bokuteさんの映画レビュー・感想・評価

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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.8

これぞ映画。個人的にはガイリッチー史上最高傑作。
現代劇はまだまだ面白い。終わってない。本作を通し映画の可能性に希望を抱いた。
米国のアフガン政策に対するある種のアンチテーゼであり、国際関係の基本を見
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.4

なんという構成力。なんという面白さ。
マネーショートのような難しさはなく、要するに庶民が連帯してせこい金持ちをやっつける話。用語も物語の中で理解できるような内容になっている。
キースの熱い想いが大きな
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.5

最高っ!!エンパワーーーメント炸裂!!!大興奮!第一にミュージカル映画としての完成度が物凄く高いし、当時どのように黒人や女性が差別され、生まれながらの権利が制限されていたかが非常にクリアな形で可視化さ>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.4

ただただおもんくない。予算抑えてる感もすごい。
序盤の弾幕張る所とかはワクワクしたけれど、全体的にストーリーに興味を持てなかったし、これだったらエクスペンダブルズを名乗る必要がないと思ってしまった。せ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.2

希望ある物語であり、他方で酷な話ともいえる。
居場所さえあれば人生なんとかなる。でもそれを見つけることがおそらく一番難しい。
子どもは大人の都合で振り回されているのだ。ならば衣食住の環境を選ぶ権利もあ
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

2.8

もうあの頃のDCが戻ってくることは永遠に無いんだなということを身を以て知る。
ユニバース移行期だからといって消化試合が許されるわけではない。細かい所を気にしなければそれなりに楽しめるものの、全体的に雑
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.3

限界なんて誰が決めた?
他人が勝手に線引きしているだけで、本当に乗り越えられないハードルなど存在しない。
必ず勝つ、負けない、何があろうとも絶対に諦めない。自分を信じる心と仲間を信頼する気持ちがあれば
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

ある夫婦の不運続きの日々。
カウリスマキ流の話運び、間の取り方、悲哀の中にあっても滑稽に溢れているユーモラスな作風、そのどれもが他に置き換える事のできない温かさを生み出している。
カウリスマキの世界観
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.7

家族への愛こそが、強さ。
チート級のパワーでスパイディとかヴェノムとかアイアンマンとかシャザムとか色々混じってる。
DCファンじゃなきゃ誰も知らない無名のヒーローをラテンな味付け、新鮮なエフェクト、大
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

正しくドラマティック・ミュージカル、ディズニー100年史の集大成!!!
創成期のクラシカルを骨格として、ルネサンス時代の自立したプリンセス像、さらには黄金の10年代最大のテーマ「自己実現」の極致を描き
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

体感する映像美、芸術性に圧倒された。
動物や自然への畏敬の念から作られた本作は、彼らの尊厳・生存権について本質的な問いを私たちに投げかける。
ロバの視点に立って体験することで、人間の身勝手さ、傲慢な振
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

4.0

公民権法成立のきっかけとなったワシントン大行進を指揮した、バイヤード・ラスティンの情熱に満ちた生き様。
ユーモラスなお調子者でありながら絶対に信念を曲げず真っ直ぐ進むラスティンの姿に心惹かれる。
コー
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カサブランカ(1942年製作の映画)

4.5

これは他の作品でも感じたけれど、戦時下で製作された映画の多くは政治的背景を反映していて、それ故に鬼気迫るもの、生々しさがあり観ていてとても興味深い。
中立を装って上手に駆け引きをする元締め的立場であり
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ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

4.5

誇りある人間で在るために。
海兵隊の悪しき慣習が生んだ死を巡って争われる、ハイテンポでスリリングな法廷劇。
デビュー作にも関わらずセンスが冴えまくりなアーロン・ソーキン。情報処理が中々追いつかなくて大
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4

欲望の化身たるナポレオンの栄光と没落。
終点で何が残るか考えもせずに破滅へと突き進む「皇帝」の後半生。
前作を見逃していたので、リドリー・スコット作品を劇場で観れたことに感無量。
構成バランスの悪さや
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(2023年製作の映画)

