Hacoさんの映画レビュー・感想・評価

Haco

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裸足になって(2022年製作の映画)

5.0

▶︎ ムニア・メドゥール(監督)
▶︎ リナ・クードリ(主演)
▶︎ トロイ・コッツァー(製作総指揮)

その芸術性の高さ。暫定今年ベスト。宣伝でトロイ・コッツァーの名が大きく出されているけど、監督×
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

▶︎ ギヨーム・ブラック(監督)

胸が高鳴って、苦しくて、切なくて。まさに“みんなの”ヴァカンス!

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

▶︎ 金子由里奈(監督)
▶︎ 大前粟生(原作)
▶︎ 髭野純(プロデューサー)

『21世紀の女の子』(2018)、『眠る虫』(2019)で惚れた金子監督。こんなに早く商業映画を撮ると思っていなくて
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RENT/レント(2005年製作の映画)

5.0

▶︎ ジョナサン・ラーソン
(▶︎ スーザン・ソンタグ)
(▶︎ スティーヴン・ソンドハイム)

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下の「ミュージカルが好きだから〜Musical Movies Fo
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古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

5.0

▶︎ ミッシェル・オスロ(監督)

新作を作ってくれてありがとう、ミッシェル・オスロ!待ってたよ!

予告編とも言えぬような予告編、あの導入部があるから、3つのお伽話の世界に誘ってもらえる。万華鏡を覗
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

▶︎ ピーター・ソーン(監督)
▶︎ トーマス・ニューマン(音楽)

いまの時期のデートなら『マイ・エレメント』一択! 町山智浩さんの「アメリカ流れ者」で背景知識をつけておくと、なお良し◎

恋は光(2022年製作の映画)

5.0

▶︎ 小林啓一
▶︎ She & Him

邦画の監督を聞かれたら、これからはやはり、この小林監督を挙げていくかもしれない。(あとは金子由里奈監督かな…。)

マンガ原作の主人公たちが、この人の映画に
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

5.0

▶︎ レナード・バーンスタイン
▶︎ スティーヴン・ソンドハイム
▶︎ アリアナ・デボーズ

バーンスタイン×ソンドハイム。いつどんな時にリメイクがあろうと、どんなカバーをされようとも色褪せない。良
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

5.0

▶︎ リン=マニュエル・ミランダ
▶︎ スティーヴン・ソンドハイム
▶︎ ジョナサン・ラーソン

佐久間宣行さんが「自分が20代に見てたら食らいすぎてた」と書いていた*のだけれど、見事に食らいすぎた。
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

【ザ・キュアー】
【石井勇一】(パンフデザイン)

『シング・ストリート』(2016)以来の、ザ・キュアーの楽曲「In Between Days」。予告編で流れるので、この映画の印象そのもの!

石井
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

【 エール!(2014)】
【フェルディア・ウォルシュ=ピーロ】

リメイク元『エール!』(2014)の展開・楽曲が相当好きだったのでどうかなと思いつつ、鑑賞後にラスト曲の良さがじわじわと。一番良い映
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

5.0

【ウィリアム・バトラー・イェイツ】

2021年「午前十時の映画祭11」で観たシリーズ。

とある場面で、アイルランドの詩人・イェイツの詩が引用されるのですが、もうそれだけでとろけました。なんてお洒落
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【レトリック】

いまさら、「2021年のベスト9本」に入れれば良かったと後悔している。笑

原作が小説なこともあり、ナレーションやスピーチの場面での言葉にレトリックが効いている。文章じゃなくて、台詞
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.0

【リン=マニュエル・ミランダ】

ラテン的な楽曲がどれも良い。

『モアナと伝説の海』(2016)の“How Far I’ll Go”もリン=マニュエル・ミランダだとは、これを観るまで知らなかった。
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

意味がなくも思える繰り返しの中で、何かが見えるような、何も分からないような。良い映画体験の条件の一つは、観終わった後に反芻するのが楽しいこと。そうさせてくれるのがホン・サンス監督。何事も、すぐに理解で>>続きを読む

カラミティ(2020年製作の映画)

4.0

ポスターを観てもらえれば分かる通り、まるで絵画のような画作り。これが動くのだから毎瞬間にうっとりして、あるシーンでは呼吸を忘れそうになるし←、現実かと錯覚するほど。レミ・シャイエ監督は近年で最も心を掴>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

