クワイエットルームに引き続き精神病統系映画に手を出してみた。人生が主題のテーマの映画にしては、何かを考えさせる映画じゃなくて、受動的にただみるだけの作品かなと思う、比較的。
それぞれのストーリーに具>>続きを読む
思いやりがあって周りが見えていて気を遣える人間が、抱えすぎて心の病気になる一方で、
図太くて自分勝手で本能的な人間が生き残るのはなんとも耐え難い世の構図である。
映像作家の彼氏を持つ、バツイチライタ>>続きを読む
僕が思うにこの映画の各ストーリーは、”正義は人を幸せにするのか”というテーマで繋がっている。人を救う正義と、一方で多くの人を不幸にする正義がある。人を幸せにしない正義は果たして必要なのか。いろんな事情>>続きを読む
面白いし感動するけど記憶に残らない映画と、鑑賞時は何だかよくわからないけど後々わかってきて記憶に残る映画があって、
“ショーシャンクの空に”とかは前者なんだけど、この映画はなんだか後者になりそうだ。>>続きを読む
面白くて観てる間はワクワクしたけれど、しばらく経つと記憶に残ってない映画かな。
フィンチャーありがちの、一回見ただけじゃ良さがわからないやつなのかも。書く時間もあまりないし再視聴した時に詳しく書くこ>>続きを読む
暫定今年1番の映画。
自分を振った相手に抱く、愛情からくる憎らしさを、あなたはどのようにして表現しますか?
主人公は、夫の作家としての才能を信じ切れず、夫との将来に向き合うことから逃げた女性。彼と>>続きを読む
高校時代から長年熱烈に、ひっそりと遠野美咲に恋をし続けた乙坂鏡史郎は現在中年であり、教師であり、書けない小説家でもある。ある日その高校の同窓会が行われ、彼は遠野美咲と再会する。一方でその時すでに遠野美>>続きを読む
僕は人間失格を読んだ事がない。
小学か中学か、江戸川乱歩が好きな友達が太宰治にハマっていた記憶がある。彼の机にはなんだかかっこいい名前の作家が書くかっこいい名前のタイトルの本がいつも積まれており、実際>>続きを読む
国岡という石油系会社が戦争を跨ぎ四苦八苦しながらも経営を続け、次第に大企業になるという話。
日本の財閥系の話ってめちゃめちゃかっこいいけど、全然よく知らないからその内情がわからない。財閥派生の話とか>>続きを読む
◻︎プロット
佐藤健演じる二宮拓人は、演劇に情熱を注いだ大学生活を終え、就職活動に勤しむ日々を送る。彼は伊坂幸太郎の小説『砂漠』でいう鳥瞰型の人間である。人生に対しいつも冷静に、俯瞰的に分析を施す。彼>>続きを読む
今泉さん脚本の映画の中で暫定で一番好きだ。
『愛がなんだ』、『街の上で』、『窓辺にて』を鑑賞済み。浮気や年の差恋愛という描き方によってはたいそうシリアスになるこの題材をコミカルにリズミカルに描いている>>続きを読む
はっぴいえんどは僕の好きなバンドのひとつだ。
NHKのムジカピッコリーノという少し不気味なアニメで楽団の方が”風をあつめて”を演奏していたのが初めての出会い。NHKは時間に応じて再放送をしがちなので>>続きを読む
喧嘩を売ってきたフェラーリに対し相手の得意分野である24時間耐久カーレースで打ち負かしてやろうと二代目フォードが本気になる話。元優勝レーサーであるシェルビーがマネージャー的立ち位置として民間からオファ>>続きを読む
これはリーダーシップの映画である。尊重についての映画であり、長く愛されるコツについての映画でもある。
あるホテルのコンシェルジュであるグスタヴは、人を惹きつける特殊な人柄を持つ。彼に仕えたくて全国か>>続きを読む
小学1年生の時みたいに、誰の目も気にせず走りたい時に走りキスしたい相手にキスし、嫌いな人をぶん殴るような生き方は、もはや大人になった僕らにはできない。
できないけれど、時には大事な能力なのかも。
考>>続きを読む
この映画は上映当初から見たかった作品である。異人種との恋愛/水の出てくる映画/おしゃれな演出などのカテゴリーに分類されると思う。
水が出てくる映画は好きだ。キングスマン1の、寝てる間に水が溜まって>>続きを読む
悲劇のヒロインの映画を見たいならこれがゴールかも。可哀想しか出てこない。
シンデレラの現代実写版。シンデレラは市子。どんないい王子様が見つかっても家庭の深い事情で一つになれない。王子は大した人格者だけ>>続きを読む
バイバイと言わない、手も振らない別れ際。
そこにはむしろ何か深いつながりを感じる。
カウリスマキの中で初めて友情が絡んでて新鮮。
男はみんな壊れた鋳型。
ふとした瞬間にポロッと吐き出すユーモアの魅>>続きを読む
