このレビューはネタバレを含みます
こういう低予算で人物も舞台も限定されていて、地味渋な絵がひたすら続くSFに弱い(ダンカン・ジョーンズの2作とか)。
ジェーン・ドゥー=身元不明人は、どの時空にも存在しない、自己完結した閉じた系の人と>>続きを読む
2004年に、スチーム・ボーイ、イノセンス、ハウルの動く城を劇場で観た。奇しくも3作とも、その作家性の高さ、映像表現技術の高さ、強烈な個性が作品世界を牽引するという構造が空回りしていて、エンターテイメ>>続きを読む
冒頭の虐殺はシリアスなトーンで、かつてルーク・スカイウォーカーの育ての親の死体を画面に映し出したルーカスの意思を引き継ぐ覚悟を感じさせ、J・J・エイブラムス、やるな、と思った。
惑星ジャクーの砂漠で>>続きを読む
マシュー・ヴォーンって、サクサクしたアクションのリズム感と、サバサバしたドライな作風を合わせ持つ人だなぁと思う。
タランティーノから残虐性を残して泥臭い情念を差し引いたようで、復讐を担保にして人を殺>>続きを読む
ジェシーとセリーヌのマシンガントークという基本路線は変わらないが、2人が夫婦になって現実味マシマシになった分、甘いロマンスが消え、人生の苦味が全開になった3作目。
育児や家事を一手に引き受けるセリー>>続きを読む
そんなに期待しなかった分、思ったより楽しめた。
プロットはシンプルで、フッテージは少ない。クリストフ・ヴァルツ=コーエンが住む教会で人が出入りし、彼がコンピューターをいじる地味な場面が多いので、舞台>>続きを読む
シリーズは1本も観てないし、ヒャッハー!な絶賛レビューの嵐に眉唾で観た本作。
結果、とても面白かった。ディテールへの愛が半端なく、その積み重ねと厚みで荒唐無稽でバカげた話も説得力ある映像体験に昇華で>>続きを読む
コナン、カリオストロ、ナウシカ、ラピュタと、冒険活劇とSFファンタジーを映画として血肉化してきた宮崎駿のキャリアの到達点が、本作だと思う。
初期の初々しさ、瑞々しさはないし、壮年期の脂ぎった、いや、>>続きを読む
ホドロフスキー本人の放つ、快活で活火山のような陽性のエネルギー、山師やイカサマ師のような、いかがわしさにアテられる。
いかがわしさ上等。彼の行為は無から有を生む錬金術師に近く、それを担保するのは、彼>>続きを読む
スペースオペラという、スター・ウォーズが再発明したジャンルを手際よく料理したポップコーン・ムーヴィー。
トリビア的に気になったところ。
ロケットとグルートの掛け合いは、ハン・ソロとチューバッカにし>>続きを読む