階層立てられた脚本は、まさに「復讐ダンジョン」。後味悪スッキリ(どっち)。 

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

▶︎ 津村記久子

観終わって、「こんなところまで来てしまっていた…」と後ろを振り返るような。2021邦画でいちばんストーリーに驚かされた。

モラトリアムの話かと想定していたら、作家・津村記久子さん
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クイーンズ・オブ・フィールド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


サッカーが愛おしくなるコメディ。物語×サッカーっでだけで、どうも甘くなってしまう。笑

トランペットメインのサントラで、サッカーのチャント(応援歌)が恋しくなる。『◯◯(チーム名)なら手を叩こう』チ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

 本当は『マティアス&マキシム』(2019)の後すぐレビューしたかったのですが…。

 多分これから、“一番好きなロードムービー”に挙げていくと思います。危うくて、はっちゃけていた2人の関係性。ラスト
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

5.0

 クレジットが出て、音楽が流れて…… 。始まる前から、どうしてこんなにドキドキさせてくれるの!!映画館で観ていたら、物語の始まりに本当に胸を高鳴らせていたんだろうな。

 映像も、音楽も。晴れじゃなく
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 〈 沈黙は関係性を映す 〉

 叔父さんを起こして着替えを手伝う、自分が手を洗い終わった後、石鹸をそっと叔父さんの方に動かす…。曲や言葉がなくとも些細な動作から、積み上げられた2人の時間が窺える。冒
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Red(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 人の背景って、その人が言葉にするまでもなく滲み出てしまうもの。許されないにしても惹かれ合った鞍田と塔子が、明言せずとも共に母子家庭だったこと。それになんとなく気づいてしまう小鷹のような存在。

 本
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

5.0

▶︎ 坂元裕二
▶︎ 石井勇一(パンフデザイン)
▶︎ 朝野ペコ

 花束はいつか枯れてしまう。でも、美しさは色褪せないし、「美しかった」と思い返せる瞬間があることは尊いのだと思う。

 タイトルなど
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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

4.0

 実話に基づく物語。あの衝撃的なニュースを思い起こさせるような。映画とは、世界のどこかで今も起きる現実を、忘れないでおく手段のひとつでもあるな、と改めて。

 誘拐、拷問を経た痛み、辛さ。それに何より
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

5.0

 ☆ Netflixオンリーの配信!(投稿日時点)☆

 アイルランドのアニメーションスタジオ、カートゥーン・サルーンのアニメ映画で唯一観ていなかったもの。『ブレンダンとケルズの秘密』(2009)、『
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

 ◎Amazon prime videoで見放題(投稿日時点)◎

 普段の私なら、サブスクで過去作品を観る際にまず選ばないタイプの作品です。ですが、2019年にUPLINK吉祥寺で販売されていた「キ
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アスファルト(2015年製作の映画)

5.0

 ◎Amazon prime videoで見放題(投稿日時点)◎

 アマプラでもっと観られて良いと思うシリーズのひとつ。アキ・カウリスマキやジム・ジャームッシュを思わせる、“オフビート”な群像劇です
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おもかげ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 受け入れて、解き放たれる。

 約18分間の短編をもとに長編へと昇華させたこの映画は、明確な回答は提示しない。描かれるのは、直接的に期待される事件の解決ではなく、痛みや悲しみを抱えながらも生きていく
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.0

 モチーフと記憶。記憶とセリフ。

 約40年間、夫婦として過ごしてきた時間は部屋の至るところに染み込んでいる。ドアノブや窓から見える景色、アトリエにある昔の絵画……。そこから、あの時の会話が頭に浮か
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.0

 『The fashion show』(2009)というアメリカのTVシリーズがきっかけで、デザイナーとファッションショーの映像が好き。とりわけこの映画では、ショーが全て終わったあと、最後にランウェイ>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

 タイトルからしてもう最高。いかだや船のシーンも綺麗。生き方や人生を楽しむ方法は、どんな環境にいたとしても、自分で選ぶことができる。
 
 スタッフページ・監督紹介のCV…紹介文を読んで* 少し笑って
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21世紀の女の子(2018年製作の映画)

4.0

 “『21世紀の女の子』では、各エピソードの冒頭に監督の名前が出ますよね。その瞬間が私には、それぞれの監督の脳内に「コンコン、お邪魔しまーす」と挨拶して入っていく時間のように思えて。(中略)……で、監>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ◎Amazon prime videoで見放題(投稿日時点)◎

 「創作と経営の狭間」。料理人とオーナーの意見の違い、交錯などは『グランメゾン東京』でもイメージついたけど、ここも同じ。

 「笑わ
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