馬刺しさんの映画レビュー・感想・評価

馬刺し

馬刺し

ミッシング(2024年製作の映画)

3.1

正直つまらなかったなぁ。

物語に変化が少なく、問題提起もありきたりなものばかり。
ドラマティックに描くか、新しい視点を描くか、どっちかは欲しい。
終始ただただ辛い。そして、イライラする石原さとみの言
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ミラクル/奇蹟(1989年製作の映画)

4.2

ジャッキーチェンリバイバル上映ということで気になってみに行ってきました。

なんといっても金の使い方がすごい!!予算はめちゃかかってるはずなのにどこかチープさを感じてしまうのはむしろこの映画の魅力!!
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

X JAPANの良さ、あまりわからなかったけど、この映画見たら、X JAPAN好きになります。他の曲も聴こう。

関西弁のあのどこかシリアスになりきれん感じ、めちゃ良い。
関東にはない魅力。

和訳関
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

「青春18✖️2」から。


岩井監督のアイデアは時代を問わず、新しい。
王家衛監督の映画を初めて見た時と同じ感動。雰囲気、演出、照明すごくいい。特に音楽の入るタイミングが絶妙すぎる。

「お元気です
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.8

まるで自分が彼らの青春を振り返ってるような気になってしまう映画。
ジミーの日本語が拙かったりするのはコミュ障の自分として投影できるし、優柔不断でおっちょいこちょいなところもどこか親しみがある。
異国の
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.6

大大好きな監督の最新作!
すごい作品を見てしまった。。

今回の作品はめちゃめちゃ洋風。フランス映画とかそういう類。なので結構静かめです。
セリフと思わせない濱口節な会話劇、相変わらず炸裂してました。
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.6

たまにはこういうのも良いね。
ぐちゃぐちゃなやつ。

ちょっと心えぐられたいなって思った時におすすめ。

恋人や家族とは見ないでね

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

「我々科学者は未来に起こることに恐怖するが、そうでない者はそれを実行した後にその恐ろしさを知る。」

そんなセリフがあったと思う。

このセリフがなんとも皮肉な形となって彼に返ってくるとは。

プロメ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.4

エンドロールで気づいた。監督の名前「金子」さん。うわぁ!ゴールドボーイだ!!

面白すぎました。

観客を裏切りまくり、そして、最後は観客の観たいものを魅せて終わるという、巧妙っぷり。

終わってほし
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

IMAXで鑑賞。

ゴジラがとにかくかっこいい映画!IMAXで観るの、オススメ。

もちろんドラマもあるんだけど、それより何よりゴジラの迫力がすごくて、見入ってしまった。

いままであまり怪獣の魅力っ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

あったかくて優しい映画だった。
そしてとてもロマンチック。
上白石萌音が纏うあの独特なふんわりした雰囲気が映画に合っていた。

「夜があるから人は星を見上げ、宇宙の広さを知ることができる。」ところどこ
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.0

閉鎖的な空間。希望の見えない未来。

生き残ったものたち。ここはまさに地の獄。
戦争が奪ったものはあまりにも多すぎる。

闇市の裏側、生きる屍となったものたち。
秋と冬を越え、春が来る頃、何人が生き残
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

クラシカルで王道なプロット。面白くないわけがない。さらに、今風な感じと奇天烈さをそこに加えることでより映画の魅力が何倍にも膨れ上がっていた。
マッドサイエンティストの言ってることやってることは常軌を逸
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

主人公じゃない人も主人公になれるスポコンものって必ずと言っていいほど名作の部類だよね。映画のスラダンとかピンポンとか。

ボールをレシーブする音、スパイクする音、アリーナシューズが床を擦る音それぞれが
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

大人向けのドラえもん映画。

ゲゲゲの謎とは一体!?

少々えぐみがありますが、大人向けアニメとしてはちょうど良い。
個人的にはホラー苦手な方でも見れると思いました。

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.4

諦めきれない夢をもう一度。

独り立ちしようとするが、母が心配でならない息子。
家族が心配で成仏しない亡き兄。

意味のあるバイオレンス。しかし完全な勧善懲悪ではなく、共存。(最後のミュージカル)
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0


シャンタルアケルマンの「ブリュッセル通り」の系譜。
同じ日々を繰り返す系の映画。(厳密に言えば違う)

トイレの清掃員の仕事も悪くない。そう思ってしまうほどに役所さんの感受性が豊か。強いて言えば、き
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(2023年製作の映画)

3.3

言葉や意思疎通のできない障害者をテーマとして扱った激重な作品。

序盤から終盤までずっと重い。
障害者施設で働く人々は皆、ネガティブで少し狂っているから、明るい兆しが何一つ見えず、辛い。

実際に起こ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.3

「必死に生きる」この矛盾を孕んだ言葉はこの映画にぴったりだと思う。

将来に期待を持てずあらゆるストレスシャワーが降りかかる現代社会。社会的弱者は馬車馬のように誰かの奴隷となって働くしかない。そこに安
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

