ガクさんの映画レビュー・感想・評価

ガク

ガク

映画(1311)
ドラマ(0)
アニメ(0)

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.8

史実を扱いながらも各キャラクターにある程度思い入れができるような人物描写があり、テンポも良く、森林火災の恐ろしさも描かれていた。相対湿度3%の低木の密集地帯はそりゃあやばいよな…。事故や事件をすぐ映画>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分が大人になったのだろうか、それかこの物語の結末のせいなのだろうか、かなり子供っぽい2人の行動の結果起こった出来事だという印象のストーリーで終わった。

何せアーサーがめちゃくちゃ不憫。バーでの2人
>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.3

ストーリーとして何にもなってない。キャラクター達の説明が少なすぎる。願いを奪われてやる気や希望を失っているのであれば最初の王国の明るい雰囲気の説明がつかない。スターウォーズの7〜9作目的な、部分的なフ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

最も単純な動機として大規模な核分裂を起こす計画を実行したいというオッペンハイマーは、どこか脳内を完璧に映像化させたいノーランと繋がる部分があったんだと想像する。

今回も訳が分かりずらい複数の時間軸が
>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

3.6

若尾文子の美しいこと!
やけどダサめのハイカラかぶれ風な演出が苦手だった。戦後の風景が見れたのは良かった、こんなにあからさまに英語とか文化を受け入れててんなあ。

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

色んな小細工やテンポが楽しかった。よくある要素も多数あったが、それぞれのストーリーに必然性があって、綻びの無い面白い脚本だったと感じる。そればかりかこの作品の斬新な事に、古典的な竜退治の物語がまったく>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

出来事の渦中にいた3人のうち1人は死亡しているから死人に口なし。1人は小説家だから偽証仕切る能力ありそう。1人は11歳という幼さで目も見えないから本人自体も自分の感覚を怪しんでいるレベル。って事で、あ>>続きを読む

ラヴソング(1996年製作の映画)

4.0

最早リメイクされ尽くしている『邂逅』を踏襲して新しくアレンジされたようなストーリー。ウィリアム・ホールデン主演の『慕情』のように、広州、天津、香港、ニューヨーク、中国本土への慕情をテレサ・テンで繋いだ>>続きを読む

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前半、ロサンゼルスの音楽業界というワクワク感で少し引っ張ってから段々と間延びしたが、ラストで全部繋げてハッピーエンドを迎えた。気軽に観れる映画。Sam CookeのYou send meという曲を教え>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.6

独特な世界観と精緻な美術。遠くで祇園祭のお囃子のような音が鳴っていて、なんとなく神聖な感じがした。夢のようなよく分からん話だった。

夜の女たち(1948年製作の映画)

3.6

GHQ監視の元、性病に対する啓蒙活動の一環として作成されたらしい。
救いの無い悲しいお話。女性の殴り合い怖い。性欲の捌け口となった女性の末路を知らずのうのうと生きている男性はもっと怖い。
舞台が大阪だ
>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.6

既視感のある世界観、ストーリー、キャラクターデザイン。なんでパート2まで作ったのか疑うレベル。

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

ジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク、マハーシャラ・アリと主役級が並んでいるのになんか面白く無い。長い。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

ロアルド・ダールの原作をベースに作られた二次創作であるにも関わらず、いかにもロアルド・ダールっぽいストーリー。スウィートティースでチョコレート好きな自分にとって天国の世界だった。ホットチョコ飲みたい、>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

2度渡欧した経験があるリトミック研究者の小林校長。鉄道会社の重役の子どもが通っていた事もあり電車車両が寄付されたらしい。当時のトモエ学園はとっとちゃんが目を輝かせていた通りの奇跡的な場所だったと思う。>>続きを読む

桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

3.6

ここ最近クリスマスムービーを色々観て分かった事は、クリスマスという行事を思い出す系の作品と、クリスマスの時期に起こる系の作品があるという事。今作は後者の部類に入る。クララやアルフレッドのキャラクター像>>続きを読む

サンタクローズ(1994年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

定番クリスマスムービーの要素を詰め込んで、そこに駄洒落ジョークを組み合わせた大胆な作品だった。サンタになっていく事で家族との付き合い方を見つめ直し、サンタレベルとパパレベルを次第に上昇させていき、ほっ>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.8

Macy'sのパレードってこんなに昔からしていた事を知らなかった。無垢な子供も賢しい大人もどんな形であれみんなサンタを信じて終わるエンディングがほっこり。アル中や精神病院や資本主義の象徴的な百貨店の内>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.9

