psychocandyさんの映画レビュー・感想・評価

psychocandy

psychocandy

映画(197)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

96時間(2008年製作の映画)

3.7

以前にBSでやっていたものを録画鑑賞。

原題は「TAKEN」。

誘拐された可愛い愛娘を、最強(最恐?最狂?最凶?)のお父さんが、その誘拐犯たちをボコボコにしたうえで取り戻すお話し。お父さんの立場か
>>続きを読む

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.8

「SHOPLIFTERS OF THE WORLD UNITE / THE SMITHS」

ザ・スミスの1987年リリースのシングルで全英12位。アルバム未収録。その後、編集版「THE WORLD
>>続きを読む

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原題は「WALK ABOUT」。

オーストラリアの先住民アボリジニの男性は16歳を迎えると、住んでいる場所から仲間の元を離れ、オーストラリアの原野へと旅に出され、そこでの自給自足の生活を経験する。そ
>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ監督作の鑑賞は、先日観た「浮き雲」に続いて2作品目。同監督の「敗者三部作」といわれる作品群の2作目でもあります。

暴漢に襲われて重傷を負い記憶喪失になった男の、その後いろいろあるお
>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これを観ずして「映画ファン」とは名乗れないぐらいに傑作として名高い本作。遅ればせながら、やっと鑑賞しました。

なるほど、期待にたがわず、面白かったです。

映画好きの主人公トト君が、映画館パラダイス
>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

以前からずっと観たかった本作。Huluの配信で鑑賞。

ブラジル・リオデジャネイロ郊外の「神の街(CITY OF GOD)」と呼ばれる貧民街で繰り広げられるギャングたちの紛争。そんな荒んだ街で逞しく生
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

シャロンという黒人の主人公の幼少期、少年期、青年期を描きながら、彼の内に秘める孤独や葛藤を繊細なタッチで描いた作品。

本作では、彼の成長する姿を通じて、人種差別や貧困問題、性的マイノリティの孤独や差
>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

フィンランドの映画作家アキ・カウリスマキ監督作の初鑑賞。

本作は同監督作品の「敗者三部作」の第1作目と位置付けられているものだそう。ストーリーとしては、中年夫婦がそれぞれ失業することになってしまい、
>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.8

「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督・脚本の作品。中年男の私が言うのも何ですが、すごくチャーミングな作品でした。

森を舞台にした、イソップ童話にでも出てきそうな寓話的、幻想的なストーリー。そして
>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

3.9

アニエス・ヴァルダ監督作品の初鑑賞。

フランス本国では評価も高く、興行面でもアニエス・ヴァルダ監督の最大のヒット作なのだそう。

この手の作品で引き合いに出される作品といえば「イントゥ・ザ・ワイルド
>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.8

もっといろいろ起こるのかと思って観てましたが、意外と何も起こらなかった(笑)。ということで、やや「腹八分」感はありましたが、これはこれで心にジワジワと沁みてくる感じもあり、嫌いではありませんでした。>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
物語の展開自体に取り立てて意外性があるわけではないですが、最初から最後まできっちりと楽しませてくれる、非常に良質なクライム・サスペンスでした。

法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

3.9

クリストファー・ノーラン監督作は「インターステラ―」しか観たことがなかったため、「オッペンハイマー」を観る前の予習もかねて、傑作として名高い本作を鑑賞しました。

確かに(「インターステラ―」も凄かっ
>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.2

この映画が公開されたのが20年前。

当時(2000年代初頭)はまだロックがカウンター・カルチャーとして何とか延命していた時期なのかな。最近では「ロック」というワード自体が何やら前時代的な響きがして、
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.1

90分でサクッと観れちゃう、ということもあって何気なく観はじめたのですが、これが殊のほか面白かったです。

いわゆる「タイム・ループ」もので、90分間、ほとんど同じ場所で、登場人物もほぼ同じ。なので、
>>続きを読む

ダンディー少佐(1965年製作の映画)

