eigadaysさんの映画レビュー・感想・評価

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タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

3.5

クエンティン・デュピュー監督が、ディディエという名のネズミに操られた怪獣退治部隊を描いた、混沌とした奇妙な映画である。とザ・ガーディアンの記事は紹介しています。

ディディエ(声:アラン・シャバ)とい
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

一足お先にロンドンBFI IMAX で観ました。前作『ミッション:インポッシブル フォールアウト』の公開が2018年8月3日ですから5年ぶりというわけです。

メイキング映像が先行配信されたあのバイ
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

ついにシリーズ完結です。俳優部もベテランから新人まで揃えて磐石の座組。

最初にティーザーを見た時に感じたワクワク感を抱いて映画館に足を運ぶ喜びを噛み締めました。

ドルビーシネマの大音量でド迫力のア
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.0

噛みごたえのある映画です。最初は静かな物語が大きくうねります。

この感覚は同じ座組みで製作された『タクシードライバー』と一緒です。本作の本国でのキャチコピーは”彼は配られた手配で勝負をしているのだ”
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おひとりさま族(2021年製作の映画)

3.0

ホン・ソンウン監督のデビュー作。日本が舞台でも成立する話。

ジナ(コン・スンヨン)の苛立ちの遠因がおひとりさま状態を邪魔される周囲のあれこれにあると思わせておいて、孤独の肖像の炙り出し方が見事。
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

4.0

前作を軽々と超えてきました。ホラー映画の定石をことごとく破壊しています。

まず、アート・ザ・クラウンの新たな能力として夢渡り。シエナ(ローラン・ラベラ)の夢に現れて、その後シエナの現実に侵入してくる
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CHASE チェイス 猛追(2022年製作の映画)

3.0

ミスター・ミドルエイジクライシスというキャラクターを演じ続けているジェラルド・バトラーの日本公開最新作。

妻リサ(ジェイミー・アレクサンダー)から距離を置こうと言われたウィル(ジェラルド・バトラー)
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

3.5

映画の力をまざまざと見せつけられました。

キーヴィジュアルこそ燃え上がる炎を加えてはいますが、映画の本編は実際の火事のフッテージを効果的に見せながら実にリアル。ドキュメンタリーのようにあの大火事を描
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Enys Men(原題)(2022年製作の映画)

3.0

マーク・ジェンキンという映像作家、ノーマークでした。音へのこだわりとざらついたフィルムのような質感の映像、これはクセになります。

提示された映像と音響でしか私たち観客は推し量ることしか出来ませんが、
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スクリーム6(2023年製作の映画)

3.5

前作は”スクリーム”というタイトルでいわゆるリクエル(リブート)、オリジナルの”スクリーム”の26年ぶりの続編。ただシリーズ的には5作目。本作は前作の続編です。ただそのままスクリーム(リクエル)2とタ>>続きを読む

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.5

不思議の国というのはもちろん北朝鮮のこと。이상한はニュアンス的には不思議と言うより”変な”に近いです。

イ・ハクソン(チェ・ミンシク)の数学的見地から人生を見つめると言う考え方に共感できるところが多
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高速道路家族(2022年製作の映画)

3.0

『パラサイト 半地下の家族』と同じテーマ。貧困家族。

貧乏な子供を描いた映画は世界中にありますが、家族単位で貧困に喘ぐというのが2020年代映画のトレンドなのは間違いありません。その舞台を高速道路(
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.5

兄ヴィットリオが亡き後の、パオロ・タヴィアーニ監督の最新作。

冒頭のショットから『2001年宇宙の旅』へのオマージュ。ボーマン船長の部屋ですね。本作には過去の映画の記憶が散りばめられていました。
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旅するローマ教皇(2022年製作の映画)

3.5

ジャンフランコ・ロージ監督の最新ドキュメンタリー。

フランシス教皇のユーモラスで雄弁な側面が強調されています。

移民の流入に苦しむイタリアのランペドゥーサから始まります。世界の様々な問題のあるとこ
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テリファー(2016年製作の映画)

3.5

続編が公開されると言うことで、第1作が急遽劇場公開となりました。

ドーン(キャサリン・コルコラン)とタラ(ジェンナ・カンネル)がパーティの帰り道に襲われます。もちろんアレに。

ホラー映画の定石を踏
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.0

通算3度目の映画化、2度目のリクエルはいい感じにアップデートされてました。

本作で死霊の餌食になるのはママ(アリッサ・サザーランド)。ということは次に子供たちが餌食になるのでしょうか?

