込みどころ満載なパワーワードである。主人公の半生もなかなかの破天荒ぶりなのだが、あまりにもぶっ飛んだ最期で人生の幕を閉じた母に敵
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だれかの木琴(2016年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

“私の心にその指が、触れた”

主婦である小夜子の行動は常軌を逸している。はじめはちょっとした出来心だったのかもしれない。それがいつしか執着となり、ついには狂気に変貌を遂げていく。
髪を触られた瞬間に
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気球クラブ、その後(2006年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

”気球なんて興味ないわよ。いつかあの人が空じゃなくて、地上にいる私を見つけてくれる日まで待ってるの。”

「もっと私を見て。」村上を見つめる美津子の目がそう訴えているように見えて、とても切なかった。美
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