人生を変えたい、人生の主役になりたいと願う人がたくさんたくさんいる中で、”触れる”という愛を持って心を通わせ、熱を通い合わせる。すてきだ。テレビにまで触れようとする。こういうのを見てしまうと、リアリテ>>続きを読む
宗派をめぐって対立する様はパリサイ派とサドカイ派のようだった。インガーは一粒の麦にはならなかったけどその子が一粒の麦となって和解し、すべてが信仰のもとひとつになった。先週教会で牧師に、わたしの母はわた>>続きを読む
傑作は数あれどこれは格が違う。芸術を鑑賞するときはわたしは魂を注ぎ込む。そしたらこの作品からわたしの熱量をはるかに超えたものがはねかえってきた。このものすごい(holyな)カラックスの新作は花やお金を>>続きを読む
車のシーンの男のまなざしはなんだなんだ?と思っていた。憂いがあるようなないような。見ていくにつけそのまなざしがアンゲロプロスよりももっと親密でパーソナルなもののような気がした。わたしが映画や他の芸術に>>続きを読む
大昔に見て以来、今回ツタヤディスカスで借りて3回みました。とても好きな作品です。誰もが同じように歳をとっていくという当たり前のことが冒頭(だれが年老いたのかはわからない)語られる。「ぼくらはこうして今>>続きを読む
寄り添うとはなんなのか、見つめあうとは、抱擁するとは。孤独でも孤立していても人に寄り添うことを忘れないこの映画に心うたれた。みんなしばしの別れのときは惜しんで惜しんで男女問わず激しくも温かい抱擁を交わ>>続きを読む
わたしは家族の映画がとても好きなので映画を見たらどうしてもキャラクターのこれまでの歴史が気になる。この映画は孤独なキャラクターが生きることに勇敢に闘うコメディなのだけれど、見終えた瞬間わたしは号泣して>>続きを読む
生涯愛を貫き通したアデルが崇高で美しくて幸せで、この世的に満たされ、愛を知らずに死んだピンソンが不幸だっておはなし。
2014年5月4日追記 奇跡が起こらないなんて誰も言うことができない。いつかわたしにも奇跡が降り注ぐかもしれないことを信じる。希望を持ち続ける信じ続けるってそういうものだと思う。
カウリスマキは>>続きを読む
性描写が闘ってるみたい。レア・セドゥすてきだなあ。ロメールのしゃべる並に食べまくる映画。
久々の傑作。才能を惜しみなく出して突っ走って生きること、勝ち続けること、一度も倒れないこと、真のスターであり続けること、これらがすべてがどれほど困難なことか!そしてそんな人生をバードが生きる。演奏する>>続きを読む
Hal is back.悲劇を喜劇にするってすごい力だと思う。ハートリーの描く暴力のシーンは子どものけんかのようなコミカルな部分があって、悲しみ、痛み、孤独を喜劇っぽく撮って、希望がある。負を生に変え>>続きを読む
死と生に満ちた活ける物語に好奇心が沸いてきてどきどきした。父トーマスにとって、巡礼旅行中の息子ダニエルの死でいろんなことが突然はじまった。ぐうぜんこの「道」(巡礼の旅)を歩く人なんていない「道」をぐう>>続きを読む
傑作。何かの本で「赤ちゃんが産まれて泣くオギャーは、不安定な世界へ放り出された孤独の叫び」なんて読んだけど、オリヴィアとロレンツォは赤ちゃんそのもの。人の痛みはわからないし、何とも関わろうとしない。閉>>続きを読む
ほんものとにせものはどれほどそっくりであってもまったく違うと信じるわたしにとって、ラストのご褒美スローモーションがぐっとせまってきてよかったな。愛するものの体温でさえ一瞬触れただけで感じわけることがで>>続きを読む
この世の誰しもが必ず引っさげている、ときにアンヴィヴァレントな苦悩むき出しの映画。青山真治がロカルノで言った”復讐には何も意味がない、復讐できなさ”に通じるものがあるのではないか。長女の恋人が一見ちゃ>>続きを読む
ラストシーンまで聴衆はひたすら耐えなければならない。ジョーイを有刺鉄線から助け出すとき詩篇23篇の中の1節を読む(わたしは詩篇23篇が大好きでクリスチャンなら誰でも暗証している聖句)。ひたむきな思いは>>続きを読む
