雷電さんの映画レビュー・感想・評価

雷電

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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.4

新宿武蔵野館の予告編を見てから、個人的には珍しく、アジア映画である本作に大変強い興味を感じていたのだが、あれよあれよと機会を逃して、気づいた時には武蔵野館での上映が終了していた。そんなこんなで、観賞で>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

A24制作でおくる話題作。
予告をみて、それなりに気になっていた作品ではあったが、海外に在住している友人が既に観賞をしており、太鼓判を押していたことでさらに興味が湧き、気がつけば公開二日目には劇場に足
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処刑人(1999年製作の映画)

3.8

こちらも長らくサブスクになく、レンタルでも常に借りられていたことで、見たいと思っていたのになかなか見れずにいた作品。
気づいた時にはU-nextに追加されていたので喜びそのままに観賞。

処刑人という
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.9

この作品のライアン・ゴズリングはとてもかっこいいというのを以前に伺ってからずっと見たいと思っていた作品。
一度サブスクから消えたことで観賞の機会を逃していたが、再びサブスクに復活したため観賞。

犯罪
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.1

イラストレーターとしてご活躍されている方の個展に伺った際に、本作のイラスト作品があり、そこで友人に勧められたため観賞。
スティーブ・ブシェミが出演しているため前々から気になってはいた作品だったが、今回
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デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

3.5

TSUTAYAにてレンタルして観賞。

ギレルモ・デル・トロ監督の作品はなんか個人的に刺さらないものが多い中で、本作は刺さるまではいかないにしても、普通に楽しめる作品であった。
サンティの気持ちを考え
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.8

ジブリの中でも未観賞だった作品。
サブスクリプションにも配信がないためレンタルして観賞。

横浜が舞台となっており、今もなお残っている宮崎生花店が一瞬映っているところだけでも一気にエモーショナルな気持
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.4

随分前にTwitter(現X)のタイムラインを見ていた際におすすめとして表示されていた投稿から気になっていた作品。
いまとなって考えてみれば、ミア・ゴスにアニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・ヒートン
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.7

友人に勧められて観賞。
スティーブ・ブシェミ推しとしてはこの長さで、しかも主役として彼を見ていられるだけでも嬉しい気持ち。

なぜタイトルが「in the soup」なのか気になって調べてみたところ、
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蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

3.8

この時代のディズニーのアニメーションやはり神がかっているなと改めて感じた。
どうも最近のCGディズニーというのは個人的に好きになれないところがある。(もちろん食わず嫌いもあるのだけれど…)

短い時間
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.6

ジャームッシュ作品に多く出演するロベルト・ベニーニ監督の作品。言わずと知れた名作だがこちらもようやく初めての観賞。

監督であり主演でもあるロベルト・ベニーニのコミカルな演技に終始笑ってしまった。ジャ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

初めて映画館で観賞してから作品が好きすぎるあまり上映中に2回見に行っただけでは飽き足らず、Blu-ray Discまで購入した大好き作品。久しぶりに再見。

当時見た時も最後には必ず涙していたが、この
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.0

名作であるものの、なんやかんやでここまで一度も観賞できていなかった作品。ようやく初見観賞。

2つのパートに分けられた男女の群青ドラマ。ざらついたフィルムの映像と相まった詩的なセリフの数々で、それがと
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.3

アリ・アスター監督×A24といういつもの布陣でおくるミステリー兼スリラー作品。

まず第一に、やはり監督は変態であると改めて感じた。それと同時に、最近の同監督作品である「ヘレディタリー」と「ミッドサマ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

「グラインドハウス」の作品中に架空の映画作品として本作の予告が挿入されており、それを本当に制作したという本作の経緯。
いうなれば「マチェーテ」と同じようなノリなのでこれは見ないわけにはいかない。

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69 sixty nine(2004年製作の映画)

3.6

原作に村上龍、脚本に宮藤官九郎と、この布陣である程度の作品としての面白さを保証される安心感。

中・高生の青春の全能感。
その若さもエネルギーも、たった一瞬であったとしても、その僅かな時間を精一杯熱く
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.4

小学生か中学生の頃に舞台でこの作品を観賞した経験があるが、映像作品としては初見。

田舎から上京してきた身としては非常に理解できる感覚と情景。あの頃に抱えていた生きづらさも、些細な会話も、全て優しい思
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.6

4大フレンチホラーの一角を担う本作品。
「マーターズ」「屋敷女」に次いで3作品目の観賞。残すはあと一つ。

フレンチホラーなのでそれなりのグロを想定した上で観賞を始めたが、本作は割とその要素が優しめの
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フランケンウィニー(2012年製作の映画)

