冬めくさんの映画レビュー・感想・評価

冬めく

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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.0

国民的セレブ俳優の誘拐という衝撃的な内容の割には意外と普通の犯罪映画。もっとマスコミや芸能界、ファンやSNSなどを巻き込んだ一大事件として描いて欲しかった。これなら『何処ぞの金持ちおじさん誘拐事件』に>>続きを読む

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

4.5

ジェット・リーの魅力とストーリーの分かり易さがジャストフィットして彼の美しいカンフーを余すことなく堪能できる傑作。加えて、娘を人質にとられた悲運の娼婦をこれが劇場映画最後の出演となった B・フォンダが>>続きを読む

天城越え(1983年製作の映画)

4.0

14才の少年の心を借りて田中裕子さんの甘酸っぱさにドキドキする映画。観てて心が思春期にタイムスリップする作品の中で群を抜いて生々しく且つ感傷的。ミステリーとしての意外性は浅くて弱いが、守備範囲が違う映>>続きを読む

ワイルド・ロード(2022年製作の映画)

3.5

登場の時からすでに撃たれてる主人公がずーっと今にも死にそうで、そんな彼が組織に追われる絶体絶命の一夜が描かれる。かなりハードな設定ながら命からがら乗り込んだバスの中で家出少女と出会うなど、ベタな展開も>>続きを読む

GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

3.0

粗が目立つ脚本とへっぽこ演出が如何にも子供騙し。子供向けだからこそ大人は丁寧に作ってあげて欲しい。さらに今どきの子役にしては演技が学芸会なのも指導する側の手抜きに思えてしまう。そんな子ども達を相手にガ>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

5.0

次々と繰り出される反則技の数々に「ちょっとレフェリーどこ見てんのよ!」ってヤジを飛ばしたくなるけど気付けば満点つけちゃってる自分がレフェリーでしたってオチ。今回の敵はもしも違う出会い方をして一緒に遊ぶ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラ映画としての純度の高さとその迫力に圧倒された2時間5分。命を賭けることの尊さではなく命を落とさないことの大切さを直球で伝えるドラマパートはとても青臭いけれど、国民へ視点を置かず出来事を淡々と繋い>>続きを読む

アウェイクニング(2011年製作の映画)

4.0

ある寄宿学校で目撃される少年の幽霊。その謎に心霊現象を信じない主人公レベッカ・ホールが迫る。冒頭でエセ霊能者のペテンを華麗に暴いて見せるレベッカの立ち振舞いは素晴らしく、映画全体の雰囲気に畏怖の念すら>>続きを読む

リトル・マーメイド 人魚姫と魔法の秘密(2018年製作の映画)

3.0

アリエルとは違う別の人魚姫の物語。子供がわくわくする要素が意外と少ない上に、マーメイドがたった一曲歌うシーンも特に盛り上がらずキッズムービーとしてサービスは悪い方だと思う。役が中途半端で必要性の薄いジ>>続きを読む

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

2.0

今どきこんなダサい終わり方する映画あるんだ。感性がまるで中学生。それと堤真一が堤真一の物真似に挑戦してるのかと思ってしまうくらい堤真一そのもの。役作りなんてしてないでしょ。ベテランになると何を演じても>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

4.0

主人公にだけ視える恋の光とその彼に寄せる幼馴染みの気持ちがなかなか結び付かないもどかしさ。それが言葉による恋の定義づけというアプローチで解き明かされてゆくのが心地よい。軽くやり過ごしてるようで実は繊細>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

4.0

指定場所へ出向き一糸纏わぬ姿となるデリヘル嬢ほど無防備で危険な職業はない。捜査を水の泡にしてしまう法律という名の足枷が弱者を見殺しにする流れも恐ろしい。作品の完成度と内容のおぞましさが容赦なく比例する>>続きを読む

死を告げる女(2022年製作の映画)

3.5

少しホラー寄りで個人的に好きなタイプのサイコスリラー。途中で分かっちゃう程度のオチではあるけど、仕事と〇〇の狭間でゆれる女性のメンタルを深く鋭くえぐってくるのはさすが韓国映画。主人公にだけ見えてる「あ>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.5

劇団員のお話だしここは演技について。観る前から想像した通り、森川葵が無敵に上手い。しかも本物の劇団員に見えたのも唯一彼女だけ。あとは『禁じられた遊び』でウイカに全て持って行かれた重岡くんが今回は実にい>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.5

ゆるく楽しく再観賞。神木くんはさすが。倫也や美波といったタイプや経験値の違うそれぞれの役者との迷コンビぶり。簡単そうに演じてても本当は難しいはず。内容は薄いけど映画の守備範囲は様々だから。そして佐久間>>続きを読む

ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

4.5

アートフィルムの様な描写に程よいミスリード。ささやかな伏線回収と無理のない謎解きそして見事なエンディング。脚本が破綻しておらず兎に角プロットがお見事。余りにもまともなのでルチオ・フルチ監督の映画である>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.5

「ダーク」なヒーローである事に少々気合い入り過ぎてるけど物語は意外と面白かった。でもこの面白さを損なわずにせめて2時間10分くらいで纏め上げたらよりスマート。いくらでも時間かけていいなら誰だって出来ん>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.5

男は何者だったのか…どんなに残酷であっても次へ進むためにはやはり知っておくべき真実だったのだと思う。軽トラの荷台に座って話す母と息子の会話がとても良かった。この家族はきっと大丈夫。この子は優しい大人に>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.0

