tsumumikiさんの映画レビュー・感想・評価

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オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)

3.8

映画愛に溢れてた作品。
静かなさざ波が優しく心に沁みてくるような物語で宮沢りえも晩年を演じた中原ひとみも素敵だった。
留吉の純粋さ、一途さはどことなく無法松に通じるものがある。三船版は鑑賞済みだが、阪
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

視点を変えることで見えないものが見えてくるとはこういう事だったのか。
物語の展開は複雑に絡まってしまった糸を少しずつ解いているような感覚で、明らかになるにつれて云われない切なさが増していく。
少年二人
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

昔は繰り返し観てその度にワクワクしていたディズニーのアニメ映画。
わかりやすい王道のストーリーで上手くまとまってはいるが、この作品は一度観れば十分かな。

エビータ(1996年製作の映画)

3.6

エビータの半生がミュージカル仕立てでわかりやすく描かれている。
数々の名曲が心の奥底まで響いてきて、歌いあげるマドンナの熱演、見事だった。

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.5

2作続けて観たが、女の子は5年分成長し、ストーリーも無理なく繋がっている。
もはやジュラシックワールドとワイルドスピードをごちゃ混ぜにしたような感じだが、それはそれで楽しめる退屈しない映画だった。

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.5

ハラハラドキドキというよりは気楽に楽しませてくれるわかりやすいサメ映画。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

軽く見るつもりだったのにしっかり引き込まれてしまったこのアニメ、ただモノではなかった。画風は懐かしくもあり新しくもあり、時々頭の中に熊倉一郎さんの歌声が聞こえてくる。
ストーリーが深く、最後の最後の結
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

もはや投下の必要性は皆無だった原爆。
実験が成功した時の勝ち誇ったオッペンハイマーをはじめとする科学者達や米軍幹部、彼らが大義名分を並べたてる様子には吐き気すら覚えて帰りたくなった。
でもここで終わら
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.6

ひとりの女性の幾つかの人生、それに関わる人間模様が時の流れとともに丁寧に描かれている。それぞれの人生の交錯の仕方が秀逸、見事な脚本と演出により、どの結末にも素直に感動してしまった。
運命に翻弄されても
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キューポラのある街(1962年製作の映画)

3.5

この時代の映画をみる楽しみは生活の様子、街並み、社会世相を垣間みれることが出来ること。
きれい事では語れない貧困層の人々が日々を生きることの難しさ、そのやるせ無さを色濃く描かれているが、吉永小百合の天
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シティーハンター(2024年製作の映画)

2.9

謎解きの無いこの手のタイプの映画は苦手かも。鈴木亮平のはっちゃけ演技とアクションは観る価値あり。

夕なぎ(1972年製作の映画)

3.7

フランス映画らしい滑稽で小粋、哀れで不思議な三角関係。とくにイヴ・モンタンの存在感が光っている。
結末と言えない思わせぶりな結末もよかった。

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.6

隕石の落下までの2日間を凝縮、緊迫感を保ちながらテンポ良く物語が展開していく。
派手な立ち回りはないが、その分現実味があり面白かった。

ラ・カリファ(1970年製作の映画)

3.7

モリコーネではなくロミー・シュナイダーを目当てに映画館へ。
社会派ドラマかと思っていたらどちらかというとメロドラマ。無理のある展開でもモリコーネの音楽が効果的に盛り上げてくれている。
工場労働者には見
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.5

「奥様は取り扱い注意」と連続して鑑賞。アクションはかなり上達、カッコよくなってる。
現実離れしたストーリーだが綾瀬はるかが演じるとなぜか違和感がなく、意外と面白かった。

劇場版 奥様は、取扱い注意(2020年製作の映画)

3.4

綾瀬はるか、アクション頑張っていてもはや微笑ましい。
西島秀俊、どんな役を演じても西島秀俊にしか見えてこない。
ドラマはみたことないが、午後のひと時のながら見にはちょうどよかった。