戦後の動乱に巻き込まれた人たち。はかなくて悲しい。あんなに愛情に満ち足りた「バカの大足ね」なんて聞いたことがない。あんな悲しい抱擁は見たくないと思ってしまう。自分が一番でありたいと思う人がいて、自分は>>続きを読む
キャリーが超能力を発揮するときそれがすべて圧倒的に悲しい。キャリーが笑うときも悲しい。キャリーの母の祈るシーンも悲しい。むなしいから。キャリーの笑顔や幸福は儚いとわかってしまう映画。だからすべて悲しい>>続きを読む
サイレント映画がとにかく好き。なにせ強烈ですから。タイトルしかり女の覚悟。今まで小津のうわっつらしか見てこなかったことを反省した。こんな切実な作品を撮るというより紡いでいる作家は、悲劇であっても喜劇で>>続きを読む
よく『セブン』について「あの終わり方がちょっと・・・」「いやあれだからいいんだよ」とかいうくだらないやりとりがあったりするのがわたしはすごく嫌いなんだけど、この映画のラストはスローモーションの応酬で「>>続きを読む
わたしにとって最高の映画だった。わたしは映画的な見方はできないから、感性をマックスにして映画を見るけど、人との距離の置き方がわからない一人間としてそれをテーマにするならこれ以上の映画はない。走ること、>>続きを読む
途中寝てしまったけど傑作だった。フォードの特集があるなんてすごいことだと思う。うちから遠いけど12月まで通い続ける予定。あと、新午前10時の映画祭、だっけなあれも気になる。『サイコ』のスチルがすごすぎ>>続きを読む
そんなにたくさん映画見てないけどきょう日本映画わたし史上頂点に君臨しました。ロカルノで青山氏が言ったように、いかに復讐しないか+逃れられなさの映画だったように思います。人間だから負の感情こそがたくさん>>続きを読む
購入して何度も何度も再見している。自分が見えているものはこの世界の中のごくごく一部にすぎないんだということを痛いほど教えてくれた映画(特にラストシーンを見ればよくわかる)。映画に限らずそういう謙虚な思>>続きを読む
わたしはごくかんたんにあまりに平凡なことしかかけないけど、トリュフォーの恋愛映画にはいつも打ちのめされる。10年以上前にこれを見たけど何も覚えていなくて再見。本筋とは全然違うけど、クロードの母がクロー>>続きを読む
包み隠さず戦争の映画を撮っていた。「・・・人のことは頼れない・・・」と歌っていた。内容も暗いかもしれないけど映像がとてつもなく暗かった。伝えたいことや、ましてや教訓なんていらないといつも思ってる。大き>>続きを読む
大好き。マチューとか北野武はこれ見まくってるんだろうな。現在ツタヤディスカスでマチュー待ち。カサヴェテスで嫌いな映画はありません。『ラヴ・ストリームス』を再見したいな。『こわれゆく女』もいいな。『こわ>>続きを読む
ペシミスティックな恋愛映画は毛嫌いしますが、ドンゼッリが恋愛を撮ると、愛することとか再生することはすばらしいんだなと熱い思いがこみあげてきます。そして明日もいろんな思いをひっさげて生きていこうと思えま>>続きを読む
すごくよかった。アレクセイ・ゲルマンは処女作以外うちにあるので毎日ひとつずつ更新していくつもりです。ブレッソンを思わせる。こんな世にあって信じられるものはなんだったんだろう。捕虜や裏切りやおびえた顔を>>続きを読む
よかった。ロカルノの黒沢清が誠実でものすごく好感を持った。http://www.pardolive.ch/en/Pardo-Live/pardo-live-tv?v=http://vod.pardo.>>続きを読む
追記:生が列車のようになってわたしたちを乗せて走って走ってうしろなんて振り向くひまさえなく走って走って走って倒れてまた立ち上がって走って走った先に美しいスローモーションと共に立ち止まるご褒美があるって>>続きを読む