ママは刺青
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.0

日本版『最後まで行く』の公開中なので、オリジナルの韓国版をネットフリックスで観ました。

棺桶を巡るスラップスティックは日本版の予告編を見る限り、踏襲されているようです。オリジナルの防犯カメラの件とか
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レストレス(2022年製作の映画)

2.5

こちらは『最後まで行く』のフランス版。

風船の色に赤いのが混ざっているところなんかフランス映画っぽさを感じないでもないですが、96分にまとめた分色々と失われており退屈な映画になってました。

”撃て
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

映画の中の世界観が映画館に染み出してくるような感覚を覚えた作品。

原作があります。パオロ・コニェッティ作、関口英子さんの訳で『帰れない山』というタイトルです。読んだ知人に聞くととても良い原作というこ
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最後まで行く(2023年製作の映画)

2.0

オリジナルの韓国版の英語タイトルは"A HARD DAY"。それが本作の英語タイトルは”HARD DAYS"そこに問題があります。

まず、4日にわたる出来事にしたために、コンサイスな死体遺棄事件が薄
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STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー(2023年製作の映画)

3.0

アップルTVで配信されているマイケル・J・フォックスのドキュメンタリー。

出世作のTVシットコム”ファミリー・タイズ”からのフッテージを大量に編集して足らないところは役者まで使って彼の栄光に満ちた人
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フリークスアウト(2021年製作の映画)

2.5

『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』のガブリエーレ・マイネッティ監督の第2作。

『オズの魔法使い』を意識した構図のティーザー・ポスター。フリークスたちのかなりとっ散らかったストーリー。

主要フリークスの
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ファイナル・ジャッジメント(2020年製作の映画)

2.0

みんな大好きなファイナル・デスティネーションシリーズの脚本家ジェフリー・レディックが監督・脚本したホラー映画。

主人公のケイトリン(コートニー・ベル)が物語の都合でいろんな怪奇現象に巻き込まれるのが
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

4.0

ポストジョン・ウィックのアクション映画やはり韓国からやってきました。

チェ・ジェフン監督第2作目にしてこのスタイルの完成度。チャン・ヒョクとのケミストリーのなせる技なのでしょうか。

とにかく、黙っ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.5

パク・ソダムの何に私たちは惹かれるのでしょうか?

いわゆる薄幸の少女というイメージなんです。と同時に芯の強さを感じさせる眼差しに魅せられるのでしょう。

本作はいわゆるバディものにトランスフォームし
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.0

幸せなフランチャイズです。ファンにとって、マーベルにとっても。

3作目とは言ってもマーベルの各フェイズで多くの作品とクロスオーバーしてきたおかげで、それぞれのキャラクターが多くのファンの心を掴むこと
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ブラック・デーモン 絶体絶命(2023年製作の映画)

2.5

2023年のサメ映画はちょっとしたメガロドンブームです。

あの『MEGザ・モンスター』の続編『MEGザ・モンスター2』が公開されるからです。

そしてメガロドンが登場する映画が昨日劇場公開の本作です
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.0

世の中の視点をアシスタント側に移してみたら見えなかった残酷な社会が浮き彫りになります。

初めにキーヴィジュアルを見たときは、オフィスを舞台にしたホラー映画かと思いました。実は社会派の衝撃作です。ある
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

日本を除くほとんどの地域で2023年3月に劇場公開されて大旋風を巻き起こしました。一応の完結編と言われています。

前半は日本の観客にとっては色々と分かる場面があります。初志貫徹とか言い得て妙。第4作
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

フィンランドで戦争アクション映画の最高峰が誕生。

主人公のアアタミ(ヨルマ・トンミラ)は戦火に見舞われた街からエグザイル。ラップランドを彷徨う男。彼だけが画面に映り台詞もない10分間のプロローグが美
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4×4 殺人四駆(2018年製作の映画)

3.5

路上駐車の車からオーディオセットを盗もうとした男が車に閉じ込められて出られなくなるんです。いわゆるワン・シチュエーションものというジャンル映画かと思いきや終盤思わぬ方向に飛躍し、着地します。

さすが
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こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語(2022年製作の映画)

3.0

ダニエル・ラドクリフの熱演に観ているこちらも熱くなりました。

アル・ヤンコビック本人からの依頼でダニエルをキャスティング。全然似ていませんがそこはさすがダニエル、ちゃんと演技で似せてます。劇中の歌は
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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

2.0

スペイン人観光客の若者グループが犠牲になるオーバーツーリズムを題材にした映画。その視点は斬新ですが、果たして映画の出来はどうでしょうか?

リゴレットの仮装をした謎の人物が、物語を引っ掻き回します。こ
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The Portable Door(原題)(2023年製作の映画)

2.5

クリストフ・ヴァルツとサム・ニールの共演作を見ないで済ます映画ファンはいないと思います。

トム・ホルトの「The Portable Door」が原作です。ウェルズ・カンパニー・シリーズの一作。

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インサイド(2023年製作の映画)

3.5

ウィレム・デフォーの一人芝居。アートは生きるのに役に立つのかという大命題への批評的なアンサー映画。

ウィレム・デフォーの彫りの深い顔自体が芸術的。映画のアートポスターもキュビズム仕様。

ペントハウ
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第三次世界大戦(2022年製作の映画)

4.0

映画内における不幸な出来事には耐性がついていると思っていましたが、本作の悲劇には何とも言えない気持ちになりました。

シャキーブ(モーセン・タナバンデ)はホームレスで映画の撮影セットを組み立てたり警備
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