はちべえさんの映画レビュー・感想・評価

はちべえ

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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.8

ゴジラxコングx高木さん 新たなる恋愛観

物語に動きを与える中学生男女2人について、何も問題が解決されていないのでは……

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.8

劇場でちゃんと集中して観れたら+0.2する
・ヴァルダの眼差しに似ている(『ダゲール街の人々』)
・カネコアヤノ「光の方へ」👍👍👍
・人の美しさだけでなく、引き剥がしまでしてくれるのが誠実で良い
・故
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関心領域(2023年製作の映画)

4.1

音楽映画でした。どうせなら劇場であの重低音を浴びるべき。"あの少女"だけが救いに思える。(一方で、弟を閉じ込める兄は……)

★「ヘンゼルとグレーテル」の引用
 ・お菓子の家
 ・兄を煮る釜を沸かす妹
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

・脚本ってこうやって回収するものですよね〜という!
・江戸屋敷の撮り方すばらしかった、溝口みを感じました
・中川大志も斎藤工も江戸時代にしてはデカすぎる(デカすぎる)
・ものすごく綺麗な終わり方に見え
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

清原果耶に強がりとしての笑顔をさせているのは素晴らしいです

でも、あんこの部分(台湾の思い出)が本当におもんないのに死ぬほどラストでそれを擦るのは……海の場面、楽しさ共有できず。疑似家族が弱すぎる。
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.8

ミシェルビュトールに触れずに論じられるかな、、、詳しくないからちゃんとビュトールを知るまで論じられない気がする

たくさんの人がみるといいな、
「男と女と一台の車とカメラがあれば映画ができる」「映画と
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パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.9

・秘密結社の生死をめぐるトランプゲームの下り。それはサスペンスの様相を呈す。だが、結局は肩透かしを喰らう。その後「緑の書類」がサスペンスの鍵となっていくが、そのシリアスさは幾許か剥奪されている。
・ミ
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空に聞く(2018年製作の映画)

-

時制、山、植物、根

黙祷のカット、柔らかな光に包まれていく瞬間が神がかっていた

阿賀に生きる(1992年製作の映画)

-

物語/意味の解体による出来事そのものへのまなざし

病が暮らしの中に在ることの残酷さ、病は阿賀を語る一つの側面に過ぎない

月の砂漠(2001年製作の映画)

3.9

●エディプス・コンプレックス── ジークムント・フロイトが提示した概念で、母親を手に入れようと思い、また父親に対して強い対抗心を抱くという、幼児期においておこる現実の状況に対するアンビバレントな心理の>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

・異邦の地で、積み上げてきた過去が揺らぎ、アイデンティティを喪失、孤独になる2人。2人は孤独のままに繋がる。
・足の傷→トーキョーでつけた傷、そこで、2人の間に了承された傷(彼はそれを触る)──共有さ
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街のあかり(2006年製作の映画)

-

敗者三部作。悲劇は起こすものではなく、巻き込まれるものであって、その本人にとってはどうしようもないものである(ようにみえる。)

一つ一つの画が流石。アクションの間に入る物のクローズショットが印象的。
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市子(2023年製作の映画)

3.7

・ほとんどフィックスしないキャメラ⇄フィックスして捉えられる家族写真、長谷川と市子の写真/月子を殺害したあと、長谷川と市子の思い出。
・他人の物語に組み込まれることへの抵抗、奉仕者の葛藤。「月子」はな
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

-

なんかしようとしてることは面白そうだったし、感覚的に観る映画なんだろうけど、あまり上手くいっていないような……?

無時間的な物語の重奏、一夜への収束、テープレコード

風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.8

風の表現、風に乗る飛行機、風を切る飛行機、人を傷つけうる美しさ、美しさの担い手の論理、実用のなかの芸術性、全く美しいな

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.4

ずびずびに泣いた、知っててよかったフロイトとエディプスコンプレックス、互助的な関係

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

冒険幻想小説、様々な陣営が相応の意図を持って関係し合う構造が上手くいっている、英雄は人の助けを借りて成るものである

(1961年製作の映画)

-

幾何学的な人間関係、あとでメモ見返してまとめる、不在の都市

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.1

こんな不穏なアニメ映画が劇場で観れた時代が羨ましい💭

安易な解釈を許さない構造がすばらしい、

映画が、メタ的に夢に言及するとき、それは作家性を強く帯びるのだなぁと。映画とフロイト、学ばなきゃダメか
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

過呼吸になるまで泣いた、自分の経験に寄った感想はあまり書きたくないけど、自分は星をみんなに見せることができたのかな、

・街の灯りと星空〜それぞれの生活/人生の輝き〜星間飛行
・工場は"宇宙船"の間取
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大恋愛(1969年製作の映画)

-

・ボケが全部回収されてて良い
・映画はやっぱり奇術なんだなぁと

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

最後ずっとボロ泣きしてました
・ハリウッドの脚本術すげ〜という感じ、問題解決→新しい困難、の起伏がしっかりある。また、ちゃんと前半で出した要素を後半で回収している👏
・文字の読み書きを学んだおかげで!
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シルビアのいる街の写真(2007年製作の映画)

-

ジャンヌダルク像への視線をめぐるシークエンスに思わずクスリ、新年初映画です

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

2023映画館納め
ぜんぶすき、仄かな変化こそ愛せよ

・地下鉄浅草の曲がり角にある居酒屋、混沌とした過去と、秩序づけられる未来のコントラスト
・テープレコーダー店での他者からの眼差し、隣で弁当を食べ
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花腐し(2023年製作の映画)

4.6

そして、ア●ルは渡された
アライ・ザット・ジャズ

オモロい相関図、オモロい脚本
カタルシスがやや弱め