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.2

原作のイメージを通りの俳優陣に大満足。特に大好きな王騎を演じる大沢たかおの貫禄と存在感は抜群だった。
戦闘だけでなく感動的なシーンも多く、ひとつひとつのセリフが素晴らしい。
次作の期待度の膨らむ映画だ
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マイ・ルーム(1996年製作の映画)

3.7

見応えのある大女優の競演、とくにダイアン・キートンの飾らない演技が印象的だった。
デニーロがクセのない小さな役を演じているのを見たのは久しぶり。
そして以後の活躍を彷彿させるディカプリオ、海辺のドライ
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.7

先入観を持ちたくないので、あらすじやレヴューは必要最低限しか読まないようにしているが、甘かった、、。
時系列から生まれてくる作品の面白さをしっかり楽しむことは出来なかったが、ノーラン監督のデビュー作を
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死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版(1971年製作の映画)

4.8

モリコーネのドキュメンタリーの中で見た映像シーン、歌声と旋律は衝撃。初めてこの映画の存在を知り、どうしても観たかった作品。

胸が痛くなるというより抉られるような痛み。気持ちが張り詰めたままスクリーン
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帰らざる夜明け(1971年製作の映画)

3.7

久しぶりのシモーヌ・シニョレは貫禄のある中年女性になっていたが、訳有りのアラン・ドロンに惹かれてしまう、強気と弱さの見え隠れする役どころにピタリとはまっている。
フランスの片田舎だからこその雰囲気もよ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

「君の名は」には今ひとつはまらなかった。
今回はあまり期待せずに観ていたのだが、少しずつ、そして最後は見事に気持ちを持っていかれた。
ファンタジーでもあり、ミステリーでもあり、ロードムービーでもあり、
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ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.8

顔を見ただけで震えあがってしまうジャック・ニコルソンの総司令官、トム・クルーズ演じる青二才の弁護士、二人とも役にピタリとハマり過ぎるほどハマっている。
ひとつひとつのセリフに味があり、ラストの法廷対決
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死の十字路(1956年製作の映画)

3.8

何と言っても昭和の街並みが味わい深い。
少しずつ追い詰められていく伊勢社長とその秘書やしたたかな探偵の描写が見事。きちんと全ての伏線も回収されていき、今観ても堪能できる上質のサスペンス。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.6

ミステリアスな展開、美女に翻弄された哀れな老鑑定士の物語。もう少し違う物語を期待していたので、物足りなく終わってしまった。

ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.2

名場面として名高い競技場でのレースシーンだけを映画番組で切り取られることが多く、何度も観過ぎて逆になかなか手が伸びず、ようやく今回全編通しての初鑑賞。
あらすじは知っていたつもりがレースシーンの後にも
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.4

クライマックスはラストの魂のこもった3人の演奏、のはずがどうしたものか盛り上がらない。
ピアニストや音楽を理解していないから?比べるつもりはないけど圧巻の指揮者を演じたケイト・ブランシェットとブラッド
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明日は咲こう花咲こう(1965年製作の映画)

3.0

吉永小百合演じる保健婦の奮闘を美化するあまり、村人達や医者を愚かに描き過ぎて茶番劇になってしまった。
三田明出演の歌謡曲映画だから、と思えば仕方ないかな。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

公衆トイレも街並みも、汚れたところを覆い隠し、人々もひたすら美しく、優しく切り取られていて、まさに木漏れ日のよう。
ただ、指の間からサラサラ砂が落ちるような掴みどころのない感覚しか残らず、物足りなさが
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いつでも夢を(1963年製作の映画)

3.6

久しぶりの日活作品。
若々しくて溌剌とした吉永小百合、夢にあふれたこれぞまさしく昭和の青春映画。

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.7

夢と現実が交錯していき、その非現実性がまったく不自然にならない面白さ。
皮肉をこめた会話もさりげない会話もオシャレで、全くテイストの違う女性達のファッションも素敵、小粋なフランス映画だった。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

みな様のおススメに従い、プレミアボックスシートのおまけもつけてIMAXで鑑賞。砂の一粒一粒のキラキラした輝き、肌でも感じる砂虫の振動や響き渡る音響がとにかくすごい。
SFエンタメ映画というよりも、もは
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