久しぶりの時代劇。80分間飽きることなく鑑賞できた。
妻を持ち、剣道に長ける1人の男が主人公。そしてその妻。2人は戦国の激動の中でも、農村で比較的穏やかに暮らしていた。ある日ひょんな事件が起き、偶>>続きを読む
誰もが感じたことがあるだろう、
”誰も私のことを知らない場所へ”
という衝動。
彼女はある小さな事件をきっかけに、地元穏やかに過ごし続けることが難しくなる。そこで100万円を貯め誰も知らない海沿いの>>続きを読む
池松映画4作目。脚本の人、伝えたいことがたくさんあるんだろうな〜っと思った。ぎゅーぎゅーのハンバーガーみたいに脂っこい映画。好きだけど一回でいいかなという感じ。僕の中の潜在的な価値観を抉られたので記録>>続きを読む
おそらく通算3回目の鑑賞を塚口サンサン劇場の特別音響上映にて。
確かに自分の価値を頑固に信じ何度も失望と復活とを繰り返す様子は美しいのだが、今回の鑑賞は今までとはまた違った観点で鑑賞できた。
冷静>>続きを読む
今泉力哉作品っぽく無い、ちょっとビターな話。
浮気をしている妻を持つ主人公は、妻の浮気そのものよりむしろ、浮気に対し怒りを感じない自分に対して悩む。浮気をしている張本人の妻は罪悪感を感じない。なぜな>>続きを読む
はたからみるとこの家族は、家庭的な夫と有能な妻、そして可愛らしい1人娘の輝かしい3人。しかし妻の夫に対する思いは冷め切っていた。夫に魅力を感じなくなった今夫の誘いを拒否することが増え、身体も彼を拒絶す>>続きを読む
仕事中毒で自らのルールに固執するキャリアーウーマンが、予測のできない出会いに振り回されながら頑固で自分勝手な思考が柔軟になっていくという物語。
あまりにも仕事ばかりで他に興味が持てない状態は勿体無い>>続きを読む
涙が止まらない。小学生の頃初めて映画館に来て、ドラえもんを鑑賞した時なんとなく周りに合わせて泣いて以来映画館で泣いたことは記憶にない。だが今日はポロポロ零れ落ちる。それもこの映画を観るのは初めてではな>>続きを読む
不景気の真っ只中、ある夫婦は同時に職を失う。どうにか職を探そうとするが想像以上に硬軟を喫する。夢はあるが職に夢を求めてる場合ではない。やっと職を得たと思いきや騙され、復讐を試みると逆にボコボコにされて>>続きを読む
これはホラーでもロマンスでもない。若干のフィクション感は残るがノンフィクションとして見たほうが感情移入ができる。
この映画は、引越しと人との不思議なつながりにスポットを当てる。引越しをした経験がある>>続きを読む
3ヶ月前から観たかったけれどポスターの雰囲気感が一緒に誰かと観るべき映画だなと思って先延ばししてようやく鑑賞。
なんとも言語化しにくい作品。主人公の女性はバンドマンの彼氏が音楽家として成功するために>>続きを読む
中身がたっぷり詰まった映画もいいけど、テンポと洒落た演出でピカピカの映画も好き。
余命宣告された同士したいことリストを果たしていくっていう映画は少なくない。注目すべきは、彼らは2人合わせて28あるリ>>続きを読む
警備員男性は女性にはめられて人生を台無しにする。彼には女を見る目がなかった。本当に大切にすべき相手は実はそばにいたのである、という話。
2作目にしてだんだんカリアウリスマキの作風がわかってきた。顔色>>続きを読む
暴漢にあって記憶を無くした男がホームレス生活の中で淡々と幸せを見つけていく話。
相当悲惨な目にあった主人公だが大して自分の人生に悲観していない。今日すべきことをこなし、時間が余ったらちょっと新しいこ>>続きを読む
どうしようもない人間がいるとする。その中でもそんな自分に嫌気がさしてどうにか努力してもがいてる人と、自分の欠点が見えないもしくは気にならない人との間には大きな精神的ギャップがあると思う。
欠点を抱え>>続きを読む
この映画は一度前半11分の段階でベタすぎて諦めたことがあった。前半1時間頑張って後半までみた方がいいというレビューを見て再鑑賞。
恋愛の描写については自分はあくまで自分の人生の操縦席に座っていたい人だ>>続きを読む
冬はなんだか暗い気持ちになる。多分寒くてってのもあるけど、北海道で生まれてから毎年飽きるほど見てた雪が大阪ではほとんど見られないこともあると思う。降っても物足りなんだよな、あの密度感たっぷりの雪と寒い>>続きを読む
“もう二度と会わなくなった2人の、ごく普通の日々”
僕はこういう映画結構好き。別に引きずっているわけじゃないけれど、昔の自分たちををたまーに思い出して、幸せな気持ちになったり、ちょっとだけ心が締め付け>>続きを読む