無法で男性の閉鎖的な世界観。日本の戦国時代モノと西部劇モノは本質的に非常に似ているから、『荒野の七人』に翻案出来たのか、となぜかこの映画を観て気づいた。

それから、今作の秀吉のキャラクターはチャップ
>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

MCU全体の繋がりとして観ると面白かったけど、映画単体として観た時には薄く感じる作品だった。ブリー・ラーソンは画像より映像で観た方が映える人だと思う。パク・ソジュンのこれからの活躍に期待。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

山崎貴監督は人に喋らせるのが物凄く下手だが、それ以外はめちゃ良かった。

セリフの演出が良ければもっと凄い作品になれたと思う。登場人物の喋るセリフは全て場面ありきで、それぞれキャラクターのそれまでの人
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

スコセッシは古いフィルムを修復したり、幼少期に見聞きしたものを表現したり、そういった消えかけている過去に焦点を当てるような活動をしている風に思う。今作も過去の先住民の連続殺人事件に焦点を当てている。そ>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.9

斜陽産業の炭鉱で支えられていた、この世の誰にも知られないような土地。そこから見えたスプートニクに、「この町もやはり世界の一部だった」と感動してから、あらゆる逆境を乗り越えて自己実現していくホーマー・ヒ>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

正直『イカゲーム』の監督の作品として勘違いしてた。イ・ジョンジェの方か。それにしては面白かった。ストーリー展開は綺麗では無いけど緊迫感のある作品だった。最後の爆発はやり過ぎて現実的じゃ無いと思ったが、>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

バーナデットは創造を糧に生きるような人種だが、ビーという娘に愛情を注ぐ事である意味「創造」していたのかも知れない。そんな娘が寄宿学校に行くと言い出した事で、バーナデットの創造の糧が無くなるというか、喪>>続きを読む

ヒット・パレード(1948年製作の映画)

3.8

オリジナルを観てないが、斬新な脚本に驚きつつ楽しんで観ることが出来た。教授が屋敷から出て色々な音楽を知るシーンが豪華。ビリー・ワイルダーぽい小道具伏線が炸裂。コメディな雰囲気もあって良かった。

バービー(2023年製作の映画)

3.6

モノリスのごとく現れたバービーが、それまでの人形遊びを刷新した。赤ん坊を世話するおままごとから、理想像を作るおままごとへと変わって行った。しかしそれは一般的な白人女性にとっての理想像でしかなかった。し>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

明後日からムンバイに出張なので、予習として軽い気持ちで観始めたら…。家で観たとは思えないくらいの臨場感。長い地獄。個人的には『インポッシブル』(2018)以来の衝撃。

極限状態で多数の他人の為に行動
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

暗く怖くなりにくい主人公のロックさのお陰で楽しく見れた。天使とか悪魔の事詳しかったらもっと楽しめたかも。ラッセルクロウが主演して無かったら確実にスルーしてた案件。

ルディ/涙のウイニング・ラン(1993年製作の映画)

3.8

メンタルヘルスの研修で、講師にレジリエンスとは何かが分かる映画として紹介された映画。

友人の死、低い成績、家族のしがらみ、小柄な体格等々の己の不利な状況をことごとく対処していってやりたい事をやってし
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

花火大会みたいなアクションシーンの多さのオンパレードで、あっという間の3時間弱。続編が楽しみな規模感のストーリー。例のアクションに繋げる無理のない脚本。『トップ・ガン』も大成功させてて、凄いなあトム・>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

どうせポリコレ押し付け系なんでしょ…と思って観てたら普通に良くて何回か泣きそうにもなった。アメリカに住んでいない人たちが観ても、今アメリカに住んでる特にアジア系や中東系の人々が置かれている環境や感情が>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

今までの宮崎駿作品のかけらを感じたことに加えて、波を超えて出航するシーンは『キャストアウェイ』で同様に波を超えて無人島から沖へ脱出するシーンを思わせたが、これは海ではこういうものなのか、演出上のオマー>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

身体はすぐに傷ついてしまうし、精神はすぐに揺らいでしまって、人間は弱いなと思いきや、無人島の生活と比較して見る都市部の生活には人間の知恵と工夫の重なりが見えてきて、人間の強さを思った。「4年後…」の絶>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

DJは映画音楽、ブレイクダンスはスパイダーマン的なアクション、グラフィティは映像そのもの、MCはキャラクターたちのセリフというように、まさにこれがヒップホップなのかと思った。

漫画『ブルー・ピリオド
>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.6

初鑑賞。洞窟入ってからが退屈で少し寝てしまった。。。結構グロテスクなシーンも多くて、アクションアドベンチャーxB級エログロの雰囲気。