3.8

ティム・バートン監督作品。

終始モノクロのフィルターを通して映し出されるダークな世界観にキュートな要素が入り混じった非常に監督らしい作品。絵本のような感覚で観賞することができる手軽さとアニメーション
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.1

フライヤーとタイトルにひかれてずっと観賞したいと思っていた作品。こちらもようやくの観賞。

宿泊列車の旅でたまたま同室になったゆきずりの男女。最初は最悪な旅の始まり、出会いであったが、人間やはり一人は
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

「X」の前日譚。
まさかのおばあちゃんの若かりし頃を描く本作。もともとイカれた人間という結果を先に見ているので何が展開されても驚くことはないのだが、個人的には前作である「X」よりも万人受けはしないだろ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

「哀れなるもの」が非常に良かったため、ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンの同じタッグで贈るこちらの作品も見ないわけにはいかないということで観賞。

前述した「哀れなるもの」とはだいぶ毛色の違う
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

エスターの前日譚。
なぜエスターがエスターたらしめることになったのかの謎を紐解く。

まず何よりも前作であるエスターから続投し、見た目が子どものエスター役を年月たったいまでも演じ切ったイザベル・ファー
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.9

日本人にとってジブリアニメというのは非常に馴染み深いものだが、物心つく前に観賞しているものの記憶としては一切残っていないということが多い気がしている。本作もそんな作品のうちの一つ。子供の時に見た以来だ>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.9

「悪なき殺人」のドミニク・モル監督最新作。前作が非常に良かったため今作は劇場に足を運び観賞。

構想としては「悪なき殺人」同様、正義と悪のとてもグレーなゾーン、人の感情や思惑のグラデーションといった部
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.1

ライアン・ゴズリングに魅せられて、彼の出演作を片っ端から観賞していた際に観賞したきり、長らく見ていなかったが久しぶりに再見。

前述したライアン・ゴズリングの男としてのかっこよさを存分に味わえる作品。
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.5

監督及び主人公ウォルター役を自ら演じ切ったベン・スティラー監督の作品。
中学生の時に映画館で観賞してからずっと大好きな作品であるが久しぶりに再見。

実際に刊行されていた雑誌である「LIFE」の最終刊
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.1

A24の「Light house」でもお馴染みのロバート・エガース監督作品。こちらの作品が好きだったのとアニャ・テイラー=ジョイに惹かれ観賞。

序盤からずっと不穏な空気を漂わせているが、何よりも両親
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

不動の名作ではあるものの今の今まで未観賞だったため満を辞して観賞。

序盤に散りばめられた限られた情報を軸に話を展開し、最後にはその全てを回収していくという気持ちのよい演出が魅力の作品であるが、見てい
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.1

北野武監督、久石譲音楽で贈る作品。
ソナチネを観賞以来、久しぶりの監督作品。
人からの勧めもあって、ようやく見ることができた。

前後半を通して淡々と物語が進む。セリフはとても限定的だし、主人公の二人
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オーメン(1976年製作の映画)

3.6

オーメンザファーストを劇場で観賞してから、その熱も冷めないまま同日TSUTAYAに駆け込んでDVDをレンタル。

オーメンザファーストで赤子として登場したダミアンの年少〜年中くらいの物語。
前日譚を既
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.9

予告編でのプロモーションがあまりにも上手すぎて気になり、オーメンシリーズ未鑑賞のまま本作を観賞。

悪魔の子ダミアンが誕生するまでを描く前日譚。
序盤から上手にミスリードしていって、後半で怒涛の真実を
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オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

2.9

ニコラス・W・レフン監督とライアン・ゴズリングのカップリングで贈る本作。
過去作同じカップリングの「ドライブ」が個人的に刺さりまくっていたことで非常に楽しみにしていたのだが、悲しいかな、過去作があまり
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティ原作の名探偵ポアロの実写映像化。オリエント急行殺人事件、ナイル殺人事件と続いて3部作目。
先の2作品は劇場で観賞できたのだが今作は完全に機会を逃して見れず仕舞いだった。
ディズニーチ
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

3.3

制作には一切関わっていないが、ティム・バートンがプロデュースしたアニメ映像作品。

予告編も見ずに観賞始めたら想像以上のディストピア。「Junk Head」といい「Mad god」といい、メカ×ディス
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

「Mr.ノーバディー」の監督がおくるガンアクション作品。
作品が終始一人称視点で、FPSにハマっていた時期があった私としてはその構成だけでも心躍るものがある。

「Cyrano」や「Swallow」に
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