emediaさんの映画レビュー・感想・評価

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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.2

家に帰らない理由は各々にあって
他人に心を開かない者同士が
食卓で向かい合っても空気は澱む
雪に閉ざされた学校を出て
心を開けっ広げにしていく姿が
ふっと笑えたり
手を繋ぐことで心が通ったり
スクリー
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

科学者は「心臓に悪すぎる」と言った
仰る通り【地球の心臓に悪すぎる】もの

寝る間も惜しんで一心不乱に研究していた
(2人の女性と不倫しているが)
国が何に使用するのかは別の問題
・・とは言え良心の呵
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.9

ありふれていたとしても閉ざされた部屋
言うなれば聖職と称す教育者がいるだけで
わたしたちが居る企業の職場も同じようなもの
大きな違いは未成年者という護られるべき立場

対等ではない・・と言っても日本と
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母とわたしの3日間(2023年製作の映画)

4.4

泣きすぎて腹筋が痛い・・


亡くなって3年目(3回忌?)
休暇ガイド(天使の公務員)に連れられて
亡き母が娘に逢いにくる・・
勿論のこと幽霊なので
話しかけることも触れることも叶わず
娘の傍にぴった
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

3.3

環境活動家と称するZ世代が
単なるテロリストではないと
このミッションを達成するのだと
あくまでも個々の目線で映し出される

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.8

もう『胸騒ぎ』どころか
「胸糞騒ぎ」と言える
いくつもの回避を逃す家族
自らの違和感を信じていたなら

金に目が眩んだ悪意
類は友を呼ぶというが
最たるものが家族(夫婦)

どちらの家族も似ているから
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

あらゆる音が
耳に頭に心に
沁みついて
目を閉じても
逃れられない

心理的圧迫のあとの消耗
脳内を占領するのは
いま何を感じているか?
確かに「いま」なのだと
内なる自己に
容赦ない揺さぶりがある

人間の境界(2023年製作の映画)

4.5

ポーランド=ベラルーシの国境
地図上の国境は単なる線なのに
難民には人間の壁が立ち塞がり
必死に越えても直ぐに押し戻され
非道な扱いや搾取に死者も増える
但し国境警備隊も人間である
悪意を授けるのは国
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今はちょっと、ついてないだけ(2022年製作の映画)

3.2

突き進むだけては気づけないこともある
立ち止まって振り向くのが怖い気もする
ひと休みしてコーヒーで心を弛めて
知らないものを目にして触って聞いて感じて
自分を肯定するのも良い時間だと思う

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.3

あまりにも理不尽で酷すぎる(涙)
異端審問所が親元から強引にエドガルドを拐う
まだ6歳男児の恐怖感は計り知れないヨ(涙)

教皇も恐ろしい夢には魘されるらしい
同じ人間なのだから

信仰に物言わせる力
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わたくしどもは。(2023年製作の映画)

3.2

幻想的な風景が時を止まらせる
寓話?伝説?輪廻転生?不思議な物語であり
泉鏡花の作品を読み聞いているかの気分になる

かくしごと(2024年製作の映画)

4.0

自分のための「嘘」ではない

失なうことを恐れながら人は生きている

認知症における家族との想い出
連鎖する虐待を止められない記憶
哀しみを埋めるための正義感
喪失感の向こう側にあるもの

何かを守る
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

ここまで生きて学んだ
万人に認められる人間はいない

たとえ哀しみに打ち拉がれようと
悪意は鋭い刃となって振り掛かり
顔のない文字面が心を切り刻む

ただ娘に逢いたいだけ・・
だから邪魔立ては要らない
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

もっと暑苦しい熱量ものだと思っていたが
このひりひりする程の兄弟愛は何だろう?

英雄である父親の意志が息子達に与える呪縛
互いを競わせてでも頂点に昇り詰めることが
父親の目標であり生きる目的のように
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クジラは泳がない(2020年製作の映画)

3.0

拒んだり貶めることが楽しい人間は哀れ
目と目を合わせたり
手と手を繋ぐほうが簡単で心が強いのだヨ

プリシラ(2023年製作の映画)

3.8

エルヴィスと恋に落ちたプリシラ
孤独の門をくぐり脱け出すまで
プリシラの成長記録が描かれる
14歳で出逢い
22歳で結婚
28歳で離婚
エルヴィスの胸に飛びこみ
たった独りで待ちわび
ただ傍に居たかっ
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

2.5

ラブコメディだと思って安心していたら
急にホラーでサスペンスで驚いた

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.0

いったい?何と闘っているのか?
人間は常に選択して犠牲を払い平穏を保つ
・・とでも言いたいのか?

M・ナイト・シャマランの頭の中では
誰かが扉をノックするたびに
両手を広げて迎えるのだろうか?

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

嫌われ者の遊び人と呼ばれるラウサ(オースティン・バトラー)が頭から離れない

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

4.0

『オッペンハイマー』『関心領域』の公開前に
あらゆる視点から戦争を捉えた作品を・・

時代は1930年から1980年代
舞台はフランス・アメリカ・ロシア・ドイツ
主に4家族(2世代)の出逢いと別離が描
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.8

弛い顔立ちで頑固な父親をリリー・フランキー
強めの眼力ながら線の細い息子を演ずる錦戸亮
更に壮絶な闘病シーンを背負う母親の木村多江

妻に先立たれた兼三郎の焦燥感は
捉えようによっては異常者にも思える
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.5

他の誰がダグラスを演じられただろう?

寂しいときに体を暖めてくれたのは犬たち
苦しいときに支えてくれたのも愛する犬たち

愛されることで生き延びたダグラスは
暴力や裏切りに愛をもって淘汰するドッグマ
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

この5人の面構えときたら・・

回想もの作品は
ゆったり酒でも呑みながら
ふむふむ・・と楽しめるところがいい

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.5

冒頭から衝撃を受け心拍数が上がっていく

タリバン組織の武器工場を探る曹長(ジョン)
米軍に雇われた通訳(アーメッド)

壮絶な銃撃戦を潜り抜けた二人は
タリバンにとっては敵であり裏切り者であり
最た
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.9

女性にとって選択の自由を確立するには?
就学?恋愛?職業?結婚?妊娠?中絶?
誰かの目によって妨げられる女性がいる

この1960年代には法律で遮られており
いまアメリカでは大統領選挙の陰に隠れて
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真犯人(2019年製作の映画)

2.8

二転三転で振り出しに戻って心理的に玩ばれる
身勝手な人間は悔い改めることはないのか?
誰一人として救われない・・
虫酸が走る真犯人は地獄に堕ちてほしい

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

気の毒なボーではないと
負の連鎖ではないと
選択ミスではないと
ひとつひとつを含みながら
解放されるかと思えば
またまた引き摺り戻される
翻弄される感覚にぐったりして
終盤には微睡みの中へ誘うアリ・ア
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.0

こういう「集落」ものは日本が島国だから?


ヴィレッジ
ノイズ
福田村事件

積むさおり(2019年製作の映画)

2.5

辛抱・我慢・寛容・鬱積なる違和感
黒沢あすかが耐えているだけで怖い