観るのは10年ぶり。内容忘れたので再視聴。

「刑事」のネガティブキャンペーン映画。
この映画をみた後に将来警察官になりたいと思う人は誰1人としていないだろう。

天気の演出、だいぶ皮肉的。
捻くれて
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.7

安定の面白さではあるんだけど、1.2.3と比べるとあっさりしすぎてる感がある。鑑賞後に監督をみたところ、どうやらピクサーの作品などを手がけてきている監督らしく、納得がいった。これは万人ウケを狙った映画>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.5

そうそうこれこれ!これが見たかった!まさに思い描いてたMIシリーズ。大作でした。
冒頭から掴みは完璧。

1、2の美味しいところをいいとこどりをしてさらにそれを進化させた感じだった。(2のヒロインどこ
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

4.0

このシリーズ、それぞれの監督が豪華すぎないか!?
1がブライアンデパルマ、2ジョンウーだと。。!3も、、!

ジョンウーならではの銃撃メインのアクションは激アツ!BGMとかけ合わさって効果は抜群。
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.0

言わずもがな、面白い。ここが原点。
生まれる前の映画だから小さい頃観ているようで観てなかったかも。

「殺陣」は少ないが、ぶっ飛んだシーンがいくつもあり、またその中にも「静」と「動」のメリハリがきちん
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

ヒューマンビートボックスを劇版に使うの新鮮だった。

僕たちにとっての「仕事」が彼女らにとっての「殺し」なだけなのであってそれ以外は一般人となんら変わらない。
普通の人と育った環境は違えど、結局中身は
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.1

平日の昼間の時間帯にも関わらず満席。
見渡す限りの高齢者。平均年齢70歳くらい。
彼らは何を感じたのだろうか。
少し気になる。

ーー感想ーーー

結局「事実」というのは半径0メートル。己自身が五感で
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.4

ある1人の女性の生活を描いた映画。
まるで覗き穴から人の生活を丸々観たような感覚だった。
執拗なほど丁寧に切り取られた定点観測は映画を長く、そして退屈にさせているのだが、「無駄に長い」という点はマイナ
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めまい(1958年製作の映画)

3.5

初ヒッチコック映画。鑑賞。

極彩色のサイケデリックな演出、結構好きだった。

螺旋階段の真ん中。ここから落ちたら死ぬんだろうなぁと覗き込むことたまにあるけど、その恐怖心を助長させるめまいショットは今
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.6

ゴリゴリのバイオレンスかと思いきや、そこそこのバイオレンス。
目を背けたくなるほどのグロシーンはちゃんとカメラも背けてくれててみやすかった。

監禁されていたビルでの7.5階での戦闘シーンは印象的だっ
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.7

ここはディズニーランドでもカジノでもない!
期待を膨らませたアメリカ旅行。
しかし、旦那に置き去りにされ、荒野を歩く女が1人。ヤスミンが行き着いた先はバクダッドカフェ。
アメリカの荒野に広がる青々とし
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.7

全体の映像において、光の使い方や色彩が素敵だった。光も原色を基調として夜を彩っていたし、何より綺麗。画作りもかなり練られていて、いちいち絵画だった。どれを切り取っても構図が素晴らしい。

それを魅せる
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.7

短い。。!みんなの演奏も聴きたかったよぉぉ

滝先生が顧問になり、1年生の久美子が入部してから、部の状態は次第に良くなり、そしてついに久美子が部長となった吹奏楽部。

アンサンブルコンテストで切磋琢磨
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

3.6

一体ここは現実なのか幻想なのか、わからない中で少しずつ蝕まれていく主人公。。
VHSが生き物のように動いたり、主人公が銃やビデオと肉体的に交わったりする描写は斬新でグロテスクで魅力的。

不気味で独特
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.1

観る前に見たポスターには「全米が吐いた」
これはとんでもないものが観れるに違いない


かなりエグいグロシーンが見れるかと期待はしたものの、どこかありきたりなものばかり。

B級映画ならではのクセとい
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

この作品は観る人によって解釈が全然違ってくる映画だと思う。
「2001年宇宙の旅」を想起させるような抽象的作品。

丁寧なタッチで書かれた作画。現実よりもリアルな音。とても作り込まれている。

人混み
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.3

外国の人って長期休暇をとってバカンスするんだよね。ゆったりホテルで遊んだりくつろいだり。日本とは違う夏休みの過ごし方。とても素敵。

ヨーロッパ産の映画なので、こちらも閑静というかこじんまりとしたスケ
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