3.7

サム・ペキンパー監督の3作目。随分昔に録画していたBSシネマによる鑑賞。

初期の作品ですので、後にペキンパー監督の十八番となる「スローモーション」は未だみられないものの、本作でも血生臭いバイオレンス
>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.0

ジョン・カサヴェテス監督作品。

物語は、場末のクラブオーナーがギャンブルで大負けし、その借金返済の代わりに、マフィアのボスの殺害を依頼され、それに加担していく…、というもの。いわゆる「クライム・ムー
>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.9

自らの経験をもとに、主演も務めたケリー・オサリバンが執筆した脚本を映画化した作品。

女性の視点から、飾らない ありのままの日常を描いた作品ではありますが、男性の立場からみても、(もちろん初めて知る女
>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.5

鑑賞記録。
(とにかく凄い作品であることはひしひしと伝わってきますが、これは素人が安易に手を出すべき作品ではなかった…。こういう作品の素晴らしさを語れるような大人になりたい…。)

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.7

BSシネマの録画鑑賞。

主演は「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテル。

インドで生まれた少年が、5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアに養子に出された後、25年の歳月を
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

久々にコテコテの社会派モノが観たくなって、日本アカデミー賞受賞作である本作を鑑賞。

基本的には前半から「マスコミ≒正義」「官僚≒悪」というわかりやすすぎる対立軸が描かれ、中盤以降には、お役所側の若手
>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

4.2

沖田修一監督による名作。

きっと、この映画は多くの男子にとって堪らない作品だと思います。

まず、冒頭のシーンからして最高すぎます。
南極基地から1人の男が逃げ出そうとする中、仲間たちが「お前が強く
>>続きを読む

夜を走る(2021年製作の映画)

3.8

ジャケットからして面白そうな雰囲気で、かなり期待して観始めたのですが、途中から思わぬ方向に話が進んでいき、よくあるところの「中盤迷走しながら途中でヘタるパターンか?」と思いきや、全くそんなことはなく最>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

良い映画に出会えた。
素直にそう感じさせてくれるような素晴らしい作品でした。

河瀨直美監督の作品はこれが初めてだったのですが、とにかく映像美に こだわりを感じるというか、劇中で頻繁に差し込まれる「自
>>続きを読む

泥の河(1981年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

原作は、太宰治賞を受賞した宮本輝のデビュー作。

戦争の傷跡を残す大阪で、河のほとりに住む少年と郭船(くるわぶね)に暮らす姉弟との短い交友を描いた物語。戦後、いよいよ高度経済成長が始まろうとしている混
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.3

最近観た邦画は軒並み素晴らしくって(評判の高い作品ばかりを選んでみているので当然なのですが)、この映画も自分の好みのドンピシャな作品でした。

下北沢の街を舞台にしたオシャレ映画のようでいて、実際には
>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.9

原作は「そこのみにて光輝く」、「オーバー・フェンス」などで知られる佐藤泰志の同名小説。監督は、現在「夜明けのすべて」が絶賛上映中の三宅唱。

胸が締め付けられるような瑞々しい空気感が堪りません。アメリ
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いろいろと考えさせられる作品でした。

本作のような作品を観るとき、学校の道徳の時間に(必ずしも正解は一つではないのに)まるで「○×クイズ」でも答えるように、どう振る舞うことが道徳的に正しいか、あるい
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

この映画はどうしようもないくらいにツボでした…。

「クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げている映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』から着想して作曲した「ナイトオンザプラネット」
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

邦画の中でも評価の高い本作。

いわゆる「お涙頂戴系」の作品として、それなりに身構えて観たのですが、本作には相当泣かされてしまいました…。洋画も含めて過去に観た作品の中でも、これほどまでに涙腺崩壊した
>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

4.3

巷で大絶賛されている「名作」ということで、長らく「観たいリスト」にクリップしていたものの、これまで観る機会を得られず、ようやくの初鑑賞です。

評判にたがわぬ素晴らしい作品でした。まさに日本映画史に燦
>>続きを読む