こういうデンジャラス・ビューティーっぽい役どころはまだいけると本人が思ってるのなら、正直観てて痛々しい。昔『スピード』を観てからずっとサンドラが好きだけど、年齢相応に還暦目前の女の魅力で勝負して欲しい>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.5

共生社会や多様性…。良い意味で普通に真っ当なメッセージのある社会派ドラマ。原作者が若い頃の自身を投影していると思われる台湾人女性がとても良かった。スクラッチくじのあの利用術はちょっとパクりたいけどもう>>続きを読む

A.I. love you(2016年製作の映画)

4.0

つられて泣くわ〜 (涙) カメラ目線の森川葵の演技やば…私上手いでしょ?感ゼロなのがまた良いの。私かわいいでしょ感はもう許すし。それと斎藤工の A.I. は想像した以上に良かった。設定や内容はザルだけ>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

難解だからと変に身構えず気楽に観たのがよかったみたい。映像も艷やかで林檎の樹やトンネル、教会など目の覚める様な美しさに釘付けに。邦題のインパクトが強いけど、街で見かけるおじさん達がみんな同じ顔に見える>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

思った通り松岡茉優の熱演が少し暑苦しいけどこういう役を演じられるのは今や彼女だけ。さらにMEGUMIや三浦貴大らが嬉々としてクソ役を演じてるのがとても楽しそうで観ててニヤニヤが止まらない。ベタでド直球>>続きを読む

黒の奔流(1972年製作の映画)

3.5

おなじみ松竹✕松本清張。法廷ものとして幕をあけ気付けば情炎まみれの愛憎劇で終幕する90分。女であれ男であれ、どうしても我慢できなくなってしまったら地獄へ墜ちる覚悟で相手の下着を剥ぎ取るべし。これはその>>続きを読む

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.0

パイロット急死で大空の機内にヤツと私だけ!『ミーガン』の主演女優目当てで観賞。全てが想定内過ぎてやや退屈。ただ後半アレが一瞬画面を横切った時は流石に怖かった。人は知らずして危機に瀕したりまた知らぬ間に>>続きを読む

クリスティーン(1983年製作の映画)

5.0

カーペンター監督作としてもキング原作映画としても個人的に一番好き。自分も人よりクルマを愛した経験があり主人公アーニーの気持ちに寄り添える部分がある。どんな経緯であのクルマが邪悪な魂を宿したのか説明され>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.5

有名作の続編なんてどうせ評価が割れるんだから作るんだったらこれくらい挑戦的でいいと思う。過去キャラの再現にCGなどを使わず現在の役者さん達が演じたのも好ましい。そして心の折れそうなダニーがトニー助けて>>続きを読む

シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.0

手癖が悪くあまり共感できない盲目の少女が主人公という設定は面白い。残念なのは正体不明の侵入者たちが台詞で人間味を出し過ぎて得体の知れなさが薄いこと。むしろアプリで繋がり主人公の「目」になってくれた女性>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

4.5

ちょっと変人なのは確か。でも甘利田先生の媚びない生き方には憧れるし、給食を美味しそうに食べるその姿がとても幸せそうで素敵。そして映画を観て明日ナポリタンとカレーライスのどっちを食べようか真剣に考えてる>>続きを読む

ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

2.5

H・レジャー演じる弟くんが意外とチャーミングで良かったけれど、共に墜ちるのも何ならアリと思わせるほど美しい鏡の女王の登場が少ないのはとても残念。この監督の個性と思しき部分がことごとく自分の趣味嗜好に合>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.5

永野芽郁っていつからこんないい顔する女優になったんだろう。伏線回収があと出しジャンケン的でちょっとズルいけど劇的で想定外な展開にボロクソ涙出た。それにしてもよくみぃみぃ泣くからみぃたんってそれ普通拾っ>>続きを読む

怪談新耳袋 劇場版 幽霊マンション(2005年製作の映画)

4.0

マンションの住民がすっかり病んでてそこに棲み憑く無数の幽霊たちに異様さで負けてないのが面白い。オチと伏線回収もちゃんとあってヘタな J ホラーより良作かも。普通に教室で会えるかな程度に可愛い女子高生の>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

身勝手な男の夢とか野望とか正直勝手にして!だけど、冒頭から流れる G・モロダーの安いシンセがたまに聴きたくなってついリピる。ディナーはバビロンクラブで!と言われた M・ファイファーが Again? っ>>続きを読む

第7鉱区(2011年製作の映画)

3.5

『ザ・グリード』的なB級海洋モンスター映画。体が半分くらい焼け落ちてもしつこく襲って来るターミネーターばりの怪物と、実は可愛いのにずっと怖い顔したハ・ジウォンの闘い。好きなタイプの映画だけど似た様な展>>続きを読む

エクスクロス 魔境伝説(2007年製作の映画)

4.5

私の「映画はこうでなきゃ!」が目一杯詰まった土着ホラーコメディの快作。時系列を崩して観る側の心を鷲掴む冒頭とドンピシャの配役に痺れる。特にあみ〜ゴと小沢真珠の死闘は本編屈指のハイライトで、深作イズムは>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

さすがプロ。過去の映像作品で犯人を知っててもしっかりと楽しませてくるブラナー監督の手腕に改めてそう思う。CG のエジプトが臨場感に乏しい点では78年作品に軍配が上がるけど、最早その点は今の時代ならでは>>続きを読む

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