BONさんの映画レビュー・感想・評価

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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

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2015年のメットガラと展覧会の制作過程。この年の美術監督に選ばれたウォン・カーウァイの言動一つ一つに重みと責任を感じて感動した。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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記憶装置として機能する映画という存在と短い人生の瞬きに感謝します。

雨月物語(1953年製作の映画)

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ワンシーンワンカットとショットの力強さは今見ても全く古臭くなくて、戦乱の荒廃した地と幽玄妖美な幻想世界の対比に惚れ惚れしてしまう。

説教臭さが鼻につくのは欲望の醜さという普遍的なテーマにまんまと大金
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ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

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ピアソラのリベルタンゴが流れるだけで写真がよりカッコよくなってしまい、もうその音に夢中になって全尺聴きに何度も中断してしまった。

被写体自身の私生活やパーソナリティに何の興味もなく、カメラに映る身体
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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.3

報道写真家サルガドのドキュメンタリー。ポートレートは被写体との関係性が写真に表れるものだと思っていたので、過酷な状況を生きる行き当たりばったりの人間を撮影したセンセーショナルな報道写真に神の眼など人間>>続きを読む

ジャズ・ロフト(2015年製作の映画)

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十分な露出で撮影して暗すぎるくらいにプリントし、定着液から取り出したら明るくしたい部分をブラシで擦り赤血塩で漂白しまた浸す。1枚の焼き付けのために納得するまで時には250枚の印画紙を使い果たす。

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ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

4.0

ダンツィヒの複雑な歴史を成長をやめた奇特な少年の目線で紐解いていく。3時間弱の長尺で熱量を維持したままラストまで釘付けにできる脚本の出来事の起こし方とそれを肉付けする画作りがすごい。

フィクションか
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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まさかターで締めると思わなかったのだけど、芝居とじわじわ追いつめられていく様は圧倒的でした。

THE CITY(2021年製作の映画)

4.0

渋谷区円山町で裏社会の住人たちがカメラと共に駆けずり回る。舞台ど真ん中のユーロ、母校と同じ場所で観れたことがとても嬉しかった。人造指と銃を構えて包帯咥えるスチームパンク的な手づくり感が最高すぎる。渋谷>>続きを読む