shelbyさんの映画レビュー・感想・評価

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成功したオタク(2021年製作の映画)

4.1

この映画に冷たい言葉を投げかけられる人とは多分わかり合えることはないんだろうと思う。英題の通り、推し活って本質的にfanaticな行いなのは当人が一番分かっている。それを前提に、偶像を押し付けていた対>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

2.4

うわ〜〜〜つまらなかった〜〜!!!!

伝記映画にその本人が携わっちゃうと面倒なことになるのかな、やっぱり。ソフィア・コッポラの世界観に浸れればストーリーは面白くなくてもいいかなと思って観に行ったけど
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

面白かった!ポスターから超シリアスなサスペンスホラーを想像していたら、観客を飽きさせないコメディ要素もあっていい意味で予想を裏切られた。

中盤からの展開がドライブしていく感じめっちゃハラハラドキドキ
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.0

若葉竜也くんは本当に声がいい。何気ないセリフに不思議な柔らかいトーンがのって、作品内では丁寧に描かれていないはずなのにちゃんと彼女に恋してると伝わってくる。なんなんだろう、本当にいい。

野暮だと分か
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ミレニアム・マンボ(2001年製作の映画)

3.9

この映画は言葉でもって捉えることが難しい。言語が語りうる限界を超えて、映像が人間という存在に肉薄する映画に出会った感覚というか、何と言ったらいいかわからない。

酒とドラッグとタバコと音楽にまみれた彼
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夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.7

この映画の評価がそこまで高くないのもよく分かるけど、5時間近いボリュームにも関わらず個人的に割と満足度が高かったのは、やっぱりすみずみまで美しい映像とこわいくらいハマりすぎてる音楽の力かも。

前半の
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

すっごくよく出来た映画!細やかに張り巡らされた伏線とその鮮やかな回収、ヒタヒタ迫り来るおぞましいラストへの高揚感と悪魔の王の復活の儀式!ファ〜面白かった。

期待してたびっくり系のスリルはむしろあまり
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.8

女神の継承を去年観てからずっと気になっていた作品。うーーん、なんて面白い。あちらは割としっかり怖がらせにきてたけど、こちらはジトジトとした不気味さ。國村隼の怪演だけでも観る価値ありです。

冒頭のルカ
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.6

夏のスリルとサスペンスはやっぱりサメ映画ですよね〜とお酒片手に鑑賞。満足度は最上級!最後まで気の抜けない展開、起承転々転々...というエンタメ度MAXな演出も最高でした。全ての元凶の博士生き残るんかー>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.8

「人を喰う」とかなり直接的に他害するマイノリティでありながら、彼らの特性が顕在化して社会問題となったり、それによって迫害を受けたり、という「社会との葛藤」的な直接的描写はほぼ無い。あくまで内的な心情風>>続きを読む

シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.9

話の内容よりもなによりも、世界はグロテスクである、という画面に映り続ける事実にずっと共感しながら鑑賞。最近の身の回りの出来事とも共鳴したのか、不思議な感覚だった。

映画として間違いなく面白いし、サス
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.7

死霊館が面白かったので、アナベルは一体いつ本領発揮するのやら?と思って、続けて鑑賞。結局アナベルは登場せず笑

前作と同じく安心して恐怖に身を委ねられる映画!ちょうどいい「どうなっちゃうの?!感」とい
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死霊館(2013年製作の映画)

3.8

ふゅぅー!おもろい!!
ホラー映画観たかったのにマッドゴッドをチョイスしてしまって(これはこれで別の意味で面白かったけど)、満たされなかった恐怖への欲求が充分満足した〜

よくできてる構成と分かりやす
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.8

まっったく万人受けしないので、誰にも薦められないけど、でもここでしか観られない途方もない映像体験が確かにある。後半、意味もわからずビックバンからの天地創造の早回しみたいなイメージの連続はずっと鳥肌ゾク>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

この監督の作品は今後も絶対に追いたい、そう感じさせる意欲作だった。

時間旅行のくだりでこの夫婦は子ども亡くした過去があるのかな、とか、突然のセックスシーンにあ、これ多分妊娠するなって直感的に感じはし
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.9

先に2046を観ていて、トニー・レオンの脈絡ない乱れぶりがインプットされていたので、どんな乱痴気騒ぎが...?!と歪んだ期待をしていったら、とんでもなく度肝抜かれた。めちゃくちゃプラトニックじゃないで>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.9

トニー・レオンがテープレコーダー越しに顔を歪めるあの瞬間がこの映画で最も美しくて悲しかった。あ...と思った瞬間、私も泣いてた。

セクシャリティーがヘテロかホモかって全然問題にならないような、普遍的
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

