まーしーさんの映画レビュー・感想・評価

まーしー

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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.0

言葉を失う。
ずっと眉を顰めていた自分に映画を観終わって気付いた。
映像が事実を物語る。

監督のアカデミー賞のスピーチで、この映画を作りたくなかったという言葉が重い。
戦争さえ起こらなければこの映画
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.8

オピオイド危機を描いたNetflixドラマに近似しているが、こちらの作品の登場人物にはまだ良心があるのとパーデュー社ほど悪徳ではない。

ではあるが人の弱み(ここでは痛みを取り去る事)に漬け込んで金儲
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

地味ではあるが、しっかりとした枠組みの捉えた作品。

当時より遥かにネット社会が進んだ現在、この判決で開発者がより快適に開発しやすくなり、後押しにもなっていると思う。

法整備よりも技術やIT化が進み
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.8

原題は「あなた以外の誰でも」。

皮肉っている原題からして軽めのスパイスが効き、シェークスピアの文言もなかなかいい。
ただ、そこまでは深くないかな。
展開はほぼ読めるが観ていて心地の良いラブコメ。
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.9

藤井道人の描くラブストーリー。
前半と後半の印象の様相を変え、美しく切なくピュアな物語になっている。
その事をあくまでさらっと匂わせ何となくわかってきても切なさと苦しさが押し寄せてくる。
俯瞰する風景
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ジェニファーのしたこと(2024年製作の映画)

3.6

最後のジェニファーが、語ったテロップ、、、、、、

表現する言葉が日本語では見つからない。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

『三人集まれば文殊の知恵』
怪獣映画は人間ドラマとどう絡ますかが脚本の肝になりますね。

ストーリーは無理矢理でも、喧嘩上等怪獣映画であればそれでよし。

瞼の転校生(2023年製作の映画)

3.5

思春期の気恥ずかしさとみずみずしさがとても美しい。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

前作を超える作品を作らざるを得なくなってきているコナン。
子供騙しでなく大人が観てもそれに十分耐えうる作品になっていますね。
と言うか、真剣に見ていないと人物の相関関係が複雑になってきておりそれを追う
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

*内容に触れています

自称ノーラニスト。

本年アカデミー賞総ナメ、哲学する監督クリストファー・ノーラン作品『オッペンハイマー』

原爆の父と言われ原子力爆弾を開発したJ・ロバート・オッペンハイマー
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.1

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
そう旅に行かなければ、始めたとは出会えない。

動物を擬人化する事に長けたイルミネーション。
流石に上手い。
ストーリーも起伏に富み、キャラもとてもキュート。
家族で観
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

観終わった後からじわじわとのしかかってくる感じ。
マジョリティ側が正しさなんて限らない。
まだまだマイノリティの生き難い日本で、
割り込むように問題提起をしてくれる作品。

磯村優斗、やっぱりいい役者
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

圧倒的な没入感。
映像、物語、サウンド。
宗教感強めのスペースサーガをありありと見てつけてくれる。

物語が動き始め、いよいよポールが覚醒がしていく。過酷な運命が待ち受けている未来。
さぁヴィルヌーブ
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

杉咲花劇場。
彼女の圧倒的な力を持ってして出来上がった作品だと思う。
重く、苦しく辛いけど同じ52Hzのくじらたちとの共鳴で救われていく連鎖がそこにはある。
少し詰め込みすぎ感は否めないが今の社会問題
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.8

練習試合や合宿でお互いを知り尽くした仲間達。
ライバルでもありお互い切磋琢磨し刺激をし合える同士。
バレーの面白さとその中で成長をし続ける若者たちの熱き物語。

シリーズを観てきた者にとっては烏野✖️
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

女王陛下のお気に入りの監督、脚本、そして女優エマストーンのトリオ。

原題でthingsとあるので、、邦題で見たときは人達(者達)と思っていたけど、それだけではなくかわいそうにっとか事柄や出来事なども
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.4

只々素晴らしい。
人の生きる底力、仲間との友情、団結、、、
どんな言葉を使っても陳腐に聞こえてしまう。
「生きてこそ」も素晴らしい仕上がりだったが、
制作費や技術の進歩などでよりリアリティーを追求され
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8

そこは本当のユートピアなのでしょうか?

非常時における行動、、、
誰しもが理性を失い我先にと我を通す。
それは当たり前のことだと思う。
平常時だからこそ心にゆとりをもて、人を思いやる気持ちが湧き上が
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

「ハングリーであれ、愚か者であれ、、、、」ジョブズの言葉通りの人と感じた。

偏った才能のある人は、ある種苦手なものが振り切られている。
特に芸術系の人に多いように思える。
ツチヤもその人である。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

評判通りの作品でした。
鬼太郎誕生の物語にして、見事なストーリー展開に裏打ちされていて、感情を見事に持っていかれた。

救いのないようにも思われるけど、決してそのようなことも無く刺さる部分もある。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

外国人監督から見る日本。

シンボリックに聳え立つスカイツリーを眼下に見下ろし、デザインの効いた公共トイレ。
そこには似つかわしく淡々と真面目に地道にトイレ掃除をするヒラヤマの存在。
毎日規則正しく精
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.6

タイムスリップによる現代の高校生と、戦争当時の若者との思想や考えとのギャップからまず始まる。
そして恋に落ちることにより彼の心情を受け入れざるをえなくなる心苦しさ、それは今あちらこちらで起こる戦争を見
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

シャラメ全開のエンタメ作品。

ストーリー的にはんん、、、でもこのぐらいの振り切り方で満足。

大切な事を分かち合う事。

助演俳優がなかなか効いていますね。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

ヴァネッサ、カービーを妻に配役として当てたのがお見事。
数々の闘争劇を描いてきたリドリースコットの部分と強い女を描くことに長けているリドリースコットの両方が見事に融合されている。
その両軸のバランスを
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2



ゴジラにはやはり七拍子のテーマがよく合う。

混沌とし、混迷を極めている日本の戦後。
生きる事、生き続けていく事だけが精一杯の毎日。命を少しでも長らえる事に皆がもがいている。
そんな中、水爆実験に
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

独創的で今までに無いAIと人類との関係性が面白い。
ギミックやモビリティも斬新でオリジナリティに溢れている。
それだけでは無く、エモーショナルな要素もしっかり含まれローグワンのセルフオマージュ的な部分
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

本当は美しい村。
ただそれを守りたかっただけ。
闘う事は守ることでもあるです。

決して多数派が正しいとは限らない。

コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.6

痛快アクションエンターテイメント。

期待値が上がるワクワクするオープニングから、物語の骨格もしっかりしておりアクション、笑いのバランスもとても良くできている。
また悪役の存在感がいい。、
2時間飽き
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

甘くみていたらこれがなかなか切れ味があって面白い。
緩さとアクションのバランスがお見事です。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

世界殺し屋選手権。
もうほぼドラゴンボールの世界です。
座頭市や荒野のガンマン等々ごった煮でアクション満載、ストーリーそっちのけのミッションインポッシブルを思わせる後付け脚本並みの見せ所をぶち込む、サ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.1

ドラマ版で、クオリティの高さは既に証明済み。

原作の広島編または三子編あたりが丁度、映画にはいいサイズですね。

整の鋭くも温かい言葉の数々に心が溶かされていく。殺人ミステリーではあるけど、それだけ
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