4.0

暴走気味だったけど超楽しめたのでオールOK!
理性のりの字もない阿呆な奴らが仁義なき跡目争いで権謀術数繰り広げる姿は観ていてほんと滑稽。
合戦シーンの迫力(特に音)とか半端なく良かったし、戦国時代のハ
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

1.9

役者の力で何とか持ち堪えてる、加点要素が殆どない映画。
MSCベリッシマ使って予算もジャブジャブ投じてるんだろうけど、演出も脚本も首を傾げたくなる出来映えで普通につまらない。
宮崎あおいは可愛かったし
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.8

全体的にディズニープラス2時間スペシャル。
大体予想してた通りで凡作。面白くはない。特にヴィランの魅力のなさは酷いというか、あれでは演者がかわいそう。ただ長尺化の流れの中で2時間切ってて気軽に観れるコ
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バレリーナ(2023年製作の映画)

2.0

いつものネトフリクオリティですねという感じ。今風でウケ狙いで、まあ話題になってるから戦略的にはいいんだろうけど、内容は脚本も演出も薄っぺらくて全然よくない。カッコつけてるからといってイコール格好良いに>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

山崎貴らしい映画で、自分は大好きです。
少なくともゴジラの存在感と躍動感、それに対する人々の絶望、この2点は非常に良く表現できていたし、そこに限っても今作は成功したんじゃないでしょうか。
2023年に
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.7

画が古い?いやいや、50年代の活気と静寂が両立されたローマの街並みをif…なロマコメで駆け抜けていく傑作ラブストーリーですよ!時代が移っても朽ちることのない愛と人情と思い出。全ての思いを大切にしている>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.8

みんな大好き勧善懲悪もの〜ヴァーホーヴェン流アイロニーと改造人間の悲哀をのせて〜
娯楽大作として最高すぎる!何もかも失っても警官としてのハートだけは忘れない主人公に涙。理解者の相棒に極悪非道のギャング
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

2.3

デヴィッド・ゴードン・グリーン監督、ハロウィンのリメイクと同じ感じで前半すごい丁寧に話進めていくのに、後半全く盛り上がらない展開になってて激萎え。
時間が経つにつれて怖さが無くなるホラー映画って…退屈
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

初めてランティモスと心が通じ合えて歓喜の舞!
こんな優しいランティモス、予想できるわけないって。こういうフェミニズム映画をずっーと待ち望んでた!
もうシンプルーな成長譚を主軸としながらもブラックユーモ
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.2

愛犬を奪われて家出した少女が、竜巻に巻き込まれてオズの国へと導かれる物語。
どれほど平凡な台詞でもミュージカル調に変換してしまう、強引というか潔いというべきか。何にせよ安眠効果があるのは否定できない。
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.4

冬戦争で家族を失った金塊掘りのおじいさんが無双するフィンランド発の血ブシャーなリベンジアクション映画。
セリフ少なめでこの爺さんのヤバさ具合にナチスが恐れ慄いていく姿を描いていて、痛快!
短尺で見易い
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

『PERFECT DAYS』観賞。
「異次元」とは正にこのこと!超傑作!
役所広司の極致、ヴィム・ヴェンダースも最高!
オスカー日本代表?もう大賛成!
特に東京が好きな人、東京に興味ある人なら是非、本
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.8

力作!ロドリゲスがやってくれた!
インセプションに似通ってはいるが、あれほどの規模と派手さは無いので、どっちかというと「上質な」ブラックミラー(ネトフリ)。
荒唐無稽な様に見えて一貫性のある、いかにも
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異人たち(2023年製作の映画)

3.7

アンドリュースコットと二つの奇妙な出会い。
封切り前ゆえ詳しい内容には触れませんが、神秘的で幻想的な映像の色合いと人間の眼を美しく魅せる撮影が傑出して特に良かった。
全編を通してとても静かな映画なので
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麦秋(1951年製作の映画)

3.4

極めて日常に根ざした視点から、お見合い話を中心に北鎌倉に住む家族のユーモラスな日々を描く。些細な会話の反復が生む独特の心地よさは小津による確かな技量がなければ成り立たない。不意に出てくる人間の温かな内>>続きを読む

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