オールド・ボーイも、このお嬢さんも、パク・チャヌク監督はどうしてこんなにも上手いこと別メディアの作品を映画に仕立て上げてしまうのか。

片言の日本語もめちゃくちゃ気になるし(発音レッスンすら受けていな
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ゲット・アウト、アスときて、ジョーダン・ピール監督作は劇場で観るしかないでしょう!!という自分の判断は間違ってなかった。最高のエンタメ映画でした。

これまでの作品とは多少趣が異なり、空に何かいる!?
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離愁(1973年製作の映画)

3.5

離愁、ボンヤリしたタイトルながら抒情的でよい邦題です。アンヌ・ヴィアゼムスキー、初めて拝見しました。こんな端役でも映画に出てるんですね(ゴダールの嫁情報しか知らない)。トランティニャンは相変わらず感情>>続きを読む

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.0

「すべての記憶は涙で濡れている」
台湾のアーティストYELLOW黃宣と9m88のシングル"怪天氣"はこの一節からインスピレーションを受けて制作されたと知ってから、ずっとずっと観たかった映画。

なんか
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.1

レストア版をクラシカルブーストサウンドなる音響環境で劇場鑑賞したこの経験は強烈すぎて、これからも忘れることは無いと思う。圧倒的にフィジカルな体験だった。

話の筋なんてあってないようなものだけど、伸び
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

ホラー映画が苦手なくせに、あまりに禍々しい予告編に惹かれてしまって迂闊に劇場へ迷い込んだ。「暗視のシーン」の脅かしポイントでちゃんとした音量の悲鳴を上げてしまい、恥ずかしいやら、申し訳ないやらで、その>>続きを読む

灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

4.0

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はこの映画が初見でした。見ている間中ずっと、あれ、これなんだっけ...あの有名な...とレビューに飛んできて、そうだオイディプス王だ!と膝を打ちました。心得のある方なら、冒頭の>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.8

あ〜面白かった〜と満足感いっぱいで劇場を後にできた良作。ジャンプスケア(女神の継承で覚えた)もあるにせよそこまで致命的ビックリじゃないし、とにかく笑えるシーンが多くてエンタメとして面白かった。

あの
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.6

ここまで救いようのない形で孤独と断絶を見せられると...。もう本当に、フリッツ・ホンカ自身は一点の曇りもなくひたすら卑劣で非道な存在として描かれている。

なぜこれをファティ・アキン監督はテーマに選ん
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

よく出来た映画ってほんと大好き!めちゃくちゃ面白かった。
登場人物の関係性を覚えるのに最初だけちょっと混乱したけど、も〜とにかく脚本が秀逸。取調べシーンのカット割の鮮やかさ最高すぎる...!!

割と
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.6

ゲームが原作とあって、異形のものが思いがけず早めに姿を現すなど「あ、これは作り物だ」とスイッチが切り替わったので、苦手なホラー映画だけど楽しく見れた。

同時代の台湾を描いたクーリンチェはひたすら美し
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

3.9

思っていた10倍よかった。
切実さを持って彼女の音楽を聴ける年代では私自身はもうないけど、でもこの音楽は自分のものだって、どうしようもなく色んな感情を持て余してる人にとって、とても誠実でいい音楽なんだ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.4

アニメのお約束ごとに結局乗り切れず、なんちゅーか、うーーん。悪い人が1人も出てこない優しい世界でした。ポンポさんがポンポさんである必要性がない、と思う。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

いやぁもうただ面白かった...!以外の感想ないよ。なんなのこれ。映画館で観たかったとも思うけど、部屋で1人わーわーきゃーきゃー言いながら興奮に浸る方がいいかも

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

王菲はあらゆる"女性らしさ"の記号を削ぎ落とした新たな価値観としてのまさに90's的ミューズ!もうホレボレ...すき...

第一部のブレっブレのカメラワーク、手持ちカメラで撮るだけであんなカッコよく
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何者(2016年製作の映画)

3.6

公開当時はテーマが自分にとって生々しすぎてとてもじゃないけど観れなかった映画。社会に出るための通過儀礼、本当、しんどかったよな〜〜

終盤の演出は圧巻でした!
舞台化としての観察者の視点の可視化、幕が
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.6

唐田さんの奥行きのない平板で真っ暗な瞳が怖くて怖くて...初めて彼女の演技を見たので、これが果たして演出なのか技量の問題なのか...?掴みかねているうちに映画が終わってしまった。

超気合の入った考察
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

人と人は分かり合えないって実感する瞬間って、ありふれているっていうか、みんなそういった不安とか恐怖感は持っていると思うけど、自分が自分を分からないっていう精神状態にある人は、なんかそれを拡大鏡で覗くみ>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

あのカビキラー見て、勝手に元彼の部屋のお風呂の排水溝掃除してた過去を思い出して、え...ツラ...ってなってる

今泉監督すごい。これはほんものだ。